これが妨錠の始まりだと思う
多分プロローグです。
ジャンルをSFにはしたくなかったけど、それが一番近かったのでそうしました。
半分位違うので…。
2016年7月、K都道府県、K市、H高等学校。
これは、とある高校に通う一人の、この時代では少し有り得ない物語である。
『キリーツ、レー、アザシター。』
今日も学校が終わった。この辺ではかなり良い高校に入れたのは良いのだけれど、とてつもなく暇なのが問題なのである。僕は白鳥茂正。一年だ。一年目からいきなり暇だなんて思ってしまった僕からしたら暑いこと以上に高校生活というのは生き地獄なのかもしれないね。
だが最近そうやって溜まったストレスをぶっ飛ばしてくれる解消法が見つかった。
今から少しそのきっかけを話そうか。
それは四月、いきなりの出来事であった。確か。
「○○です。中学では○○部やってました。よろしくお願いします。」
ワーパチパチパチ。の繰り返し。こんな事やるより気になった奴とテキトーに話して意気投合したら友人ゲットだぜ!みたいなやつをやれば良いんじゃあないのって中学の時から毎年思う。いつの間にか僕の番が来て、中学のこととか趣味とかを簡潔に話した。で僕の時も拍手と一部から歓声。このクラスにはノリが良い奴が居ることがよーく分かった。少し安心。
で、僕は一人だけ気になる奴を見つけた。まあ予想通りなんだが。少し話しかけてみるかな。
「あの、ちょっと良いかい?」
話しかけたのは黒髪なんだが目の色が少し柿茶気味な身長低めの女子だ。惚れたとかナンパとかじゃなくて少し気になったことがある。
「はい、なんでしょうか…?」
「ここじゃあ少しアレな事なんだけれど、昼休み、話したいことがあって。駄目かい?」
「はあ、良いですが…。」
少し怯えてるか?まあ良い。とりあえず時間は確保した。
このとき遠くの方で男子が四人ぐらい集まってこっち見てなんかヒソヒソやってたなんてことは忘れておこう。これも予想通りだしな。
そんでもって昼休み。
そろそろ来る頃だな。礼儀はちゃんとしておこうか。お、来た来た。
「あのう。約束通り来たのですが…。」
「時間通り、だね。流石。で、本題に移るんだけれど。」
そうだ、ここからの話を混乱させないように現実のこの世界ではとんでもないネタバレをしておこう。
僕は能力を使える人が分かり、その能力の種類も分かる。あと霊気が凄いらしい。親指と人差し指で輪っかを作って中で人差し指をぐるぐる回転させたら凍傷になったことがある。
「えっとだな。君、幽霊とかが見えて幽霊とかと話せるだろう。」
「え?それってどういう…。」
うーむ、いきなりだったから向こうはだいぶ混乱してるなぁ。
「えぇとだな、簡潔に言うと、君、霊気が凄いあるだろう?」
さあどうだ。
「うぅんと、正解。よく分かりましたね。」
うん。僕の能力は確かなもんだ。そんでもって反応がやたら美少女ゲームじみてるな。誰かが操作してたりとかじゃあないだろうな?まあ良い。
「僕の能力はそんなことができる。君よりは弱いけど。」
「なるほど。でも貴方の能力は凄いと思います。私のこの能力を見つけてくれた人は両親以外居ませんでしたから。」
「あ、御両親は知ってるのね。」
「えぇ、まあ。霊気のルーツというやつです。」
両親ねぇ。僕はもう片方しか居ないからよく分からないけれど、楽しいんだろうね、霊気が凄くても。
「あ、名前分かります?さっき言ったのですが。」
「僕の記憶力を舐めないで頂きたい。貴方は三嶋燐さん、平成十二年二月十四日生、十五歳、好きな果物は林檎、趣味は一、二泊旅行。確か。」
「お見事、全部正解。ではこれから宜しくお願いします。」
なんか丸く収まって良かった。
「こちらこそ。」
とまあこんな事があり、今は二人で旅行する仲だ。恋仲じゃねぇのって?知らんわ。
まあ、旅行といっても少し変わったモノだけどねぇ(笑)。
でもまあ、僕等は半分おかしいんだから、少しくらいおかしな事が起こっても良いじゃない。多分。
こんな軽いノリの活動だが、最近この活動に名前を付けてみた。
「倶楽部妨錠」。良いノリだ。
茂正「そんでもって反応がやたら美少女ゲームじみてるな。誰かが操作してたりとかじゃあないだろうな?」
祇園氏「ギクゥ...」
まあこんなくだらない茶番は置いといて、
倶楽部妨錠というのは、作者が勝手に立てた遺産巡りとかをするサークルなのです。そう、実在するのですよ。
検索かければ多分でてきます。
オカルトサークルだなんていう人は…。
そのオブジェクトを建てた方達に大変失礼ですよ。(かなり抑えてる、危険)