『妄想「冥姫の断凍」』更新記録⑲ 終章掲載。
※作品の文体とは一部異なります。
初めまして、または、改めまして、オトオリと申します。
本作について語る場と致しました更新日記もいよいよこれで最後です。今回はまじめな流れで、「終章」の掲載を記します。
必要とあらば加筆・修正をして掲載していくこと約一年、振り返ればあっという間で、それでいて過酷な社会情勢に苦悩した日日でもございました。皆さんも苦悩して過ごしたことを想像しながら、エッセンシャルワーカのような「生活に必要な仕事」とはされない「執筆」という作業しかできない私の存在意義は無に等しいようにも感じておりました。もとより、モノは触れないひとに取って必要ではなく、何を満たすこともございません。一方で、必要とはしていなくてもこの世を形作っている物質のように、あるいは目に見えないものも、確実に存在して何かの支えになっていることはございます。それを蔑ろにするような考え方はやめ、必要とするひとがいるのではないか、誰かを支えているのではないか、そう考えて執筆を続けておりました。これからもそうして書き続けていこうと存じます。
書くことの責任として、と、前置きをすると何やら堅苦しい話のようですがそうではなく、私は執筆するに当たって私の意に反すること──キャラクタや物語の根幹をねじ曲げるような展開──を可能な限りしないことを考えております。信念やプライド、マイルールなどといえば間違いではなくどれも的確ではないようにも捉えますが、基本的な部分を作り込んだらあとはキャラクタや世界の自由にさせて、私意を挟まないことを徹底しているといえばかなり正確です。いろいろとこだわって執筆したことは更新日記に散りばめましたがそれらが全てでもございませんので、読み込んでいただければ何か発見があるかも知れません。
なお、私は作品のことを書き終えたら忘れます。そうしなければ次の作品に注力できないためですが、そんな私がシリーズものとしてこの作品を含めて何作品も共通のキャラクタを描いていくことに不安がないこともございません。もともと記憶力に欠けているので、日常生活ではひとの顔も覚えられず非常に苦労しております。それでも書きたいことがあるので、これからも苦手な部分を補いつつ、頑張って書いていこうと考えております。して、末長く愛していただける作品を遺せたら幸いと存じます。
「冥姫の断凍」に描いた世界の時間は後続作品の中でも流れ絡んでゆく予定ですが、これにてひとまず書き収めです。長文、失礼致しました。ここまで読んでくださったことに感謝を申し上げるとともに、皆さんの壮健と多幸を祈願致します。
──2021/05/19執筆
2021/12/24掲載──
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──当頁書き収め──
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