2025/07/11(金)『妄想「共に歩む者」』更新記録⑧ 「七章」掲載。
※作品の文体とは一部異なります。
初めまして、あるいは改めまして、オトオリと申します。
新生活と聞くと日本では4月または3月末の準備期間などを思い起こす方も多いかと思われますが、それ以外ですと、心の変化や状況の変化あるいは何かに流される形で予期せぬ変化を受けての季節に縛られない日、と、いろいろあることでしょう。外側から予期せぬ変化を受けて、幸か不幸か先は判らないもののそれはとても好ましいもので、しかしそれとは真逆の閉塞的な環境に長い歳月を経ていたために不安とともに踏み出す「七章」を掲載致しました。
私の人生経験というのは極めて偏っていると考えています。記憶力や社交性のなさから、他者との交流も極めて限定的で、書いた直後に書いたことを忘れるというあり得ないこともその昔は普通にございまして、今もその辺りの恐怖症がこびりついていて、踏み出せないことが多いのです。少しは改善されているはず、と、自信を持ちたくも、持ちきれない不安感は、幼い頃から長年、抱えていたものゆえであり、大きな失敗も亀裂も経験し、幸か不幸か、それは忘れられずにいるからなのです。
いいえ、これはきっと「幸」なのですね。少なからず、記憶をとどめよう・記そうという意欲に繫がっている出来事ですから、こちらの日記を含め、今日の執筆活動を支えていて、私自身はそのお蔭で随分と精神が落ちついてきました。
そんな心情と重ねるような「七章」では『妄想』シリーズにおける第二のヒロインがようやく主軸として登場します。好ましい変化に身を置き、閉塞感の中でも培われた感性や経験を活かして不安を抱えながらも見出した問題に少しずつ挑んで、進んでゆく、前向きな物語です。
「共に歩む者」を通して、また、シリーズを通して、何かの気づきやひとときの愉しみが生まれていたら幸いと存じます。
それではこの辺りで失礼をば。皆さんが健やかに過ごせますよう願っています。
──2025/06/18 執筆
2025/07/12 05:10掲載──
──────────
──当頁書き収め──
──────────




