値切りスキルの数学授業 3
未亜迷子騒動が終わって、午前中は各自道具片付けとシャワーなど浴びることになった。
食堂集合。気分の切り替えだけどいい判断だと思う。シャワーを浴びて道具がない僕は整理することもないので、、下に降りて行く。先生が食堂でビールを飲んでいた。ちょっと目が合うとき「ビクッ!」とあっちがしていたけど、まあいいかみたいな感じで手寄せする。
「匠って言ったかな。準備いいのか?」
「はい。道具ないですし」
「‥‥シャワー浴びて制服また着る理由は?暑くねえか?」
「はい。暑いです。でもこれしかないですし」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「少なくとも君はまともと思ってたけど‥これはこれで大変だな。」
先生はぁ〜とため息をついて。
「匠付き合え。買い出し行くぞ。」
「はい?」
少し冷房で体えお冷やそうとする中、無理やり連れていかれた。先生と共に雑踏に再び。時間は10時半くらいでいくつか気になること聞きつつ移動していく。
「僕の腕時計今8時半なんですけど。壊れんですかね?」
「時差って知ってるか?タイは2時間早まるんだよ。」
「マジか」
そうか。。初日は1時半くらい寝たから。。夜中の3時半くらいだったのか。眠いはずだ。
「買い出しってどこ行くんですかね?」
「んーなければいいと思ってたが。また迷子なったときの保険買いに行く」
「?」
「パンテップってとこ」
「??」
「まあ気にすんな。テキトーに選べ」
「???」
そして歩くこと10分かからず。モールっていう建物なのかな。とりあえず連れられるまま入った。そこはキラキラしてた。電気カオスというとこだろう。
「携帯電話を人数分。色や形は任せる。予算は1000バーツくらいで」
「了解!船長」
「‥‥誰が船長だ」
ちなみにバーツはタイのお金の単位らしい。両替で少し理解できた。
彩り多い中古ショップ、ましては海外のジャンクさも際立って、男子心は踊る。あれもいいし、これも捨てがたい。
お!? NOKIA!SONYERICSSON! すげー緑の携帯初めて見た。こっちは真っ赤だ!ニヤニヤしてショーケースの前で悩んでいたが、
「笑ってないでさっさと買え」
とけつを蹴られた。うぐぐ。。
結局4つは予算内、2つは無理を言って買って貰った。SONYERICSSONのシルバーかっけー!
「あれ?でも携帯あってもSIMカードないですよ?」
「‥‥それくらい知っとる。」
「契約って家族許可とか。めんどいですよ?」
「そうだろうな〜めんどいな〜」
ふと店を出たあと先生はオバちゃんが座っている宝クジ?みたいなのを売ってるとこにしゃがみこむ。
『これこれ。オバちゃん6枚ちょうだい』
『はいよ。宝クジはいいのかい』
『じゃあ6のラッキーナンバーで10枚』
『ありがとね。毎度』
「またせたな。SIMカードってこれだろ?とりあえず150バーツ分だからチャージもいいか」
「マジか」
「そうだろうな。まぁタイだし慣れな(笑)」
なんだろうこの感じ。。そのあと隣のモールにちょっとより、「ここなら涼しいし、服選びやすいだろ」とアドバイスをもらった。このあと買い物に行くらしくいろいろアドバイス頂く。値切りはしろとか、多めに買えとか。。そんなこんなでホテルへと戻っていった。世界常識ってなんだろう。。
■■■
女子4人は同室に集まって未亜が落ち着くまで話してる。
「ごめんね、未亜さん私気がつけなくて」
「いいよいいよ。私こそ心配かけてごめんなさい」
「でも迷子なる気分かるわ〜この周りってすごい賑やかだよね。」
「私も!お祭りしてるのかと思った」
「周りも元気だしいろいろ人いるし。。圧倒される〜」
「でもいい人ばかりで良かった。。すごくね、歩すごく心配してたの!」
「先生は普通のおっさんだけど笑」
「そんな事ないよ!あの短時間で見つけるってすごいと思う」
「‥‥何かお父さんが生きていれば。あんなのかなー」
「‥そんな事よりシャワー浴びた?シャンプーすごくいい匂いなんだけど!」
「これからどこ行くのかな〜少しワクワクしちゃう♪」
「何だかんだでお腹空いたね〜タイ料理か。。辛めらしいよ?」
「辛いの!?うーん大丈夫かなぁ。。」
「あ、イイね♪歩辛いの好き〜♪あとゾウ乗りたいな〜茜」
「ゾウっているの?かわいいかな」
ーーーワイワイがやがや。女子会は続く。そのころタツヤは。。
「は?マジシャワー使い方わかんないんですけど!冷てー!」
「匠〜ヘルプミー!」
すでに誰もいない部屋で返事も帰らず。
シャワー自体は単純にボタンで加熱だが。。カードキー差さないとガスも電源も止まるのです‥‥‥頑張れタツヤ!
明日以降は1話ずつ投稿予定です。
今晩もう一話更新予定。
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