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グリッドランナー  作者: 末比呂津
ローブリッター編
42/63

真面目な話してるんですけど……

 授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響くと、生徒達は談笑しながら下校したり部活動に勤しんだりしている。

 授業を受けている最中、海斗はほとんど上の空だった。

 騙された腹いせに、ライザーが今日にでも行動を起こすのではないかと気が気でなかった。

 しかしSNSを覗いたところ、それらしい記事はまだ見当たらなかった。とりあえずはホッとした。

 ヒカリからの連絡はまだない。予想以上に暗号の解読に難航しているようだ。

 ライザーはいつ次の標的を狙ってもおかしくない。なのに自分が出来ることと言えば、こうしてただ待つことのみ。

 海斗は何とも歯がゆい気持ちに駆られた。

 校舎のエントランスを抜けて外に出たところで、そのヒカリから着信が入った。


『あ、もしもし海斗君。あの暗号の解読が終わったよ』

「本当に?」


 待ちわびていた言葉を聞いて、思わず声が上擦る。


「それで、次の標的は?」

『そのことなんだけど、直接会って説明したいから家に来てくれないかな』

「え」


 今何と言った?


「それってつまりヒカリちゃんの家に行くってこと?」

『そう、大丈夫。お姉ちゃんは仕事で家にいることはほとんどないから』


 それは海斗とヒカリが二人きりになるということか。逆に問題があるのでは?


「何で電話じゃ話せないの?」

『理由は着いたときに説明するから、とりあえず来て』


 そう言うとヒカリはこちらの返事も待たずに一方的に通話を切ってしまった。ひどく慌てているように感じられた。

 電話で話せないことというのは何なのか。標的の人物と何か関係があるのだろうか。

 とにかく行くしかない。百聞は一見に如かずと言うし、実際にこの目で確かめれば何もかもわかるだろう。

 そう決意し、ヒカリの家へ一歩踏み出そうとしたその時。


「ねえ」


 どこからともなくルナが現れて声をかけてきた。


「今から帰るんでしょう?」

「あ、うん。まあ一応……」


 などと気のない返事をすると、ルナは少し躊躇う素振りを見せながら口を開いた。


「じゃあその……実は今からメトロポリタンヒルズホテルってとこで有名な生体工学バイオニクスのシンポジウムがあるんだけど、これから一緒に行かない?」

「え」


 突然の申し出に、海斗は返答に窮した。

 これからヒカリの家に向かわねばならないので、誘いに乗ることは出来ないのだが、ここで行かないと言えば二日連続で断ることになる。

 海斗はルナにだけは嘘をつきたくなかった。

 幼い頃から家族のように育った相手に隠しごとをするのは、物凄く後ろめたい気分だ。

 だがこうでもしなければ、彼女を巻き込むことになる。

 まさに苦渋の決断だった。


「えっと……せっかくだけどごめん。今日もちょっと他に行くところがあるんだ」


 そう言うとルナはあからさまに失望した様子で眉をひそめた。


「行くところって?」

「えー、それはちょっと……」

「何、私には言えないような場所?」

「い、いや違うよ。ただ上手く説明出来ないだけで……」


 まずい。海斗の曖昧な態度に、ルナは強い不信感を抱いている。何とか弁明しようとするも、言葉が出て来ない。


「……もういい、好きにすれば?」


 どうやら機嫌を損ねてしまったようだ。ルナは素っ気なく背を向けると、スタスタと歩き去ろうとする。


「あの……」


 海斗は思わず呼び止めた。

 このまま喧嘩別れのような形で帰してはいけない気がする。ここで何も言わずに見送ってしまっては、帰宅時に非常に気まずい思いをする羽目になる。

 出来ればそれは避けたい。


「その……ゴメン。今度、埋め合わせするから」

「本当に?」

「うん、そうだ。来週、行くって約束してた例の喫茶店。全部俺の奢りで良いから」

「無理しなくて良いわよ、家があんなことになってお金に困ってるんでしょう?」

「いや……」


 本当は数ヶ月前の事故により、サイバーマトリックス社から一生遊んで暮らせるほどの金額を慰謝料として貰ったのだが、そんなこと口が裂けても言えない。

 またしても嘘をつく羽目になってしまった。


「良いわ、その代わり後で理由を聞かせて貰うからね」


 そう言うとルナは幾分か機嫌を直したのか、僅かに表情を緩めて帰って行った。

 今回は何とかなったが、いつまでも隠し通せる気がしない。いずれ彼女にも真実を打ち明けなければならない時が来るのだろうか。 

 その時は「何故もっと早く言わなかったのか」と叱責を受けそうで怖い。

 ルナと別れた海斗は、早速ヒカリの家へ向かうべく歩き出した。

 住所は事前に、ヒカリから聞いていた。

 最寄りの地下鉄駅から二駅ほど行くと、複数の警備用アンドロイドやドローンが巡回する高級住宅街に着く。

 それから十分ほど歩いた後、ヒカリの自宅に到着した。モノクロの壁が特徴的な陸屋根の邸宅だ。

 呼び鈴を押すとすぐに『ハーイ』というヒカリの声がして鉄の門扉が開いた。

 途轍もなく広い敷地を抜けて玄関まで辿り着くと、間を置かずして正面のドアの隙間からヒカリが顔を出した。


「いらっしゃーい」


 ヒカリは明るい声を発して海斗を招き入れた。

 大人気インフルエンサーの自宅に初めて招かれ、海斗は興奮を抑え切れずにいた。

 広大な庭を見渡せるピクチャ・ウィンドウに、透明のガラス板に描かれたホログラムの絵画、“富裕層の家”と聞いて多くの人がイメージする豪華なインテリアが至る所に配置されている。

 色々と目移りしている内に、ヒカリの部屋に招かれた。

 真っ先に目に入ったのは、壁を埋め尽くさんばかりの大量のホロディスプレイ。

 白い筐体に収められたメインフレームが、LEDランプを点灯させながら鈍い作動音を響かせている。企業や行政施設などで利用されることの多いその機器は、個人が所有するには少々オーバースペックだが、ヒカリの職業にはそれが必要なのだろう。

 その他にもPCの周辺機器、ホワイトハッカーの仕事に必要だと思われる多数の機材が至るところに

 女の子らしく可愛いインテリアが占めていると思いきや、映画やドラマで見かけるハッカーの部屋を完全再現したような内装で、海斗は少し意表を突かれた。


「とりあえずその辺に座ってて。コーヒーか紅茶でも飲む?」

「いや、それより解読した暗号を見せて欲しいんだけど」

「良いよ。これを見て」


 ヒカリは椅子に腰かけて、素早くホロキーボードを操作し始めた。


「暗号自体はそんなに複雑なものじゃなかったけど、ちゃんとした手順を踏まないと解読出来ない仕組みになってて、思ったより時間が掛かっちゃった。まず暗号を頻度分析にかけて、抽出したデータをバイナリコードに置き換えた後でアスキー変換すると――」

「……あのぉ、技術的なことは置いといて結論だけ先に教えてくれないかな?」


 暗号理論については聞き齧った程度の知識しかない海斗には、話の内容の半分くらいしか理解出来なかった。

 話の腰を折られたヒカリは憮然とした様子で答えた。


「まあ良いけど……解読した暗号によると、次の標的は法水弦一郎って人みたい。調べてみたらサイバーマトリックスの最高技術責任者だってさ」

「それはまた、ずいぶんと大物だね」


 サイバーマトリックス社の重役ともなれば、普段から相当な数のボディガードに警護されているはず。

 いくらライザーと言えど、目的を達成するのは容易ではない。


「それで、その人は今どこに?」

「それが、行方がわからなくなってるんだって。もしかするともうすでに殺されてるかも……」

「それはどうかな。あの男の性格を考えると、もし標的を殺したら大々的に勝利宣言して俺やセンチネルを悔しがらせてやろうと考えるんじゃないかな。多分、その法水って人は自分が狙われていることに気づいて身を隠したんだと思う」


 あの男はいわゆる自己愛性人格障害というヤツで、自分の成果を得意気に宣伝せずにはいられない性格だ。

 そんな承認欲求の塊のような人間が未だに沈黙を貫いているということは、本人も標的を見つけられていないのではないだろうか。


「そうだ、上月さんに訊いてみよう。あの人なら何か知ってるかもしれないし」


 そう言うと海斗は上月に電話をかけた。




 海斗からの着信が入った時、上月はちょうど副主任と打ち合わせをしていた。

 発信者が海斗だと知ると、相手に断りを入れて席を立った。


「やあ君か、どうかしたのか?」

『どうも上月さん。いきなりで悪いんですけど、法水弦一郎って人知ってます?』

「……どこでその名前を?」


 上月はハッとなった。


『実はライザーの次の標的はその人である可能性が高いんです』

「何だって、確かなのか?」

『ええ、例の暗号を解読したら名前が出てきたんで』


 上月は驚愕のあまり動揺を隠せないでいた。

 謎の勢力に追われながらライザーにも命を狙われている。果たしてこんな偶然があるだろうか。

 この二つの勢力はどう関係しているのか。両者には何らかの繋がりがあるのか。それとも無関係か。

 もはや何が何だかわからない。


『それで、その法水って人が今どこにいるかわかりませんか?』

「それは……」


 上月はそこで、昨日の通話の件を話すかどうか一瞬迷った。

 だがもし隠しごとがバレて海斗の信頼を失うようなことになれば、大きな不利益を被ることになる。

 自分の目的を達成する為には、海斗の協力が不可欠だ。

 少し思案した結果、上月は正直に話すことにした。


「実は昨日、電話で彼と話したんだ。誰かに追われているようだった」

『誰かって?』

「わからない。ライザーかもしれないし、別の勢力かもしれない。彼は部下を通してPH計画に関する情報を私に渡そうとしていたんだが、君も知っての通り、その部下は一昨日の立てこもり事件で殺されてしまった」

『じゃあ、あの一人だけ殺された人がそうだったんですか?』

「そう、あんなことがあったんで法水氏は自分も狙われると思ったんだろうな。しばらく身を隠すと言っていた。この状況を見るに結果的にその判断は正しかったようだね」

『自分が今どこにいるか言いましたか?』

「いや、その前に電話を切られてしまった。一応センチネルに通報しておいたが、ライザーの捜索で手一杯らしく、まともに取り合ってくれなかった」

『親会社の重役が殺されるかもしれないってのにずいぶん冷たいですね』

「組織なんてどこもそんなものだ」

『そうですか……にしてもまずいな。どうにかしてライザーより先にその人を見つけないと』

「しかし行方がわからないんじゃ探しようがない」


 海斗と上月はしばし会話を中断し、何か良い手段はないかと知恵を絞ってみる。しかしそう都合良く名案が浮かぶわけもなく、ただいたずらに時間を浪費するだけだった。


「とりあえず、社内にいる彼の知人に何か知っていないか聞き回ってみるよ。あまり期待は出来ないけど」

『お願いします』




「駄目だ、上月さんも行方は知らないって」


 通話を終えた海斗は暗い面持ちで言った。


「そっか……ねえ、一つ提案があるんだけど。狙われている人の居場所がわからないんだったら、先に犯人の方を見つければ良いんじゃないかな」

「って言ってもライザーの居場所だってわからないんだよ」


 海斗が当然の指摘をすると、ヒカリはしかし引き下がらずにこう続けた。


「センチネルはそのライザーって人を血眼で追ってるんだよね。なら本部にある捜査資料を何とかして手に入れれば、その人の居場所に繋がる手掛かりが掴めるんじゃないかな」

「そうか、センチネルのネットワークに侵入してライザーに関する資料を盗み出すんだね。でも本当にそんなこと出来るの?」

「いや、出来なくはないけど時間がかかると思う。あそこのセキュリティは結構厳重だから、侵入する前に標的が殺される可能性の方が高いんじゃないかな」

「じゃあダメじゃん……」


 にわかに膨れ上がった期待感が急速に萎み始める。

 ヒカリの言う通り、ハッキングはそれほど簡単な作業ではない。それは百も承知だ。

 映画やドラマなどでは天才ハッカーが瞬時に他人のコンピュータに侵入するシーンが頻繁に描写されるが、実際は標的のセキュリティ対策が万全であればあるほど、、それだけ長い時間を要する。

 例えばAPT攻撃というのは、長期間に渡って特定の標的にサイバー攻撃を繰り返し、手探り感覚で脆弱な部分を見つけ出す手法である。

 さすがにヒカリほどの実力者であっても、この都市の治安維持機関への侵入は容易ではないということか。


「方法ならあるよ。センチネル本部にあるメインサーバに直接マルウェアを仕込むの。内部から侵入すれば検知システムに発見されにくいし、短時間で情報を引き出せると思うよ」

「ちょっと待って。まさかセンチネルの本部にこっそり忍び込めって言うんじゃないよね?」

「海斗君なら光学迷彩を使えば楽勝でしょう?」

「あー確かに、このメガトーキョーの中で最も警備が厳重と言われている施設に侵入するなんて、学生なら誰もが一度は経験することだもんね」

「真面目な話してるんですけど……」

「真面目に話してたらちょっと透明になっただけで誰にも気づかれずに侵入するなんて無理に決まってるってわかるよね? 中には防犯カメラとか生体認証装置だってあるんだよ」


 それに恐らく赤外線センサなども設置されているだろう。

 侵入するには映画に出てくる凄腕のスパイのような芸当が必要だ。が、自分はそのようなスキルを持ち合わせていない。


「そうだね。でも海斗君って、家が爆破された時にセンチネルから事情聴取を受けたんだよね? その件について思い出したことがあるから話を聞いて欲しいって言えば入れてくれるんじゃないかな?」

「ああ、なるほど……。いやでも待って、確かあそこは一般人が入れる区画と隊員がいる区画は別れてたんじゃないかな?」


 サーバルームがあるのは十中八九、隊員がいる区画だろう。侵入したとしても、そこに到達出来なければ意味がない。


「繋がってる場所ならあると思うよ。通気ダクトとか」

「あ」

「そこにこの小型ドローンを放り込んで、隊員が仕事してる区画まで行けば、サーバルームに辿り着けると思うよ」


 そう言ってヒカリは小指ほどのサイズしかない昆虫型ドローンを取り出した。

 なるほどそれは盲点だった。恐らく通気ダクトにもセンサが設置されていると思われるが、内部には本物の虫や塵ゴミが紛れ込むことがあるので、誤作動を防ぐ為に微小な物体には反応しない設定になっているはずだ。

 通常ヒカリが持っているような昆虫型ドローンは、一般人が入手出来ないよう厳しく規制されている。が、非常に高性能な3Dプリンタと、多少の専門知識さえがあれば、自作するのはそれほど難しくないのが現状である。

 まあ製造に必要なコストと、センチネル本部に忍び込むリスクを考慮すれば、実行しようと考える者はそれほど多くはないだろうが。


「たださすがにサーバルームの場所まではわからないけど、そこを抜きにすれば結構良い作戦だと思うんだけど、どう?」

「そうね、これがバレたら確実に逮捕されるって点を除けば悪くないんじゃない?」

「大丈夫、大丈夫。バレなきゃ良いだけの話なんだからっ!」

「……いや、そこはもう少し深刻に考えた方が良いと思うけど」


 今をときめく大人気アイドルが、このような犯罪行為を堂々と推奨するとは、ファンが知ったら炎上ものである。

 もしや彼女は過去に同じことをしていたのではないかと勘繰ってしまう。


「まあ海斗君が他に良いアイデアがあるって言うなら話は別だけど」

「それは……」


 確かに作戦に穴がある印象は否めない。だがヒカリの言う通り、他に妙案らしい妙案は思い浮かばないのも事実だ。

 このまま手をこまねいているくらいなら、一か八かヒカリの策に乗る価値はあるかもしれない。


「まあ良いや、駄目もとでやってみるのも良いかもね」

「そうそう」


 もし失敗するようなことがあれば、自分もヒカリも逮捕は免れないだろう。


「ハッキングには私の作った特製アプリを使ってね。このアプリはコンピュータの一番脆弱なところを特定して、そこにルートキットを仕込む仕組みになっているの」


 ルートキットというのはマルウェアの一種で、トロイの木馬と同様、コンピュータのセキュリティシステムに検知されることなく侵入し、バックドアの設置やストレージ内のデータの収集、改竄などを行うことが出来る。


「ハッキングに成功したら、サーバのログ情報を改竄して外部から侵入したように見せかけるからバレる心配もないよ。これを海斗君のニューラル・インターフェースにインストールすればいつでも好きな時にハッキング出来るってワケ」

「大丈夫? 俺の頭にも変なウイルスが入っちゃうんじゃない?」

「私の作ったものを信用してください」


 ヒカリは腰に手を当て、怒ったように頬を膨らませる。不覚にも少し可愛いと思ってしまった。

 ヒカリは早速アプリのインストール準備に入った。

 海斗の視界にインストール中であることを示すアイコンが表示され、数十秒後に作業が完了した。

 するとニューラル・インターフェースのホーム画面に、見慣れたアプリに紛れて新しいウィジェットが追加されていた。

 外見上は他のアプリとほとんど変わらない。


「出かける前にちょっとトイレ借りて良いかな? さっきからずっと我慢してたんだよね」

「トイレなら廊下の右奥だよ」


 海斗が用を足している間、ヒカリはホロディスプレイの手前にあるホロキーボードをタイプしていた。

 その時である。

 玄関の方からふいに電子錠が解錠される音が聞こえてきた。続いて扉が開く音がして、聞き慣れた声がヒカリの耳に届いた。


「ただいまー」

「え」


 その声は確かにアイリのものだった。

 姉が帰って来たのだ。よりによってこんな早い時刻に。

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