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プロローグ
恋に落ちるなら足が速い男の子よりも、昼夜場所を問わず自由帳に迷路を開拓しているような…そんな男の子が良いな〜
と当時小学三年生のわたしは思ったのだ。
人には必ず似合う髪型や身の丈にあった服がある様に、わたしにはきっと迷路開拓系男子が似合う上に人生の選択肢の中で恐らくそれが一番マシ。
攻撃的な物言いはしない。
目立つ様な行為は避けて物静か。
それから出来るなら上手に嘘がつける人。
もっとずっと先の未来、大人になったらきっとそんな男の子の事を好きになるだろう。
わたしは静かな脱衣所で洗濯機に自分の洋服を突っ込みながら本気でそう思ったのだ。
見切り発車、結末も決まってませんが読んでくださった方はありがとうございます。どうかよろしくお願いします。