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現代の怪談―The Contemporary Kaidan―  作者: 坂本小見山
09.''The End of Kaidan, Part II'' 「最終決戦 後編」
26/42

第九話・後半

(一〇)

 一方、閨川たちは戦地を離れ、川添が、告白を始めていた。

「私の娘、(みどり)は、平和連合を昔日のように勇壮な番長連合に戻すべく、幹部を人質にとって演説を行った。だが、誰一人、緑に同意を示す者はなかった。緑はそれを嘆き、東尋坊で自殺を図ったが、一命を取り留めたのだ。」

 園は、秘史に息を呑んだ。川添は続ける。

「だが、緑の精神は、既に死んでしまっていた。目は開いているのに、話しかけても応答がなく、食事も自分で摂れなかった。心療内科医にも見放された。生きていたのは、娘の肉体だけだったのだ。そんな折、私は偶然、園里香の存在を知った。彼女は、脳に損傷を負い、昏睡状態だった。タイミングよく、園の容態は悪化し、その肉体は、記憶を含めて、まさに死のうとしていた。しかし、園の自我は生きていた。私は恐ろしいことを考えた。私は、持てる全ての心霊テクノロジーを結集して、園里香の自我を、鈴木緑の肉体に移植したのだ!」


「やめて!」

 園は耳を塞いだ。

「じゃあ、私は園里香なの?鈴木緑なの?」

「君は、緑の肉体と記憶を受け継いではいるが、園里香だ。緑の記憶も、催眠術で封印した。だが、閨川君が封印を解こうとした!封印が解ければ、君は緑に戻り、また生ける屍になってしまうだろう。私は、娘の肉体だけでも生かしたい一心で、本名を隠し、閨川君を邪魔したのだ!許してくれ!」

 川添は土下座した。

 閨川が口を挟む。

「いや、記憶だけじゃない。彼女の行動は、よくよく考えれば、全て鈴木緑にシンクロしていた。日本の民俗信仰を復古させようとしたのも、鈴木緑の最後の行動も、『失われ往くものを保守する』という共通の原理に根差していたんだ。」

「そんな・・・」

 園は茫然となった。



「そうだったのね。園警部、いや、鈴木緑。」

 皆は声の方を見た。その声の主は、多数の兵を伴った坂口であった。


 園は歩み出で、背後の二人に言った。

「警部、私はこの女と決着を着けるわ。あなたは戦いを止めに行って!」

 閨川は、その言葉に従い、川添を擁して走り去った。


 閨川を追おうとした数人の兵を、園は峰打ちで倒し、その切っ先を坂口に向けた。と同時に、銃弾が彼女の横を掠めた。坂口の手には、ピストルが握られていた。

「刀が銃に勝てるかしら?鈴木。」

「私は飽くまで園よ。」

「その時代遅れの姿が、自分が鈴木だと宣伝してるようなものよ。十年前、我々合衆国があなたたち平和連合を折角近代化してあげたのに、あなたはそれを元の野蛮な番長連合に戻そうとしたわ。認めることね。あなたが守ろうとした伝統も、あなたが構えているその役立たずの鉄屑も、誤れる時代のレガシーなのよ。」

「貴様!」

 園は刀を振り被った。と同時に、兵隊が一斉に銃口を園に向けた。園の額を、冷や汗が伝った。



(十一)

 その頃、閨川と川添は、日本高校の校庭を突破し、校舎に至っていた。閨川のみならず、川添もまた、敵を次々に倒したのだ。

「やりますね。」

栄山(さかえやま)君と腕を競ったからね。」

「初代隊長と交流が?」

「彼とは同級生同士だ。」


 校舎の中には、園の部下の特殊刑事たちが待ち構えていた。二人は彼らを倒しながら、階段を上った。


 屋上に出ると、風が二人を煽った。

 広い屋上の端に、白いマントの竹中がいた。彼女は、ゆっくりと歩き、二人と対峙する位置に来た所で、立ち止まった。

「よく来たわね、閨川。明治維新によって誕生した、科学万能主義という新たな宗教の信者さん。あなたの首が、私がこれから作る古き良き民俗信仰の帝国の礎となるでしょう。」

「竹中、一つ聞かせてくれ。お前がおばけヒーローだったという話は本当か。」

「フン、昔の話よ。」

「ならなぜ、悪を選んでしまったんだ!」

「あなたに何が解るのよ!」

 竹中の剣幕が俄かに激した。

「私の目の前で、震災や台風が、多くの人命を奪ったわ。いとも容易く。私は人間たちを、私と同じ超自然の力から守りきれなかった。それが悲しくなかったとでも思うの?」

 竹中の頬を一筋の涙が伝った。彼女はそれを力強く払拭し、表情を引き締めた。

「私は悟ったのよ。愛するんじゃなくて、支配することを志せば、悲しみを味わわなくて済むってね。」

「それだけのために、お前は中林君を殺したのか!」

「自分の幸せを求めて何が悪いの!あなたたち人間だって、自分のために他人を蹴落としているじゃない!」


 彼女は、金色の目玉シールを自分の額に貼った。彼女の体は見る見る巨大化し、肌は赤くなり、シールから角が生えた。

 恐怖大魔王となった竹中は、図太い男の声で言った。

「守る力は弱い。だが、壊す力は強いのだ!私は、強い力で人間どもを支配してやると決めたのだ!」



 閨川は、刀を構えると、決意を込めて言い放った。

「恐怖大魔王。お前の企みは、ここで・・・終わらせる!」



(十二)

 一方、車のない夜の車道で、黒いバイクと、赤い一輪車が、疾走しながら激戦を繰り広げていた。二者は、接近する度に、その竜巻のように回るペンをぶつけ合い、火花を散らした。

二人は戦いながら話した。

「まったく気に食わないねえ。」

「何?」

「一人の英雄が栄誉の脚光を浴びるとき、その陰で何人がその才能に拘らず闇に追い遣られているか。私は、貴様のような光の戦士を倒す為に、闇を代表して復活したのだよ。」


 二車間に距離が生じたとき、二人は同時にペンを放った。ペンはまるで独立した生き物のように、空中で戦った。

 ペン同士が戦っている間、一輪車とバイクは再び接近し、殴り合いが始まった。

「闇がお前を強くしたと言うのか。」

「そうだとも!」

「なら、闇も悪くないな。」

「何?では貴様も闇に惹かれたか。」

「勘違いするな!」

 何たることか、麻咲は高速で走る一輪車のサドルの上に片手で立ち、敵に蹴りを加えたのだ。

 暗黒旋士は、一瞬ぐらついたが、すぐに疾駆するバイクの上に立ち上がり、麻咲の顔面に回し蹴りを与えた。麻咲は顔を負傷したが、すぐに体勢を立て直し、再びペンを掴み取ると、ニヤリと笑んで言った。

「武道ペン回しの最高位『竜血旋士』の称号を持つこの俺様に、お前というライヴァルを与えてくれた闇も悪くないと言ったんだよ。」

 暗黒旋士もまたペンを掴み取り、武者震いに震える声で言った。

「良く言った、友よ!貴様はこのペンで葬ってくれる!」


 そのとき、前方に丁字路が現れた。二人は同時に攻撃を放ちながら、同時に乗り物から飛び降りた。


 ドカアン!


 前方のビルに、バイクと一輪車がぶつかり、爆音と共に粉塵が巻き上がった。


 ビルの壁は崩れ、通行人は驚いて悲鳴を上げた。

「何事だ!」

「やくざの抗争か?」

「警察を呼べ!」

 人々は口々に叫んだ。


 やがて粉塵が収まると、瓦礫の中から、二つの人影が立ち上がった。麻咲のスカーフは破れ、そのジャケットもぼろぼろであった。

 暗黒旋士の軍服も、ボタンが壊れ、胸がはだけられていた。

「『犠牲が多すぎた』と言ってな・・・。闇に消えていった者たちの怨念が、貴様との友情を憎悪に変えた。」

「それでいい。お前の敵は、目の前にいるこの俺だ。俺は闇を破壊する男だ。」


 暗黒旋士はペンを突き出した。

「いくぞ。」

「ああ!」

 麻咲はペンを、頭の横の辺りに構えた。

 二人は同時に走り出した。二人の距離はどんどん縮まった。やがて二人がすれ違ったとき、二人のペンが同時に回った。

「ヤアッ!」

 二人の声が同時に響き、次の瞬間、二人は背を向け合っていた。



 数秒のち。

 ドオッ

 人一人が倒れたとは思えぬほどの轟音が鳴り響き、地が揺れた。強豪が最期に見せた威風の顕れであった。


 勝者は、振り向きもせずに歩き出した。敵同士の間に芽生えた友情は、雌雄の決着に、その帰着点を持するものである。臨終に立ち会う必要など、皆無であった。


 驚き慄く衆目の中を、傷だらけの麻咲イチロウは歩いていったのだった。



(十三)

 その頃、園は、坂口たちに路地に追い詰められ、銃口を突きつけられていた。


 彼女は、刀で頭と胸を庇った。だが、そこ以外を撃たれれば、隙が生じ、次の弾が確実に彼女の頭を射抜くだろう。

「無駄よ。銃は人間的理性が攻撃の形をとったものよ。だから銃は無敵なの。さあ、あの世に行きなさい!」

 そう言って、坂口は引金を引いた。園は覚悟を決めた。


 ドキューン!


 園の両腕が衝撃を受けた。しかし、意識は途切れなかった。

 園は己の生存を知り、目を開けた。


 ・・・そこには、坂口の変わり果てた姿があった。園が目を瞑っている僅かの間に、坂口は死んでいたのだ。


 園は、自分の刃が毀れていることに気付いた。

 彼女は、事態を把握した。刀身が、弾丸を反射して、坂口の眉間に命中せしめたのだ。


 何たる偶然。何たる皮肉。坂口は、己が全能と豪語する武器によって、己の身を滅ぼしたのだ。



 園は、徐に立ち上がり、歩き始めた。敵の兵たちは、銃を握ったまま、引金を引くことができなかった。恰も、見えざる力に指の活力を奪われたかのようであった。彼らは無意識に、園に道を開けた。


 やがて兵の一人が我に返り、叫んだ。

「よくも大統領を!撃ってやる!」

 園は立ち止まり、少し振り向いて言った。

「撃てるものなら撃ちなさいよ。」

 しかし、彼は、横たわる坂口の無残な亡骸を一瞥すると、引金を引く気を失せしめてしまった。


 園は、堂々と立ち去った。



(十四)

 一方の麻咲は、暗黒旋士の亡骸を後にして歩みを進めていた。だが、背後から聞こえた、人々のざわめきに、只ならぬ事態を察知し、ペンを構えて振り向いた。

 麻咲は我が目を疑った。


 なんと、暗黒旋士はまだ生きていたのだ!

 全身に傷を負い、片足を引き摺りながらも、彼はペンを手に持ち、麻咲に迫った。

「光を・・・、この手で、消し去ってやる・・・」

 彼の額に貼られている金のシールには、亀裂が入っていた。そして、亀裂が徐々に広がり、やがてシールが完全に砕け散ると、暗黒旋士の肉体は滅び、霊体になった。

 半透明の、弱々しい幻影のようになった彼は、それでも、ペンを回し、放とうとした。だが、それも空しく、彼は完全に消滅したのだった。


 消える寸前まで放とうとしていたペンは、紫の小さな粒になり、ふわふわと麻咲に飛んで来た。麻咲は、それをペンで防いだ。紫の粒は、弾けて消えた。

 その瞬間、麻咲のペンはピシッと音を立てたのだ。

 ・・・百戦錬磨の麻咲さえ、それを見て、ぞっとした。

「・・・執念か!」

 彼は、ペンに入った罅に指で触れながら、思わずそう言ったのだった。



(十五)

 一方、園は、日本高校の屋上に辿り着いた。


 川添警視は、脚を折られて倒れており、閨川も満身創痍で、恐怖大魔王の杖を、刀でなんとか防いでいた。


 園は大魔王に駆け寄った。

「大魔王様、もうやめて下さい!」

「園か。お前は人間にしておくには惜しい剣士だ。見ろ、この男の弱々しさを。その癖に、身の程を弁えず万物の霊長を僭称する。人間とは、まさに悪魔の化身さね。」

 閨川は刀を押す手に力を込めた。

「人間には、悪になる自由を蹴って、敢えて善を選び取れる尊厳がある!悪を選んだお前に悪魔と言われる筋合いはない!」

「黙れ!」

 大魔王の杖に力が込もり、閨川を押し飛ばした。刀は閨川の手から離れ、彼はフェンスに叩きつけられた。

 血を吐きながら喘ぐ閨川に、大魔王が迫った。

「苦しめ、ハハハ!」


 園は、殆ど反射的に刀を抜いた。そして、刃が毀れていることに気付いた。

 殺されそうな園を、生き残らせるために、守るために、この刃は毀れたのだ。それに思いを致したとき、彼女の脳裏に、記憶が吹き上がるように蘇った。


 十年前の、中央連合と学生合衆国の戦争。

 合衆国から同胞を守るためだけに育てられた日々。

 出番が来ぬまま迎えた敗戦。

 中央平和連合の樹立・・・。

 そして彼女は、福井県の高校の生徒会長を人質にとり、組織改革を呼びかける演説を行った。

 『腰抜けども!あたしと立ち上がる者はいないのか!』

 ――東尋坊に打ち寄せる波の音。

 『鈴木先輩!剣士が活躍する時代は、もう終わったんです。』

 ――彼女の体を飲み込む海水。

 (そうだ。もう、あたしが必要とされる時代は終わったんだ・・・。)

 ――絡み付く藻の感触・・・



 動けない閨川に、恐怖大魔王は、杖を振り被った。

「とどめだ!」

 杖は振り下ろされた。

 ギイン!

 鋭い音が鳴った。見ると、彼の手から離れた筈の刀が、彼を守っていた。


 刀を操っていたのは、園だった。園は、大魔王の杖を、押し上げざまにぶった斬った。大魔王は、平衡を失って倒れた。


 園は、ゆっくりと閨川を顧みた。その顔つきは、もはや園のものではなかった。彼女から、緑色の後光が迸って見えたのだ。

「学生剣士・鈴木緑。あの世から帰ってきたぜ。」

 そうである。遂に、平和連合最後の剣士、鈴木緑が復活したのだ!


 大魔王は、杖を捨てると、切歯扼腕の形相で言い放った。

「鈴木緑!何ゆえ、お前と同じく伝統のために戦う私の邪魔をする!」

「あたしの刃は、人を守る刃だ。命を軽んじる貴様を見過ごす積もりなんてねえ!」

 大魔王は鈴木に殴りかかった。鈴木は、刀を片手に持つと、掛け声も勇ましく、大魔王に飛びかかり、その拳をひらりとかわすと同時に、その腹に一気に斬り込んだ。大魔王の鎧と、鈴木の刃が火花を散らした。

「貴様などに・・・負けるか・・・!」

 大魔王はそう叫んだ。だがやがて、鈴木の刃は、大魔王の鎧を砕いた。

「やられたあー!」

 大魔王は、叫喚と共に強い光を放ち、やがて大爆発を起こした。



 爆風が止み、閨川がおもむろに目を開けると、鈴木の後ろに、血塗れの竹中が倒れていた。

 閨川は、血に咽びつつ、這うようにして竹中の傍に寄った。

「閨川・・・」

 竹中は、息も絶え絶えに言った。

 竹中の姿は、恐怖大魔王になったり、竹中に戻ったりした。そしてやがて、本来の「おばけヒーロー」に戻った。禿げ頭であり、目が矢鱈に大きいことを除けば、人間に似た姿であった。閨川は彼を助け起こした。

「おばけヒーロー・・・。」

 その異形の面影には、微笑が浮かんでいた。

「閨川。鈴木。これで・・・よかったのだ・・・」

 そう言い残して、おばけヒーローは光の粒子になって、星空に吸い込まれていった。


 閨川は、誰に言うともなく呟いた。

「彼は、自分を裁いてくれる人を待っていたのかもしれない・・・。」



 ・・・こうして、恐怖大魔王の企みは終わったのであった。それは、夜明けを数時間後に控えた時刻のことであった。



(十六)

 長かった一日は終わった。

 特殊課は元の基地に戻った。

 川添は、事件解決に貢献した功を認められ、謹慎明けを俟って復職が見込まれた。

 学生合衆国は、今回のことは全て坂口一人の反乱であるとした上で、平和連合と警察に謝罪会見を行い、賠償を約束した。


 園と閨川は、食堂で昼食を共にしていた。

「鈴木さん、あなたは、今後どうされる?」

「私は特殊刑事・園里香よ。鈴木緑としての私の活躍する時代は、終わったの。鈴木として戦ったのは、一とき限りのことよ。」

「・・・やはり、新しいものを取り入れるためには、伝統的な価値観は捨てなければならないのだろうか?」

「でも、それが恐怖大魔王という悲劇を生んだってことも、忘れちゃいけないわ。」


 二人の間を、暫し沈黙が流れた。やがて、園は定食の味噌汁の最後の一口を啜り、箸を置きながら言った。

「良いものを取り入れ、悪いものを捨てることで、世の中は良くなるわね。でも、新しいものはみんな良いものだとか、古いものはみんな悪いものだと言って、伝統を無差別に破壊しても、世の中は良くはならないと思うの。」

 閨川もライスカレーを食べ終わり、スプーンを置いた。

「保守とか急進とか、右とか左とかいう垣根を越えて、手を取り合って進歩を目指すことが、我々日本人の今後の課題だな。」


 そのとき、園の前に、閨川の手が伸びた。園は、閨川の顔を見た。その顔には笑みが浮かべられていた。

「伝統主義の君と、現代主義の私。まずは、我々から思想の垣根を越えよう。」

 園は、笑顔でその手をとり、握手を交わした。

「ここから、日本が一つになるように。」

「勿論。世の中を良くしたい気持ちは同じだもの。」


 こうして、二人は友情を確かめ合い、別々の戦場へと、転勤していったのだった。



(十七)

 所変わって、都内・城南大学の、使われなくなって久しい一室。

 ここに、一人の青年が、疲れきった様子で入ってきた。彼の左脇には、本が抱えられ、右手には、目玉シールの束が握られていた。


 桃色のローブを着た彼は、おばけ会議の最後の一人・道明寺であったのだ!


 道明寺は、決意を込めて言った。

「恐怖大魔王様。私が、あなたの遺志を継ぐ!」



 第九話・完

2016/08/19起筆

2023/10/07本文手直し(セリフ以外)




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