2025/09/19(金)『妄想「瑣瑣たるひかり」』更新記録❶ 連載開始。「始章」を掲載。
※作品の文体とは一部異なります。
初めまして、あるいは改めまして、オトオリと申します。
さて、早速ですが新作のご紹介からです。竹神一家がある種の結束と新体制へ移行した「共に歩む者」の直後の時系列に当たる「瑣瑣たるひかり」の連載を開始しました。これまでにない全四頁の短編です。想像がつくかも知れませんが「起承転結」に忠実な単純な構成にしています。
「破綻の日常」を第一作として『妄想』を冠するシリーズの本線作品が今回で六作目です。「冥姫の断凍」は副線にしようか迷った部分がございましたが、全体を考えたときに「副線ではないな」と判断した次第です。そうしてストーリ上、全体のおよそ半分、つまり折返しが見えてきたところということもあり、ノートやルーズリーフに手書きしていた頃に立ち返って一目で「それ」と判る作品を書こうと思いました。じつはこれこそが急遽本線に組み込んだイレギュラ作品ですので、副線のように感ぜられなくもございませんが、私の中で本線らしさを宿したものになっています。
裏話として、この『妄想』シリーズには構造上または脳内創作上の先代やプロトタイプともいえる作品があり、こうして公開に踏み出した作品はそのリメイク作品や微修正版であったりします。ただし、骨子は大昔から変っておりません(大昔と言ってもせいぜい25年ほど前ですが、四半世紀ですから、それなりに昔ではございますね。自分で書いておきながら少し驚きです。そんなに書き続けてきたのだなあ、と)。永遠に大成しない無知なる私ですが、書くことは私の人生の一部ですから、前作の「更新記録⑰」にも書いた通り、誰に読まれることがなくても書き続けます。勿論、誰かの愉しみになっているならそれはとても嬉しいことです。読者の方の悦びであればなおのことです。
余談ですが、SNSアプリの[X]でも、恐らくは500字か1000字に満たない細細とした時事ネタを書き込んでいて、書き忘れたりしたものを総集してこちらの日記に書いたりもします。
Xにて、特に世界情勢や製薬・製剤の話題でトッポさんの投稿を引用したり投稿内容に関する感想を書き込んだりするので、思考や刺激の機会をもらえることに普段から感謝しています。それはこちらでの活動同様ほとんど独り言、リンクを直接引用できるXではことごとくと言っていいほど引用にてひっそり呟くのです。コメント(いわゆる「リプライ」といわれる機能)でも特別にトッポさん本人に向けた意見を書くことはございません。が、先頃、初見ではございましたが綾白猫トトさんがトッポさんへの感謝を書き込んでおり、ほかにコメントがないときだったので、気持的に便乗させてもらって、感謝のコメントを書きました。私個人としては、個人宛の手紙並に緊張しました。過日、ASKAさんに意見を求めたときは「動画への意見」という材料があったので踏み出せましたが、今回は特に材料がない中だったので、かなり急いで投稿に関係があるリンク集を仕上げて、それを緩衝材にしつつ、書き込みをしてきました。ええ、私は本当に小心者なのです。気軽に書けばいいのに、と、よく言われますが、昔から人見知りでしたし、顔見知りが通るのは飽くまでリアルの関係のみです。SNS上だと私が知っていても「向こうはこちらを知らない」という状況はいくらでもあることなのです。とても気楽には書き込めません。ので、いつも関連情報を紐づけつつのコメントを心懸けて緩衝材としているわけなのです。ええ、小心者ですね、気楽には踏み出せないのです、そのくせ家の中では「剽軽」で通っているのですから「ネット上のお前は誰だ」と、リアルでは言われがちです。
剽軽を緩衝材としているのか、それとも小心者を緩衝材に保身しているのか、ともあれそういう二面性を持ちながらバランスを取っている私ですが、自己認識としてはやはり小心者です。なぜなら、家族の勧めがなければ作品を掲載しませんでした。これについては何度か書いたと思いますが今はなくなった[魔法のiらんど]で書き始めたときも同じです。家族の勧めがなければ掲載しませんでした。そのくらい、私は自分から一歩を踏み出さない、小心者なのです。
今こうして日記の形で新作紹介ができているのは、踏み出させてくれた家族のお蔭です。[小説家になろう]及びここに辿りつくまでに作品あるいはこの日記を読んでくださった読者の皆さんに感謝しているのは勿論のこと、何より、私は家族に感謝しています。家族がいなければ、掲載時のどきどきも恐怖も味わえませんでした。とても感謝しています。家族がこれを読むことは、ほとんど口頭で伝えているがゆえに恐らくはないのですが──、もし読んでくれたときのことを考えて書き遺しておきます。
ありがとうございます。
普段、いろいろずけずけと言い合っていますが、私を世界で最も理解してくれた家族には口にできないほどの感謝の念があるのです。それこそ、喉に詰まって上に出てこないほどに。
──と、終盤のほとんどが私用の文面になってしまって読者の方を置き去りにしました。大変申し訳ございません。しかしやはり書きたいことに素直でいたいのが私なのです。ご理解いただけますと幸いです。
さて、新作『妄想「瑣瑣たるひかり」』──砕け散りそうな幼い心を受け止め合う短編をお愉しみいただければと存じます。
世界情勢を考えると日本も諸外国もさまざまな物事の過渡期を迎えています。今この文章を読んでいる方も、こちらにいない方も、荒波に揉まれながらも強く立ち向かい、優しくも甘くなく、それぞれの両腕に余らぬ地に足のついた幸せが得られることを祈って結びと致します。
──2025/09/20(土) 03:45〜07/29執筆
同日掲載──
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──当頁書き収め──
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