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マッスル6max〜筋肉転生〜  作者: Reek
おまけ
3/21

ハードゲイナー

一言で言う。僕は恋をしてしまった。その筋肉に。あんな重い柱を軽々と持ち上げてしまうその筋力。素敵だ。

「すみません!!はぁはぁ、教えてください。その筋肉をつける方法を!!」


「おや、僕と同じ言語を話すなんて、君はもしかして異世界から来たのかな?見るからに日本人ってところかな?」


なんだこの人、僕の聞きたいことを全部聞いてくれる。なんてスマート。

「は、はい!!私は日本人です!」


「そうかい、僕は台湾からここに来たんだよ。どうやら同じ世界は言語が統一されるみたいだね。」

「君はコルトと知り合いなのかい?」


「コルト?」


「さっきの死にそうだった少年だよ。」


「はい、先ほど大木村で助けてもらいました。」


「そうかい、運命の引き合わせってものはあるのかもしれないね。僕もついさっき遠出から戻ってきたんだ。」

「そしたらこの有様さ。」


そっか、この人もあの少年と知り合いなのか。

「あの少年の師匠ってもしかして…?」


「あぁ、まだこの子は言ってたのか。ぼくがロイシン。彼からはロイ様って言われてるんだよ。」


なるほど、彼が憧れる理由もわかる。

「あの、そういえば先ほどはありがとうございました。僕1人じゃなかったら助けられませんでした。」


「何を言っているんだい。君が隙間を開けていたから彼は命を繋ぎ止めた。君がいなかったら僕が来る前に彼は死んでいたよ。」


なんてかっこいいんだこの人。照れ恥ずかしくて顔を隠す。

「あのぉ」

そして本題に切り込む。

「もし良かったら、その、僕も筋肉をつけたいんですけど…」


「そうか!!君も筋肉が好きか!!!いいねいいねぇ〜!良いよね筋肉!素晴らしいよね!人を守る筋肉、人のための筋肉、鑑賞用としての筋肉、どれも素敵だよね〜!!…でも君、筋肉ないんじゃない?ハードゲイナーかな?」


「ハードゲイナー?」


「そう、ハードゲイナーはあまり筋トレには向かないんだ。君を見た感じそう思ったんだけど、それでもやる覚悟はあるのかい?」


だからか、中学生の頃からいくら筋トレしても部活をしても筋肉が育たず、そこから僕は勉強の方に歩みを進めた。ただ原因がわかった今、彼の語り草から努力でどうにかなることも知った。目の前であんな奇跡を目の当たりにしたら憧れないわけがない。

「はい。努力します。」


「そうかい、それなら嬉しいよ。僕は的確なアドバイスはできないけど、まずは

「食べろ!!」死ぬほど食べろ!1日6食、いや7食は食べろ!!それもしっかりとした定食をだ!!」


「?!」


筋トレじゃないの?!そう思った矢先

「きみは消費カロリーが多いのだ!だから食べよう!今日は僕がご馳走するよ!」


そして彼と一緒にご飯を食べにきた。

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