その宿屋いわくつき
今回は前作の翌日の話となっています。
どうか見てください
次の日、まずは掃除をしようと思い、ベットから起き上がる。
朝日が差し込みその光で光合成をしているように全身で浴びる。
服を着替え、ベットを気持ち程度整える。
「さあ・・・やりますか」
そういうと、各部屋のシーツを取り、宿屋の裏に出る。
井戸から水を汲み、大きい桶の中にシーツを入れ、水につけておく。
その間にかけ布団を裏に持っていき干す。
「・・・・はあ、部屋数は少ないと言ってもこれだけの量でも結構、きついな」
次に別の桶に水を入れ、漬けていたシーツを洗っていく。
シーツが全て洗う頃には西に在った太陽が頭の上にある。
シーツを全て干し終えた後各部屋をホウキで掃いていく。
自分が使っていた部屋や、厨房、受付はきれいであったが他の部屋は全く持って手を付けていない。
使って無かっただけあり、部屋の隅には蜘蛛の巣が張り、ほこりまみれであった。
部屋を掃き終えると桶に水を汲み、要らなくなった布を使い、床や壁を拭いていく。
全ての部屋を掃除し終えるころには太陽は東に沈んでいた。
シーツと掛け布団を急いで取り込み、ベットメイキングしていく。
全ての作業が終わったころにはもう太陽は消え、月が見えていた。
「ふう、やっと終わったああああ」
気が抜けた声を上げ魂が抜けたように体が崩れた。
「さあ、後はこれから客をどう呼ぶかだが・・・・」
自分の部屋と言っても客の部屋だが、そこのテーブルに座り考えていた時だった。
受付の方で声がするのを感じた。
「・・・・!?」
急いで受付に行く。
「いらっしゃいませ!」
受付に着くとそこには魔物が立っていた。
顔は竜のように禍々しく、体は筋肉の鎧を身にまとっているようであり、傷が至る所に見える。
腕は大木程あり、うろこが見える。四本の指には鎌のような爪が生えている。
(魔物かよおおおおおお!・・・・ええい、この際魔物でもお客様だ!!)
「何名様でしょうか?」
「いや、客ではないのだが」
「・・・そうですか、家はセールスお断りです」
「いや、そうではなく」
「いや、お客ではないのでしょう?では要はありません」
「話を聞いてくれぬか」
「まあ、話だけならどうぞ・・・しかし手短によろしくね」
「ああ、分かった。要件は一つ『ここで働かせてもらえないだろうか?』」
「はい、お引き取りをお願いします」
「いや、待て待て!まだ話はある」
「なんだよ」
「見たところ客はいないようだが、どうだ私を雇えば人の客は無理でも魔物の客は呼べるぞ」
(本当か?、考えろ、こいつに食い殺される心配もある・・・どうなんだ)
「それと、きれいな魔物たちも連れてくるこ――――」
「—-よし乗った」
「そうかありがたい!」
「よし部屋は客の部屋で好きなのを選んでくれ、そこがお前の部屋だ」
「分かった」
「三食の飯は出してやる。しかし、部屋代はもらうし飯代ももらういいな」
「分かった」
「そこから引いたものがお前の給料となる、しかし今はこの状況だ。部屋代よ請求しない代わりに給料の支払いは止めさせてもらう、いいか」
「仕方が無いだろう」
「よし、じゃあこの用紙にサインしてくれ」
「分かった」
四本の指で器用に文字を書いていく。
「・・・・・サイモンド=ルーシュ=ベルモンドか、長いからサイでいいか?」
「大丈夫だ」
「じゃあこれからよろしくなサイ!」
「こちらこそ」
二人は握手を交わす
「・・・いでええええええええ」
指が手にめり込んでいる。
(俺、選択間違ったかも・・・・)
見ていただきありがとうございます
次回作も頑張ります




