『妄想「破滅の怨恨」』+α連載開始について。
※作品の文体とは一部異なります。
初めまして、あるいは改めまして、オトオリと申します。
主神テラスが主人公の前作『妄想「冥姫の断凍」』完結から早くも一年数箇月が経ち……今年四月二一日より『妄想』の本編として「破滅の怨恨」を、五月三日よりサイドストーリとして「水面の木の葉」の掲載を始めました。また近日に別のサイドストーリを掲載予定です。
各種サイドストーリの大半は「破滅の怨恨」と同時期の物語ということで作中の時間の流れに近い形で追えるように、と、考えてこのような立て続けの掲載をしました。
ここから、本編とサイドストーリについて大きくネタバレしない程度に触れます。
『妄想』の軸は竹神家または竹神家に関わるひとびとです。竹神家の大黒柱となる竹神オトとその妻となる聖ララナの恋愛を描いた「破綻の日常」、オトとララナと娘の五人家族とプラスアルファな人物がのんびり(?)過ごす「幸福の踏台」、主神テラスと配下二人の新生活を描く「冥姫の断凍」、ここまでが過去作品です。
新作である「破滅の怨恨」では、大黒柱オトを中心として竹神家に付き纏う問題に一つの契機が訪れます。また、過去作品で五人とプラスアルファだった家族がさらに大所帯になっています。初めて名前が出るにも拘らず顔も見せないという影薄な人物も存在しますが……過去作品に登場していない人物にはあとあと出番が来るのでそれまでは息を潜めてもらいます。
サイドストーリでは「幸福の踏台」に登場した竹神家の二姉妹の生活・恋愛に重点を置き、過去作品・後続作品が未読でも読めるような内容に仕上げております。「水面の木の葉」は次女納月のまさかの不倫展開を、近日掲載予定の「不光のひとみ」は三女子欄の焼け木杭展開を描きます。身構えてしまいそうなキーワードもございますが比喩などを織り交ぜて軽快に描いていますので、本編では掘り下げられなかった二人の恋模様を是非とも見守ってください。
さて、時流と関わりなく去年暮れから私生活で大きな動きがあって執筆が止まったこともございましたが、ようやく新作掲載に着手できてほっとしております。
文体などからもお察しのことと存じますが私にはコミュ力がございませんので作品の宣伝もまともにできずせっかくのコメントや評価への反応もできませんが、不器用なりに執筆活動を着実に進めたいと考えております。
改めまして、本編「破滅の怨恨」とサイドストーリ二本をよろしくお願い致します。過去作品、まだ見ぬ後続作品ともども、さまざまな方に愉しんでいただけたら幸いと存じます。
──2023/06/01掲載──




