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「俺たち猫又も烏天狗みたいな感じかな…… 好きならスキンシップとりたいし、独占したいし。 ま、親父みたいに遊び回るロクデナシもいるけど」

「大之助さんが好きだった人にもそんな感じでした? 」

由希の疑問に大之助はうんうんとうなり、首をかしげどうだったかと声にもらした。

「あいつはいって男だったし、同じ男である俺をそんな対象には見れなかったと思う。 両性愛って訳じゃなかったし。 かと言って俺は好きだったからすごい迫ったなぁ…… まずはお友だちからって強引に押し切った」

大之助の押しの強さは知っている。 由希は思わず苦笑いをこぼした。

断る由希を店の従業員にしたときだって、と思っていた由希の表情を読みとった大之助は少しふてくされてしまう。

「だって、好きだったんだもん。 これで引いたら他の人のところに行っちゃうと思うとガマンならなくて」

そっぽ向いてしまった大之助にかわいいなと由希はなんとなく思ってしまった。

背中をなでるとぴくりと反応を示して、大之助の二本の尾が揺れる。 さらりさらりとゆれ、由希がなでるのをやめるとぴたりと動きを止めてしまう。

面白いと笑う由希に大之助は口をへの字に曲げながらも、体を由希に戻した。

「だからどれだけ大和が体の関係をせまろうとも昂輝はなかなか首を縦に振ることはないよ。 もうよっぽど昂輝がいいと言わない限り」

「それが嫌だってこの前は言ってました。 もっとスキンシップしたいのにって」

押しの強さは似た者兄弟。

由希からみた二人はそんな感じなのだ。 真面目な大和とどこか面倒くさがりのマイペースな大之助。

性格は正反対の二人なのに、こんな根本のところは瓜二つ。

「あんまり昂輝に強要するなって言ってるのに。 ま、わからないでもないからなんとも言えないけどね」

お灸をすえるかと独り言をつぶやいている大之助に由希はくすりと笑うと目の前のお茶をすすった。

「由希もいい人が出来たからって強引にせまったらダメだから。 俺や大和みたいになっちゃうから」

「…… なんか説得力ありますね」

由希の呆れたという返答に大之助は口をへの字に曲げつつも、自分のいれたお茶をすすった。

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