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マッスル6max〜筋肉転生〜  作者: Reek
おまけ
5/21

大草原と大鹿

一マッスル

日本人、平たい顔、だがマッスル

二マッスル

台湾人、美形、だがマッスル

三マッスル

????

四マッスル

????

五マッスル

????

六マッスル

????

思い出した。

「そういえばコルトは?!どうなった?!」

ごめんコルト、君のことを忘れていた。あまりにも筋トレに精を出し過ぎてしまった。精を出し過ぎたあまり、私の体はまだ細いとはいえ、6パックのチョコレートがお腹に現れ、引き締まった筋肉が腕を覆っている。ロイシンの大きさにはまだまだ届かない。おっとまた筋肉について語り過ぎてしまった。


ロイシンが笑いながら話す。

「コルトはとっくに復活しているよ。彼もまた魔道兵士になるために強くならなくてはいけないらしい。これを渡したらこの街を飛んで出て行ったよ。」


なんだコルトは私のことを気にしてなかったのか。と少し安心すると共に彼を忘れていたことが許された気がした。

ロイシンの手には紙が握られていた。

「魔道兵士訓練生募集、学歴身分問わず、か。へぇ、コルトにはうってつけの条件だ。」


「だろう?これを探すのに随分苦労したよ。おかげで1ヶ月も筋トレをする時間が減ってしまった。」

そう嫌味を言いながらも何故か嬉しそうにロイシンは話す。


「ロイシンはコルトのこと、気に入ってるんだね。」


「そっか、イシンには言ってなかったね。彼はね、僕の筋肉に初めて興味を示してくれた子なんだ。話すと長くなってしまうけど、簡潔にまとめるとファンって奴だね。」


「そうだったんだね、どうりで慕っているわけだハハハ」


コルトの行方も分かったところで、身支度を終える。


今日から遂に始まる…筋肉行脚の旅!!





しかし、やはりここは異世界。道中では様々な魔物と接触した。接触したというよりも接触しに行った。筋トレのために。


「イシン!あれを見てみろ!トルディアーだ!」

前方の鹿、それも大きな扇状に広がったツノを指差してロイシンが興奮する。


「あれに突進されるのを利用して胸筋を鍛えるんだ!!あれは効くぞ〜」ハスハス

こんなかっこいい顔をしておきながら涎を垂らしている。筋トレに余念がない。

しかし、


それを聞いて滾っている私がいる!!!!私も!!!そのツノで胸を刺激したい!!!


「「うおぉぉぉぉぉおおお!!!!」」


私たちの雄叫びに反応し、トルディアーが突進してくる。


ズガァァァンッッッ!!


大きな音と共に、2つの肉塊と2つの扇がぶつかる。

2人がかりであっても押し負けている。押し負けてはいるが、、、効く!!!これは効くぞ!!!筋肉が悲鳴をあげている!!!今までにない嬉しい悲鳴!!!目に喜びを浮かべた2人の男性はさらに胸に力を入れる!!!


「こいつ強い!!こんな奴が周りにワラワラいるの?!」


「ここまで強いのは久々だよ!!そもそも危ない道をわざわざ通ってるからね!正直君と2人だから挑戦した…!2人じゃなかったら…押し負けてしまうかもしれない…!だがそれがいい!!!!いい負荷だ!!」


ロイシンの強い意志に呼応するように、この鹿も勢いを増している…!!


「「うおぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!!」」





バチンッッッ!!

大きな音がした。

切れた…?!筋が切れたか?!

いやちがう…押している!!!押されていた我々が押している!!


隣でロイシ…ロイシン?!ロイシンの腕がすごいことになっている。一言で言うなら2回り大きくなっている。


「キタキタキタキタァァァァッッッッ!!!」

「これが僕のレベルアップ!!!!!!」


そのまま一気に押し返してしまい、トルディアーは裏返った。


息の根は止めない。それを察したトルディアーは全速力で去って行った。

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