必然的運命と一瞬の平和
なんか、盾の勇者って、別作品で既に使われてるんですね。内容はよく知りませんが。似てたりしたらヤバイじゃねぇかよ…今度ちょっと覗いてみようかな…そんな訳で不定期更新第2話です
「そういえば前回言わなかった設定がある」
前に言ってくれよ。忘れてたのか?
「そう、実は忘れてたんだ。で、その設定というのはね」
…
「勇者になると、能力を失うんだぜ」
…はぁ
「速かった足も、虚空の矛先も、消え去ったのさ」
さてはネタバレが含まれているな?
「そう、矛の勇者の元の能力は、武器と認めたものの刃が、虚空と化す。実を言うとただの真空なんだが」
ちょっと意味わかんない
「えー、僕は説明が苦手なんだ…まあ、一応分かりやすく言うと、刃が真空に置き換わる、という事だ」
わかった、もういいから話をしてくれ
「釣れないねぇ。まあいいけど」
*****
二人の勇者は同じ町の人間だった。これが偶然か必然かはわからないけれど。そして彼らはすぐに出会った。これは必然だった
「こんにちは、『盾』」
「こちらこそこんにちは、『矛』」
「どうしてそんなにやる気満々なんだい?話し合いのテーブルにつこうぜ」
「君にそんな気があるとは、全く思えないが?自動防御壁が無かったら今頃死んでたぜ?」
「へぇ、用心深いんだねぇ。しかし、まさか見えない盾とは驚いた」
「それはどうも。こちらも、まさかそんなにちっこいとは思わなかったぜ」
二人が出会った瞬間から、あたりの空気は完全に凍っている。いや、出会う前から、完全に冷え切っていたかもしれない。そんな空気の中。二人ぼっちの冷戦でも起きているのだろうかと思わせるような空気の中。勇者は出会った。
矛は、130cm程度であろうその身に、鎧のようなものを身につけている訳ではなく、どこか高校の制服を思わせる格好をしている
「なんだ?中学生か?それにしてもちっせぇなあ」
「これでも高校生だ。ああクソッ、でかいってのは羨ましいなあ!」
「180センチです」
「死ね。お前の格好を見ると余計に腹が立つ。だから死ね」
「辛辣だねぇ。辛さが束になってるじゃないか、勘弁してくれ」
盾は、180cmの身長に、『ど根性雑草』と書かれたTシャツとジャージのズボン、そしてサンダルという格好である………
「ナメてんのか死ね」
「あんまり怒りっぽいと身長が伸びないぞぅ?え?もう一切伸びていない?それは…うーん…Don‘t mind!」
「よし殺す。つうかさっさと死ね」
「おいおい、君もう何回攻撃してると思ってんだよ。そろそろ僕の番だよ」
そう言うと道の小石を拾って、右手の人差し指と中指に挟んで、そのまま右手で銃の形を作った
「あ?なんのつもりだ?まさかその小石が弾丸に変わるなんてこ「ばーん」」
小石は弾丸とは比べ物にならないほどの速さで発射された。不可避の弾として
「お前、矛の勇者じゃねえのか?あとな…」
突然弾が向きを変えて、全く同じ速さで飛んでいく。盾の方に向かって
「俺に武器なんざ通らねえんだよ」
「まじっすか。そっちこそ盾、向いてんじゃない?」
二人はこの時同じことを思っていた。「「これは確実に餓死コース。そうなる前に…」」
「「なあ」」
「「…」」
「「そっちが先に」」
「「…」」
「俺からお前に提案がある」
「偶然だね、矛。僕も君に提案されたいことがあるんだ」
「ここで死ね。じゃなかった、休戦協定でも結ぼうぜ、な?」
「そうそうそれそれ。そうじゃないと、二人とも飢え死にしちゃうからね。それは面白くない」
こうして、最初の勇者対戦は終わった…
二人は、争うことなく、永遠の眠りのついた…
ここにいた誰もが、そうなると願い、思い込んでいた
【そんなもん、人が許しても勇者が許しても、神は許さねえぞ?】
【だが、神も鬼じゃない。時間を、生を全うする時間をくれてやる】
【せいぜい楽しめよ。執行猶予は、1年だぜ】
実は作者はですね、絵を描くのが好きで、最近お絵描きアプリをダンロードしたんですよ。便利ですね。ちょっと感動しました。あのレイヤーとか言うやつがもうとにかく便利でですね、まあそんなお話でした。どうしてこんなことを書くのか、ですか?それは、書くことがないからです。いたってシンプル。それじゃあみなさんさようなら〜