金儲けその1 同人ソフトの作成、販売
なろう作家で、そこそこ人気のある(千件以上のブックマーク登録がある)作品を書いている人ならば、文章力もあり、また、ストーリー展開にも自信があるのではないだろうか。
そんな人にお勧めしたいのが、いわゆる「同人ソフト」販売だ。
これは比較的ハードルが低いので、実践している人もいるかもしれない。
検索サイトで『同人ソフト ダウンロード販売』と入力して調べてみると、その手のサイトがいっぱい出てくる。
仕組みとしては、そういうサイトと契約をして、自作のソフトに値段をつけて、専用サーバにアップしておけば、あとは何もしなくても、ダウンロードされればお金が入ってくる、という手軽な仕組みだ。
販売サイト側に手数料として、値段の何割かは取られるが、一度ソフトを作って登録しておけば寝ていてもお金が入ってくる、便利な仕組みである。
とは言っても、単なる小説のテキストデータをアップしたところで誰も買ってくれない。
ほとんどの場合、前述の検索で引っかかったサイトのサンプルを見れば分かるように、華麗なイラストがついている。
むしろ、イラストがメインで、テキストなんておまけみたいなソフトがほとんどだ。
なんだ、それじゃあ絵心のない自分には無理だ、と考える人がいるかもしれないが、そこは得意分野による『分業』と考えればいい。
つまり、イラストの上手い人に描いてもらって、自分はそれにあったシナリオを用意すれば良いのだ。
この手法で僕が稼いだお金の総額をぶっちゃけると、「○百万円」になる。
ペ○カではない。日本円だ。
しかし、こんなのはまだまだ少ない方だ。
嘘だと思うのなら、そういうサイトで「ダウンロード数年間ランキング」の上位のものを調べてみると良い。ダウンロード数も表示されている。ビックリするぐらいの金額になるのがわかるはずだ。
(ただし、18禁のソフトしか売れていないのだが)
僕の場合、知り合いに絵が得意な人がいたので描いてもらい、収入は山分けしていた。
ただ、知り合いに頼む場合は、思ったより続かない場合が多い。どちらかが嫌になったら、それで終わりだからだ。
そんな知り合いなんかいない、と言う人は、プロのイラストレーターに描いてもらう方法もある。
最初にお金はかかるが、すばらしく綺麗なイラストを描いてくれることだろう。
そう書くと、そんなプロのイラストレーターなんかどうやって見つけるんだ、という意見もあるかもしれないが、そこはネットで検索すれば意外と簡単に見つかる。
ちなみに僕は、
「身売りっ娘 俺がまとめて面倒見ますっ!」
という小説を書いており、その挿絵をプロの方に描いてもらっている。同作品の最初にイラストコーナーを儲けているので、見ていただければ、そのクオリティを実感してもらえると思う。
とはいっても、絵とテキストがあっても、どうやってソフトにすればいいのか分からない、と言う人もいるかもしれない。
しかし、それはそんなに難しくない。
ホームページを作るようなツールを使って、本当に絵とテキストだけの紙芝居風のものにしてもいい。
PDF形式のファイルにしてもいい。
ただ、本格的に金儲けを考えるならば、「ゲーム作成ツール」をつかって、ビジュアルノベルやRPG風にした方がいい。
多少手間はかかるが、プログラムを組んだりするのよりはるかに手軽にゲームが作成できる。
この「ゲーム形式になっているかどうか」は非常に重要で、それだけで売り上げが数倍になる、と断言できるほどだ。
ちなみに、どんな感じになるかというと、僕が作ったものであれば「箱入り娘と時空の仙人」というフリーゲームがあるので、一度検索して試してもらうといいかもしれない。
(趣味で作ったフリーソフトなので、気軽に試せます。販売はしていません)
ここで同人ソフトとして人気が出ると、
1.登録したソフトは、半永久的に販売が継続される。
2.シリーズ化して二作目、三作目と開発できる。続編を登録すると、一作目もまた売れる。
3.ものすごい収入になる事もあり得る。
というかなり美味しい循環も期待できる。
デメリットとしては、
4.売れないとへこむ。
5.イラストを外部に委託した場合、赤字になることがある。
6.18禁ソフトでないとほとんど売れない。家族バレに注意。
7.会社員であれば、副業としてやっているとバレた時に面倒な事になる。税金が源泉徴収されるので、そこから知られる可能性がある。
ということぐらいだろうか。
作品が公開されたときの、ダウンロード数が伸びていくのを見ていくときのひりつくような感覚は、ある意味中毒性がある、危険なものであるが、ぜひとも一度体験してもらいたい。
危険度 :★
儲け度 :★ ~ ★★★★★ (作品による)
手間 :★ ~ ★★★★ (こだわりによる)
難易度 :★
初期投資:★ ~ ★★★ (イラストを外部に頼むかどうか)