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君の記憶

作者: 来留美

君を忘れない。

どんなに楽しいことがあっても。



君を忘れない。

どんなに悲しいことがあっても。



君を忘れない。

好きな人ができても。



君を忘れない。

結婚しても。



君を忘れない。

僕に子供ができても。



君を忘れない。

おじいちゃんになっても。



ずっと

ずっと

ずっと


忘れない。……と、思っていた。



君の命の光がなくなって何十年も経ったある日。


僕は君を忘れた。


君の顔も。


君の名前も。


君のこと全てを。




君のことを忘れてることさえ忘れた。




でも毎月、僕は誰のか分からないお墓に

お参りに行く。


おじいちゃんになって足腰が弱っても

お墓参りには行く。


誰のお墓なのか分からない。


でも、体は毎月お墓に向かう。



今の僕の頭は君を忘れた。


でも、今の僕の体は君が生きていたことを

忘れていない。

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