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倶楽部妨錠~To the things left behind looking for travel in Japan~  作者: 倶楽部妨錠代表祇園さんの信者
歴史を築いた東の遺産〜All the way to the living even now〜
2/3

多分準備している筈の話

この話には「多分」という言葉が多く出てきます。何故ならこの物語のテーマがまずなんでもありだからです。「多分」だけど「しっかり」できてるお話を書いていきたいです。

「茂正、はよー。」

「お、今日は早いのか。海別?」

「な、野郎舐めやがって、この海別様がいつもギリギリに来るとでも思ってんのかアァ⁉︎」

「ホントのことでしょーが。」

「はい、おっしゃる通りです。茂正様。」

『......。』

「何言ってるんだお前ェ...」

「何だこの茶番‼︎阿呆らし‼︎‼︎アハハハハハハハハハハハハ‼︎‼︎‼︎‼︎」



遠くで一部の男子達がヒソヒソやってただなんて気にしない。まあとんだ茶番は置いておこうか。

いきなり出てきたコイツは海別 幸一。一応小学校からの幼馴染であり、軽ーく不良になりかけてたところを僕が頑張って更生してたらこうなった。幼馴染に不良が居たら困るだろう?あとは遅刻ギリギリ登校だけが問題である。だが頭は良いからか何故かこんなエリート校に入学したのだ。中学の頃はなかなか態度がよろしくなかったのが懐かしいな。


「で、何お前、最近燐とかいう奴と付き合ってんの?ヤケに距離近いし。」

「うん?まあ付き合ってるっちゃあ付き合ってんじゃないのって感じよ。そこまでアレでもないし。僕等。」

「ほほーう、ナールーホードー。でもある程度の仲はあるという訳ですな茂正の旦那よぉ。」

「誰が旦那じゃコラ。あとその言い方止めんか。」

「あ、旦那来ましたぜ。例のお嬢さんです。」

「おーホントだ。てか人の話聞けよアホ。」

「ねぇ茂正君、ちょっと良い?」

「おお〜これは×2燐さん。茂正君に何か用ですか?」

「海別君、いいから君は黙ってろよ。てか少し2人にさせてくれ。」

「へいへい。」




「ごめんね燐、何だい?」

「うん、今度の土曜日に図書館行かない?今度のコースを決めたいんだけれど...。」

「土曜日?良いよ。で、君の希望は...いやなんでもない、その時にいろいろ決めようか。」

「うん。」






土曜日、街中の私立図書館にて



ここでちょっとしているのか全く分からんちょっとした話をしよう。私は最近気になることが多くある。今の世は人任せ過ぎなのだと思うこと。口ばかりだと思うこと。大人が大人でないと思うこと。呆れる。うんざりする。言い換えれば、今の世の動かし方は実に単純で難しいことであるということになる。なってしまう。それで、どこの誰だろうがそのやり方ではいけない、と反発するだろう。今頃、「そんなやり方じゃあとてもじゃないけどこれからやっていけないだろう」とか「今すぐやり方を改善しろ、いっそやり直せ」などと言っているだろう。ていうかもうしているではないか。だが、それで誰だか知らないが追い出して、さあやり直すぞと言い張っても、次の中心に立ち世を動かす人物は何処にいるのだ。と皆にはそろそろ気付いてほしい。日本は憲法を制定なされた頃から駄目になってしまったのだ。狂い始めてしまったのだと。これからの10年間で、再起か、新生か、衰退か、それとも滅亡かのどれかの道を日本は選ぶことになるであろう。再起を選ぶ場合、今の世のやり方に従ってきたのなら、これからは方法を制限されるようなことには決してなってはいけない。制限されたら最後、日本は終わりだ。


「だってさ、燐。この人もなかなかの口ばかり人間だな。」

「少し笑えるね。真面目なこと言ってるハズなんだけど。」

「うーむ。」


今日、僕と燐は約束通り図書館でアレの調べ物をしている。と言ってもPC二台で地図とガイドブック代わりの誰かのブログを漁っているだけなんだが。因みにさっきの長い文章は気休めに読んでいたなんかの本である。今時こんな本があるんだな。


「うーんいざ調べるぞと言われても何処から行けば良いかよくわからないね...。」

「んん?別にそんなに悩むことじゃあないと思うが..。行きたいと思ったら行けば良い。僕等の倶楽部活動の決まりはソレだろう?」

「そうだね。うーんとこことここと...」

「...スイッチでも入ったか...?急に早くなったぞ。」

「茂正君がスイッチ押してくれたみたい。ありがと。」

「ふん、面白いこと言うな。」


「よし、決まったぞ。第一回は東海道だ。」

「名前はよく聞くけど、名所は?と聞かれると言えなかったりするやつだよね。楽しそう。で、何で行くの?まさか歩きじゃないよね...。」

「いや歩いてたら夏休みが終わってしまうしそもそも僕等の足が保たない。公共交通機関(船、飛行機、新幹線以外)で行く。安心しろ。プランは一週間で京都三条大橋から東京日本橋まで。少し東海道ゾーンから脱線しても良いとする。僕はやたらと即時プランを立てるのが得意でな。」

「助かるよ。楽しみになってきた。」


後ろで男性3人位が色々ヒソヒソしてただなんて事は忘れるんだ。よし忘れた。






2話からリア充オーラむんむんのお二人のせいで後ろのエキストラの男性方がすごい黒〜くなっています。だけどねそこのダンディ〜な男性方、その2人を憎んだり憧れたりしないほうが良いですぞ...。

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