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B君の悲しき魔蟲転生記  作者: 瀬浪
1/2

1話

蟲系ストーリーに手を出したかった。

  やぁこんにちは。えっとさっそくなんだけど僕は転生しました。


  理由は単純明快さ。駅のホームで電車を待っていたら、誰かに突き飛ばされてね。


  最初は戸惑ったよ。だってさ不老不死が目前まで来ていた時代に殺人だよ?


  理解不能だね。いやいやいやだってさ、不老不死に近づくにつれて人々は殺人による快楽を感じれなくなっているんだ。だから俗に言う快楽殺人なんて物は起きやしないし。平和な時代が来たと思った。


  それなのに僕は死んだんだ。不老不死に近づいたからと言って不老不死になった訳じゃないしね。幾らそんなに医学が発達した世界でも脳までミンチにされればたまったもんじゃない。


  そんなこんなで紆余曲折を経て今世の僕は蟲と言う訳ですね。全く嬉しくはないがこれも一つの運命だと渋々割り切るしかないと思った。


  そして今僕はこんな異世界におけるお約束。


  そうステータスを確認しようとしている。取り敢えず頭の中でステータスカモンと願ってみた。すると脳に直接声が聞こえてくる。

 

 ────[名]B/[種族名]妖蟲────


 スキル《強欲》《眷属召喚(現在使用不可)》《転生の格》《吸収》《X鑑定》


  これがスキルってやつなのかな。正直核爆弾のスイッチを手に入れた気分だ。だってこんなチート臭そうなスキルを持っているだけで胃の痛さが倍増だからね。


  そうだ現在の蟲の姿の説明をするのを忘れていたよ。例えるならダンゴムシに小さな羽が生えたみたいな見た目をしていた。これは酷いと思った。近くの水溜まりでしっかりと確認したからそこら辺の裏はバッチリ取れてる。


  ただこんな姿になっても僕は生きる為に手段を選ぶつもりはない。人間であっても容赦なく殺すつもりだ。


  あと現在地の話をすると今は水晶で構築されているような木が大量に生えている場所にいる。空を見上げても上を見ることが出来ない様だ。

 《X鑑定》を使ったところによるとダンジョンと呼ばれて、この世界...アスクフィアの中で一番危険な存在らしい。


  しかし教会の研究者の論文に神の遺物だという研究結果があることから保護するか破壊するか賛否両論だそうだ。だが最下層に辿り着けてもいない奴らの言葉では説得力が全くないけどね。破壊なんて考える前にもっと現実的なことを考えろという話だ。


  てか僕の名前がBってどう言うことだよ。確かに本名には確かにBが入ってるけどさ。これはとんでもなく雑すぎないか。


  そして最後に一言言わせて貰おう。


 ────なんでダンジョンの最下層から転生なんだよ。こんちくしょうが。

気まぐれ投稿です。

励ましの言葉とか頂いたらヤル気が出ます。

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