金儲けその3 パチプロ
『パチプロ』と聞くと、どんなイメージを持つであろうか。
人によっては、そんな者は伝説上の職業であって、実際には存在しないと考えるだろうか。
そんなことはない。実際にパチンコだけで生計を立てている人はいる。
事実、僕はセミパチプロとして、兼業でありながら、3日に1度ぐらいの稼働で年間百万円以上の利益を数年間にわたって出し続けてきた。
ただ、これは数年前までの成績であり、規制が厳しくなってイベントが減り、「潜伏確変」なるものが拾えなくなった現在では、この半分も稼げないかもしれない。専業でやることはまず不可能。
それでも、年間トータルであれば勝ち続ける自信はあるし、なによりここで書くのは「クリエイター」としての副業だ。
その詳しい方法については、ネットでいくらでも検索できるので調べてみればいい。
ざっくり言うと、今の時代、パチンコで勝つには必勝法や攻略法は存在せず、
「良く回る台で長時間粘る」
「『止め打ち』などの小技を駆使する」
ぐらいしかなく、正直、つまらない単純作業になってしまう。
しかし、この『つまらない単純作業』であることが、実はツボだったりする。
当たっていない、通常稼働時(この時間が一番長く、ヒマ)に、小説のストーリーを考えることができるのだ。
このとき、スマホを見たりしてはいけない。
視線はあくまで台に集中していなければ、保留が溜まりすぎたり、ステージ止めを忘れたりしてしまうし、なにより
「他にすることが無いから、ストーリー作成に集中できる」
という絶好の機会を逃してしまうからだ。
そして、
「これは!」
と思うアイデアが浮かべばすぐにメモできるように、ネタ帳を持ち歩くことも忘れてはいけない。
僕の想像だが、これ実践している兼業小説家、結構な割合で存在すると思う。
実際に有名な小説家でも、パチンコ店で瞑想することを趣味と書いている人がいたが、絶対にネタを考えていたに違いない。
一般的に、パチンコは何の社会貢献もせず、また、本人にとっても何ら身につく物が無い、無駄な時間を過ごすだけの空間と思われているかもしれないが、我々はクリエイターを目指している。
集中して物事を考えられる時間が得られる空間は、それだけでもメリットがある。
自宅にいればネットやテレビという誘いがあるが、それも遮断できる。それで利益になるのだから、やらない方がもったいないぐらいだ。
ただし、演出が過剰な台は集中できなくなるので打たない方がいい。
やっぱりシンプルな『海物語』シリーズがお勧め。
しかし、それでも一点注意する点がある。
せっかく良いアイデアが浮かんだとしても、そこで激熱リーチがかかると、飛んでしまうことがある。早めにメモを取ることをお勧めしたい。
そしてゆくゆくは、自分の作品がパチンコ台になり、権利収入を得られることを夢見るのもいいだろう。
危険度 :★
儲け度 :★★
手間 :★★★
難易度 :★★
初期投資:★★