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「後輩になにをしてやがる、くそが」

明らかに不愉快だと顔を歪める昂輝が立っていた。

手には コンビニの袋を携えて。

「昂輝さん…… 」

なんで?と由希が問う前に昂輝は由希にコンビニの袋を手渡した。 由希の頭を撫でて吹っ飛んでいった毛むくじゃらのところへ歩みを進めていく。

なにが起こったのか理解していなかった毛むくじゃらだったが目の前に現れた昂輝に蹴飛ばされたのだと理解すると、すぐに立ち上がった。

「邪魔しやがって」

「気持ちわりぃもの見せやがって」

ぽきりと指を鳴らす昂輝と毛むくじゃらの睨み合い。

睨み合い、先に動いたのは毛むくじゃらのほう。 昂輝を捕らえて自由を奪ってやろうと両手を広げるもそれをなんなくかわした昂輝。

「このくそが!! 」

そんな言葉と共に毛むくじゃらは再び吹っ飛んでいった。

「由希! それ、勝手に食べてろ。 こいつは遠くに捨ててくる」

やれやれとこぼす昂輝は吹っ飛んでいった毛むくじゃらの後を追っていく。

一人残された由希はどうしたものかと体を起こすと、慌てて走ってきた大和に抱えられた。

「大丈夫か、由希! 由希が急に店からいなくなってたから心配した」

「大丈夫です。 昂輝さんが助けてくれましたから」

ことのあらましを説明すると大和は安心したと肩の力を抜いた。

「昂輝を拾ってくるから、由希は先に店に戻っていてくれ」

それだけを言い残して大和は昂輝を追いかけていった。

「結局、なんだったんだろ」

首をかしげつつコンビニの袋を開くと肉まんが二つ入っていた。

明らかに自分と誰かのために買ったやつだっただろうにと思いながら肉まんの美味しそうな匂いに負けて、それにかじりついた。

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