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FANTASY OF BLOOD  作者: 戯言
2/3

データ2:勇者の決意

勇者登場!

朝。


勇者は髪を梳かす。

流れるような金髪を、一生懸命櫛で撫で付ける。

勇者が一番、身体のうちで気に入っているパーツだった。


ひとしきり髪を整え終わると、鎧を着け始める。

真っ赤な鎧を身体に纏い、背中に大剣を背負い、準備は完了だ。


宿屋のお姉さんに挨拶をしてから、外に出る。

この村はのどかだが、つい一昨日まで魔物が出没していた。

が、魔王の城に行くまでの道程、この村を通りかかった勇者は、気まぐれに魔物を退治し、この村に平和を取り戻した。


勇者は、刺激を求めて旅をしていた。

より強い奴と戦いたい、その一心で旅に出た。


初めの頃は、青いプニプニした生き物ばかり、もしくはちょっと強めの人型豚みたいな敵ばかりだった。


退屈だった。

勇者にとって、そんなモンスターはアウトオブ眼中だった。

七歳から旅をしている勇者は、旅を始めた頃から完全無敗だ。

筋肉は、傍から見ればそれほど無いと思えるが、その実、鍛え上げられていた。

引き締まった体は、何者も寄せ付けないオーラを放っている。

小柄なのにもかかわらず、大人の身長の1.5倍もあるような大剣を自由自在に振り回す様は、常人離れしすぎて人間ではない、とまで言う人がいるくらいである。


まるで、鬼神のようだ、と。



そんな勇者は、ある村で気になる噂を耳にした。

ここから北の最果ての方にいくと、魔物だけの国があるという。

そして、そんな荒くれ者の魔物たちを一人で仕切っている魔王がいるらしい。

ここまでならありえる話だ。

しかし、その魔王というのが。

12歳の少年だというのだ。


面白い。


勇者は思った。

わずか12歳で魔物を束ねるとは、驚愕の事実だ。


そして勇者は決断した。

その魔王は、俺が狩る、と。

人間だろうが少年だろうが関係ない。

魔物を一人で束ねる、そんな強い奴と戦ってみたい。


そして勇者は、魔物の国に行く決意をした。



そこから三年。

あと五日も歩けば魔物の国に着く。


だが、ここからでも見えた。

魔王の城が。

それくらいに巨大だったのだ。


てっぺんは既に雲に隠れている。

こんなに大きい城は、生まれて始めて見た、と。

勇者は、心底驚愕した。


だが、ここで尻込みしては後が続かない。


勇者は堂々と、歩き続けた。




四日後。


魔物の国の前についた。

途中で胸の高鳴りを押さえつけられず、全速力で走ってしまったので、予定より早く着いてしまった。


最初から勇者は、やる気満々だった。

門を正面から突破する気満々だった。

しかし、あっさりと門番は勇者を通してくれた。

しかも笑顔で。


心底拍子抜けしながらも、快く通してくれた門番モンスターに礼を言い、国にはいっていった。



国のなかは、いかついモンスターが沢山いた。

だが、荒れているわけではなく、豪快な町だった。


通りを見てまわりながら、城を目指す。


しばらく歩いて、ふと勇者は足をとめる。



魔王の、城だった。



乱筆乱文誠に失礼。

勇者がでました。

勇者です、勇者。

ファンタジーの定番です。

これからの展開にこうご期待!

感想、意見、よろしくお願いしますー。

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