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『純』

作者: 秋葉竹




愛ってなんだろうなんて

だれもが顔をそむける問いは

むろん、忘れるべきだな


世の中に美しいものがあるならそれは

ぜったいの愛ではなく

煌めきの

だから

光が踊って

世界が眩しいほど煌めいて

白昼でさえ

睦あえる

恋の一瞬


それを無邪気と呼んでも良いし

それを真芯と呼んでも良いよ


ただ時という名の風だけが

ビュービューと

ピューピューと

吹き

吹き

吹き流れつづけた


もし

世の中に永遠があれば良いな、と

心の底で想えたのは

傾いた三日月が

バンパイアの一族の終焉のように

美しくみえたからかもしれない



愛が

砂時計の形をして

まるで終わりを告げようとするなら

砂の音を聴きたくないのは

悲しみの鼓動の呟きになるのだろうか?


すこしやさしげな声が

今も聴こえる懐かしさ


夢をみたのは

ふたり

同じ夢だったっけ?



青がいいかな

どこで生きるにしても

どんな夢をみてもみなくても、さ

いつまでも

悲しい懐かしさのある宇宙をみあげて、さ


そして、笑ったり

悲しみを、忘れたり

して

して

生きてゆくなんて

なんて

深く

遠く

果てしない


新月なんだろう



そして、さ

ここからさきは、

けっして、

叶わない夢なのかもしれないけれども



もし、

ほんとうに、のぞんで良いのならば

あゝ、そうだね。



私は『純』に抱かれたい。









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