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マッスル6max〜筋肉転生〜  作者: Reek
コルトのおしごと
17/21

大肉塊、大爆散

「…ひっでぇ有様。おい、ガキ。どうしてこうなった。」

口の悪いタブ。


「タ、タブ…下水に…肉…バラ…」


バラ肉。タブの頭はビタミンとタンパク質に侵される。


タブは疲弊したコルトを置き去りにして下水に向かう。





相変わらず滑りの強い下水の床を進んでいくタブ。


研究施設にたどり着いた。


黙々と青いバラを眺めている後ろ姿がある。

コルトから出た「バラ、肉」の意味を知り、理不尽にキレるタブ。バラ肉じゃねぇのかよ。

「おいガリベン…寒くねぇのか、肉ついてねぇぞ。」


科学者は頭を掻きむしりながら答える。

「あぁぁぁぁぁぁあ!!!また来たまた来た!!!俺の研究を止めるなよモルモットぉぉおおおおお!!!」

青バラを齧る。


先ほどコルトが相対した肉塊よりもさらに、さらに大きく成長した大肉塊がぶくぶくと現れる。


樹木同等の大腕が複数生えている。





そして、タブを襲う。




まるで樹木な肉塊に蹂躙されまくるタブ。


「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ゛!!」


最もその中で大きな腕がタブを潰そうとした。




「ッッッッッあ゛?!」




肉塊から腕はもう一本も生えていなかった。


タブの後ろに広がる大腕の山。


殴っていたのではない、抜かれていたのだ。筋肉で。


「肩に効いたぜ、この運動。」


そしてタブの番。


タブの右腕は地面スレスレを飛行する。



肉塊の顎下で急上昇し




地下という制限を




ぶち壊す…!


天井を突き抜け、街の上空を肉塊が舞う。



タブは自らの膝を圧縮し、力む…!

そして、刹那。

タブは上空で肉塊と並ぶ。


「ぜい肉付きすぎだ、このデブ!」


空中にて、高速で肉塊を引きちぎるタブ。


飛散する肉塊。


肉塊の中心部。陽の光を浴び、唖然とする科学者と目が合った。

科学者

「(や、やばい…このまま落ちたら俺は死ぬ…!!!なんなんだこの豚!!!しがみついて豚をクッションにすれば…!!!)」


タブは不敵にニヤリと笑いを向けている。


もうすでにタブは下降を始めている。




元肉塊、科学者に逃げ場はない。






ーーどこかの家の裏庭ーー


拳2つで地面に着地するタブ。

庭の草地にひび割れた地面が盛り上がる。

生えていたイチゴをひとかじり。

タブは姿を消した。


【タブ】

オーク村出身、非常


パンプアップ能力: ジェットマッスル

限界まで閉じ込められた筋肉内の乳酸を毛穴から噴出させる。それはまるでージェット気流ー。



だがマッチョ。

ーーーーーーーーーーーー





その頃、噴水広場のメインシンボル、鉄時計の先端に科学者が刺さる寸前。


体が抱えられ、広場に着地する。

失神した科学者はロイシンに助けられた。


「話、聞かせてもらうよ。」

ロイシンに笑みは無い。

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