今は昔…
前書きって自分のこと書くんですかね?まあこんなこと書いてる時点で自分のことなんですけどね
皆さん初めまして。皆さんと言うほどのもんでもないと思いますけどね嘔吐津です
今後ともどうぞよろしくお願いします
昔々、とある予言者がいました
彼の予言は絶対に当たるというのです
そんな予言者が、ある日町に遊びに行きました
そして一人の少年に話しかけました
「そこの少年や。そう、君だ。白い髪の、そうそう。少し話をしようと思ってな」
おっさん誰?
「当然の質問だな。必要はないので名乗らない。どこぞの目立たない予言者だと思っておくれ」
じゃあ、予言者が僕に何の用?
「だから、話をしようと思っているのだが。今暇だろう。分かっている。だから声をかけたのだ」
なんか怪しいやつだな…警察に突き出してやろうか
「話が進まない気がするので強引に進めよう。ゴリ押しは時には必要なのさ。覚えておけよ。俺はいつでもここにいる。話が聞きたくなったらここに来るといい。君が最後まで話を聞くことはわかっているがな。毎日、そうだな、一時間程度だけでいい」
わかったよ。警察には突き出さないでやる。話も聞いてやるさ
「よろしい」
で、どんな話なんだ?昔話か?
「いい事を教えてやろう。良いかどうかは分からんが。予言者を自称する奴のする話なんてな、嘘か未来だけだぜ?ちなみに偽物は嘘を話すし、本物は嘘と未来の両方を話す」
じゃあ、おっさんはどっちなの?
「おっさんは本物だよ。おっさんと言ってもまだ三九歳なんだがね」
十分おっさんだよ
「そうかい。じゃあ、そろそろあらすじだけでも話そうか。今日はそれだけで時間いっぱいだ」
よろしくな
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敢えて時間は言わない。少し重要な部分だからね。これは、とある勇者たちの話だ。後に、白光要塞と呼ばれる者と、千槍と呼ばれる者の、話
その国に、ある日神が舞い降りた。そしてこう言った
「今この国より、盾の勇者と矛の勇者が誕生する。二人の勇者は争わなければならぬ。二人の勇者がどちらも死んだ時、次の勇者が誕生するだろう。勝った方には、私が願いを叶えてやろう」
少し内容は違うかも知れんが、まあこんな事を言ったわけだ。酷い髪もいたもんだね。永遠に戦い続けろだなんて。おっちゃんは基本的に盾の目線、というか、そっちメインで話すからね
そういえば、言い忘れていた設定が一つある。その国の人間は、皆何かしらの能力がある。どれもパッとしない奴だけどね。−20度から100度までの炎をだせたり、水を出せたり、手先が異様に器用だったり、まあそんなんだ。微妙だろ?盾の勇者は足が速かった。矛の勇者は飯がいらない。矛の勇者は案外良い能力だろう。食費0円。羨ましい。まあ、ちゃっちゃと話してしまおうか。あらすじ
結果を言うと勝ったのは盾だ。負けたのは矛だ。そして、その国は”崩壊不可能の帝国”と呼ばれるようになる
案外そのまんまだよ。なんのひねりも無し。格好良く言うなら、可視の不可侵、と言ったところかな?
まあ僕はあいつはキライだけど
盾の勇者は、神に一番近い人間になった。どういう事かは、覚えていたらいつか話すよ。覚えていなくても、話さなくても、君にはいつかわかる事だがね
矛の勇者は…死んだ。最後まで希望を持って。決意を持って。仲間を。家族を。敵までも信じて。結局死んだ。哀れな奴だよ
今日は最後にこれだけ
この話は、僕にとって、全くのバットエンドだ。吸血鬼は出てこないよ?
誰も幸せになれない。永遠ってのはある種最高の不幸だと思うのだよ
*****
「まあ、今日はこんなもんでいいだろう。もうすぐ雨が降るから、早く帰りなさい」
おう、わかったよ、おっさん。また明日な
「そうだな、また、明日」
前書きで全部言っちまったんだが?こんにちは。また会いましたね。これはまさか…運命…?ヴェートーベン、貴様!お前のせいで…!(意味不明)
じゃあめっちゃ懐かしい気がする締め方しましょうか
星10で続く〜(うごメモ的な奴)