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ガンジャ先生。  作者: 出雲屋
2章 南国到着と数学
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いざバンコクへ!

空港乗換ってドキドキしますよね。

 ドアを開けると深夜とはいえムアっとする。

東南アジア独特の光景だ。湿度は高く、オレンジの灯りが不思議な感覚をさせる。


で、なんでこーなった?

集まった6人はすでに疲労と度重なる心労でぐったり。そして眠い。。時間は現地時間で深夜1時を迎えようとしていた。


「遅かったな〜ようこそ灼熱の国バンコクへ♪」


 タクシーの前には黄色Tシャツ、半パン、中肉中背の中年のおっさんがニヤリと迎えにきてくれた。


「んで皆揃っている?忘れものなどはするなよ。ああ俺は岩屋 元(いわや げん)。ガンジーとかガンちゃんとかガンジャて呼ばれている。山本からよく面倒見てとお願いされているからよろしく!」


「岩屋先生よろしくお願いします」

「先生ってなるのか。。まぁ話はあとだ。ホテルに行くぞ乗った乗った」


これが僕らとガンジャ先生の出合いだった。


 中型なバン2台に乗り込み灯りの強い方へ向かう。

みんなぐったりしてタツヤは本気寝してイビキをかいてる。

となりの委員長と目が会い苦笑した。

「私海外初めてなんだけど。。移動って大変なのね」

「単純に旅行って訳でないからかな〜ある意味無計画なぶん怖い。。」

「でも暖かい国で良かったかな?タイって食べ物も美味しいみたいだよ」

「マジか」

「甲斐君がいてくれて良かったよ。知ってる子いないし」

「マジか」


そんな会話しながら今日1日を振り返る。

濃いい。いや長かった。。


話は出国ゲートに戻る。



□□□


「それではみんな空港券を渡すよ。あとパスポートも大事に持って置くように」

「!山本先生は行かないんですか?」

「おいおい。授業もあるし、ここまで引率が私の役目だよ。子供じゃないし飛行機乗り換え1回だし大丈夫だろ?」


みんな視線合わしつつ落ち着く様に委員長が話す。

「はい大丈夫だと思います。北京経由でバンコクですね。空いた時間はどうしましょうか?」

「旅は移動も旅行だよ。まあ特にないけど、夕食くらい軽く取るのもいいかな。機内食もあるけどあまり美味しくないだろう」

「分かりました。バンコクついてからは‥」

という感じで子供の僕らで飛行機移動。不安すぎるがその点委員長が補ってくれそうだ。確認してくれている。フライト時間が近づき山本先生が僕を呼び止めた。


「一応委員長に詳細を伝えてるけど、タイに行ってからは私もどうする聞いていない。甲斐は男だから女の子は守ってやるんだぞ」


そんなご無体な。でもまあこのメンバーではしっかりしないといけないと思う事は感じた。普段はついて行くタイプだけど、それでは本当にまずいと思った。

その後別れの挨拶をすまし、委員長が簡単に説明してくれた。


○北京行きに乗り込み北京から乗り換えでバンコクに行くこと。

○北京で時間はないので、空港から出ない。

○簡単な食事分の中国元も貰ったこと。

○バンコクでは出国ゲート過ぎた先の空港入口で引率の先生(岩屋先生)が待っててくれること。

○一応非常時考え携帯電話を預かっていること。

○予定はわからないけど、帰りのチケット11日後。すでに預かっていること。


 話を進めると茜が少しホッとした表情変わったみたいだ。

先生帰るって言うとき泣きそうだったし。

委員長は暗い顔から頑張らないとと切り替えたらしい。

タツヤはあまり理解していない。

未亜ちゃんは免税の店に興味あるらしい。キョロキョロしていた。


 飛行機に乗り込み、ぐぉーっと言う音と共に一同は北京へ。初めは緊張していたものの周りも日本人だし、飛行機内は比較的みんな落ち着いてフライト時間になる。


■■■〜北京空港〜


陸が一気に小さくなり、海と雲の世界。これはこれで不思議な感覚だ。

降りる時緊張したけど、「ゴッ」いう音と共にあっけなく到着。北京の気温は。。って冷房でよくわからないから日本と一緒だった。


「いやーすげえな飛行機!」

相変わらずの平常運転でタツヤは降りると騒がしい。

中国語もわからないけど、看板はなんとなく分かる。漢字って素晴らしい。

北京空港思った以上に大きくキレイだった。が係が少なくなんていうか。。無駄に混み合ってた。


 単純に乗り換えなので券の確認だけと思ってたけど、ボディチェック。ひどい事に急所を棒で叩かれる監査員。。歩も胸に棒でつつかれてた。案内もいないし、3人くらい受付いても2人は談笑してるし。。1人もテキトーにチェックして通してる。ひどいな中国。


それでも何とか抜けた僕らは、委員長先頭にドキドキしながら免税売り場を歩く。聞こえる言葉も中国語だし、何より子供だけって怖い。山本先生め‥覚えろよ‥‥‥

「なぁ〜中国の首都って北京だよね?ひどくないここ」

「確かにそうだよね。。歩ちゃん大丈夫だった?」

「あの監査官女子なのにひどい‥」

「確か横暴だったなぁ。共産主義ってこうも違うんだろうかね」

「‥‥‥日本が良かった」

そんな会話しながらイスで待つ。普段ならたった3時間。だけどここでは永遠に長く感じる。場内放送がなると「ビクッ」とするし、大声で話す中国人の軍団は怖い。とりあえず入った食堂みたいなとこも悲惨だった。。


油の温度低くてベチャベチャなフライトポテト。

氷の入ってない生ぬるいジュース。

よくわからない乾燥した果実。

野菜炒めでもやはりベチャベチャ。

それも出るタイミングバラバラ。最後にジュース。。


委員長がかろうじて英語でオーダーしてくれたのだが、うぐぐと不甲斐ない様子。

「、まぁまぁ。とりあえず腹が太れば同じだし」

「クルミかなー野菜とクルミ食べるの初めて!」

「ほらポテチ買ってきたぞ。うまいなポテチ!」

「あっち金売ってた。金の延べ棒って本当にあるんだね。誰が買うんだろ?」

 どこかみんな気を使いつつも仲良くなってきたんだと思う。歩も茜もしゃべる様になったし。あーこれが旅は道連れ世は情けってやつか。

そんなこんなで再び飛行機へ。緊張よりやっと出れるが皆強かった。それも発着15分遅れた。


 スワンナプーム空港を見た時はすでに深夜を超えていた。眠いし疲れていたけど、飛行機で寝れる訳でなく。。というか、中国人ばかりで騒がしく眠れなかった。

 明らかにでかい空港の灯りはどこかドキドキさせた。降りてからの移動もスムーズに。看板が英語な分中国よりわかりやすく感じた。横によくわかんない文字あるけど。ただ一度、乗り換えしただけみんな余裕ができたのかな。

 2メーターを超える鬼の銅像を抜け、深夜といえども大勢待ってるパスポートチェック、入国届など粛々と終えていく。事前に委員長から記入の仕方教わり、チェックも揉めることなく進めた。

バッグの受け取りもこうなんだーという改めて旅行の気がした。


バッグないけどな!


そうしてみんなバッグを回収し揃って。

物語は冒頭の前述に戻る。そりゃ疲れるはずだ。





まだ投稿開始したばかりで誤字など多くあると思います。

面白かったと思った方は評価より応援お願いします٩(ᗜ*)و

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