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#02

佐渡島の金銀山

 現実世界での佐渡島には古くから金銀が眠る山々がそびえ立っていた。記録によると平安時代ごろに発見されていた西三川砂金山、安土桃山時代に発見された鶴子銀山(つるしぎんざん)といった鉱山があり、古くから金や銀が採掘されてきた。そして最も佐渡島の名を天下に轟かせたのが相川金銀山である。

 江戸時代から平成時代に至るまで、この鉱山からは数多の金と銀が採掘され、江戸時代においては徳川幕府の富の源となっていた。

リンゴとレクチエが見た「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」は相川金銀山の象徴である。人々の手によって削り取られたV字型を描く山肌は、深さ70メートル、最大幅30メートルに及ぶ。

 地上の金鉱脈を掘り尽くした後も、鉱脈は地下深くに続き、採掘者たちは人力で坑道を掘り進めた。宗太夫坑(そうだゆうこう)は江戸時代に、道遊坑(どうゆうこう)は明治以降に掘り進められた見学可能な坑道であり、最終的に相川金銀山の坑道は全長400キロメートル近くに達した。平成元年3月に資源枯渇により採掘は休止されるが、その間に相川金銀山では金が約80トン、銀は2千トン以上が採掘された。


サ・ド・ゴールド・マイン

 ガシマセンキにおけるアイ・カワ領のサ・ド・ゴールド・マインは今なおその奥底に鉱物が眠っている。黄金と白銀に加えアダマンタイト、ミスリル、そしてオリハルコンなどの貴重な鉱物もその底から産み出される。

 アイ・カワ領を統治しているヴィクトル・アルフォンス・ド・アイ・カワ公爵は鉱山で採掘された鉱物資源をエ・ド公国へ輸送する重責を担っており、国王から絶対的な権限が委譲されている。


 しかし、富をもたらしていた坑道も枝葉の部分においては鉱脈が枯渇することがしばしばある。その結果、採掘が中止された坑道の一部は低レベルの魔物たちが迷い込み、彼らの巣窟となる。冒険者ギルドは低レベルの冒険者たちに、魔物討伐を行うよう依頼する最初の場所として利用している。


 また、最近では鉱脈と無関係の隠し通路が発見され別のダンジョンに続いていることが判明している。そして、その隠し通路の先では高レベルの魔物が徘徊しているとの報告もなされていることから、高レベルの魔物が低層階に出現することを防ぐためと、低レベルの者たちが誤って迷い込まぬために隠し通路の入り口には厳重な封印が施されている。

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