パンプアップ!レベルアップ!
こんにちは。
初心者なもんで、内容の不整合や理解の至らない点などございましたらご指摘ください…!
読んでくださる方にご指摘いただき自分自身もレベルアップして読みやすいものを作っていきたい所存です!
鹿を追い返した。
その達成感に包まれたまま大草原に2人、寝転んでいた。
気になったことをロイシンに尋ねる。
「そういえば、さっきの筋力、あれなに?今はもう元の体に戻ってるみたいだけど。」
「アハハ、そうか君はまだこの世界に来て日が浅いんだよね。教えてあげようね、僕のパンプアップ!」
ぱんぷあっぷ?
私の不思議な表情が彼に伝わったらしい。
「ごめんごめん、パンプアップっていうのはね、ん〜。いわゆるスキル?スキルじゃないな、でも常時発動する奴だからなんて言うんだろうか…」
「パッシブスキルですか?」
「そう!それだ!パッシブスキル!」
理解してないだろこの人。その顔もロイシンには伝わったようで話を捲し立てる。
「パンプアップはね!筋肉の経験値が一定値に満ちた時に発動するスキルなんだ!と僕は思ってる!こっちにきて僕もまだ日が浅いから、これがスキルなのかどうなのかも怪しいんだけどね。異世界転生って大体こんな感じだろ?」
そうか、かれも国は違えどなろう系に親しみはあったんだな。そう推測していた。
「それで、ロイシン。君のパンプアップは?」
「あまり人に話すようなことではないと思うんだけどね、簡単に説明するとレベルアップ時に筋肉が大きく発達するんだ。だから基礎筋力を上げとくとより強力になるんだよ。2分しか持たないんだけどね…アハハハ。」
気まずそうに頭を掻いているが物凄いことを言っている。だからあんな怪物みたいな腕になったのか!!と感激していると、ロイシンは私のパンプアップについても語り出した。
「多分ね、イシンのパンプアップは進化だと思うんだ。僕と違って君のパンプアップは継続する。速度は遅いかもしれないけれど、レベルアップごとに少しずつ大きくなる筋肉を見ていると察しがつくよ。」
嬉しいのか嬉しくないのか。即興戦闘向けではないにしろ継続が鍵になると言うことは筋トレモチベーションが上がるなっ!人助けとかに使えたらなぁ。
「そろそろ休憩も終わりにしようか!まずは大きな街に向かわないとね!それでいいよね?!」
ロイシンは元気にハツラツとそう聞いた。ロイシンってクールかと思ってたけど意外と無邪気なところもあるんだな。
「あぁ、そうしようね。大きな街ならこの世界の社会構造も知れそうだしね!」
「よし!そうと決まればまずは海上都市アリサだ!地図だとここから南東に7日だね!まぁこの世界の時間感覚わからないんだけど…アハハ」
行き先もわかり、筋肉行脚は再スタートした。