革命1
そして、しばらくして
「団長ってウフフそんな趣味があったなんてウフフウフウフフ」
ピンクの丸眼鏡をかけた黒髪ロングの女子高生は気持ち悪い笑いをして笑っていたのだった。
手にはBL本を携えて
「ちげぇーよ、俺はそんな趣味はねぇーっつうの!さっき説明したろメルノ!」
「そうやって怒るとますます、怪しくなっちゃいますウフフウフフ」
たくっこれだから腐女子はまともであったら美人な部類に入るのにと、その性格さ故にマイナスポイントが大きいと思わずため息をついてしまうジレンだった。
(後で、レジベルには鉄拳制裁だな)
そう拳をかたく握って決意するジレン
「ウフフウフフって痛いじゃないですかー!」
「メルノ、笑いすぎだ、少しはこういう本とかに離れたいとは思わんのか?」
剣の鞘でメルノの頭を叩いた人物、メルノはその人物の方に向かってぷんすかぷんすかと怒るのであった。
そして、自身のBLは離れることもなく
「フッフッフッ私にとってはBLとは人生!BLとは心臓のです!それすなわち命ってぇなにするんですかぎゃー!」
剣を素早く引き抜いて、神風の如くその男同士が抱き合っているBL小説を破り捨てるようにあられもない姿でその小説は切り捨てられるのであった。
「あぁー!私の命とも言えるBL小説『オトコの友情ラプソディー』がぁー!何してくれてるんですかぁー!」
涙を滝のように流して、その犯人の襟を掴んで激しくコーラをシェイクさせるように揺さぶるのであった。
「べっ別にいいだろ……しっ死ぬわけないだし……」
その犯人はまさかこんなになることは予想外だったのか、気まずそうにその鋭い目をそらすのであった。
「ひどいですよー!私の私の大事な命とも言えるBLのひとつがぁー!ひどいですよね、BLでいうと受け身立場のジレンさん!」
「違うわ!というか俺はBLじゃないからなメルノ!」
なぜ、突然ジレンに来たのか?まったく腐女子という生き物は人類とは予測もつかないものなのだろうか、しかもジレンのことをまだBLの生き物だと思って疑わないらしいようでストレスレベルはまたひとつ上がる。
これは鉄拳制裁レベルではなく命をもって償うレベルまでに上がったなレジベルと心の中でジレンはそう決めるのであった。
まぁ命までは奪わないが半殺し確定そんな感じに。
セットでメルノも加えようかいや、あれは重症だから、半殺しにしても意味がないかと諦める。
代わりにメルノの味方ではないが、おそらく相当ショックを受けているだろうということがわかるので、ジレンは犯人の元に行き
「キルエ、諦めろ、アイツはそういう人種なのだ」
「団長しかし……」
「お前だって、刀が壊されたりとかしたり捨てられたりしたらどう思う?」
「殺してやりたいそんな気持ちだ」
「それ同じような感じをキルエお前はやってしまったんだ」
「なっ!?なんだと」
キルエと呼ばれた目の凛々しい女性はうろたえたように驚くのであった。
ダメージは相当だと思うことは他者であるジレンからもわかる感じであった。
「くそっ、私は私は何てことをぉぉー」
頭を抱えて己の過ちを後悔するキルエであった。