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虐めたもうなかれ  作者: 自由なゆめゆめ
1/7

教師が生徒?

これは自分の実体験と、虐めにあってた人の話からあの時、助けてくれるスカッとした

ヒーローが居れば・・・と思いフィクション化したものです。

誤字脱字は、ご愛敬^^;

面白い話ではなく、学生の近くで起こる深刻な問題として認識して欲しいと思い

書き始めました。それも・・・25年くらい前に。。

今とは、取り巻く知人も変わって昔の気持ちに戻って書くのが困難になりつつあります。

怒りが込み上げて切れる寸前だったが、深呼吸一つ。そして静かに口を開く。


「えっと・・・

 何を根拠に虐めじゃないって? ふざけてるのか?」


「お前に関係ないだろう。お前も的にされたいのか?」


「お~~的ってくれ!受けて立とう!」






・・・3年前に遡る。


俺の名前は”真野 洋一”


少年時代、熱血教師に憧れていたが・・・大学在学中が充実してた所為か

その気持ちも遠い過去になりつつあった。

と、言うのも少年時代思い出すのも悲惨な虐めを受けていた。自らが教師となり

自分と同じ境遇の仲間を助けるんだ!!と。昔の話である。

 しかし、先輩方の就職難や先輩方と酒を飲む時々に耳にする不安定なサラリーマン生活。

ん。公務員が無難かと。

 昔憧れてた教師の免許でもとっとくか。と、何故か高等学校英語の教員免許を

取得した。これが運命のレールが敷かれた瞬間だったかもしれない。


俺は・・・身長164cm。顔は、良く言えば優しそう。悪く言えば締まりのない頼りなさそうな顔。

そして今年24歳になる。

 趣味は格闘全般。自慢では無いが一度も負けた事がない。空手、柔道、合気道の

 基礎を学び独自の方法で技を磨いてきた。武器を持たない格闘技は全て

極めたいと思っている。大学時には出場する大会では圧倒的な強さで、いつも優勝する。準優勝の奴と俺は大人と子供程に差がある。

背の低さにコンプレックスがあり、ずっとロン毛だ。

ロン毛の格闘家としてTVでも大々的に取り上げられかなりの有名人になってしまった。

 ロン毛は顔を隠す為だけに過ぎない。しかし、昔の俺を知ってる奴は口を揃えて、

「目力がすげぇ。眼つきが鋭くなった」や「睨んだだけで相手を倒しそう」

と言われる。自分では当然気付いてないし、自覚もない。


そんな俺が、募集のあった私立の○○の面接に来ていた。

 まぁ。。親を安心させる為に取りあえず形だけは。。と思った訳だ。


「真野さんは、格闘家の真野さんですね。世間でも騒がれてましたので

 良く存じてますよ。」

 面接官は、当然俺の顔を知っていた。


格闘界を制覇した俺は、プロの格闘家を目指してもよかった。

が、優勝トロフィが20以上になった時

何だかねぇ。。。と、冷めてしまった。それに、格闘家の選手寿命も短いし

骨折でもすれば当然活動もできなくなる。

 そんな総合的な意味で、サラリーマンがいいかも。と思った結果ではある。

 しかし、一日3時間の

筋トレは欠かさない。多分70歳まで続けるだろう予定だ。


 さて・・・○○高校の結果は・・・ふぅ~~~多分ダメだろう。次探さないと。

普通に考えてだ。身長164cmの生徒よりも低く、顔も貫禄がないとくれば、選考側の気持ちもわかる?

気もする。これが現実だ。


 新しい高校探しは、また明日からぼちぼちやるか。

こんな少しブルーの日は筋トレだぁ!!と、帰り路を汗の出ない程度のジョギングで帰宅した。

帰宅すると、父が心配して声を掛けてくるが、手を振って答えてそのまま自部屋にきた。

夕飯まで筋トレするか。と、母が


「洋一、教育委員会?から電話よ。」 と。


ん?○○高校じゃない?と突っ込みを入れたいが、「ふぁ~い」と返事一つして転送電話を受け取る。


電話の主はSKKKと言う聞いた事ない組織だったが、国の運営する機関らしい。初めて聞いたぞ?

SKKKとは ”シークレット教育矯正機構” の略らしい。

教育委員会補佐の機関らしく、興味があれば面接に来てほしいと言う事だった。

 怪しさ半分、好奇心半分で面接に行くことにした。


 

 面接日、面接中。。。耳を疑う。いやいやいや。あり得ないだろう。

そんな思いで、面接官の話を聞き続ける。ん。。ん~~~。

内容はこうだ。

 

 増え続ける虐め問題だった。虐めによって不登校になったり、最悪の事態もある。

その最悪の事態を阻止して欲しいと言う内容だった。

そ、それも・・・生徒として学生の立場で解決に導いて欲しいとの事だった。


た、確かに身長低いし。顔も締まりの無い童顔だが。。。

いくつもの大会で優勝を総なめにしてる俺の顔は有名過ぎる。名前も知れ渡っているし、

まず、無理だろう。無理だ。

 その知名度で、今回の仕事の適任者候補に挙がったらしいが。


「いや、無理でしょう。格闘界では知らない人居ませんし、名前も知れ渡っています。」


「そうだね。しかし、顔を簡単に変える事は可能なのです。例えば、これをほお骨の下に

 こんな風に付けますと・・・どうです?別人でしょう。」


それは、掌の大きさより二回り小さな肌色した円状の樹脂だった。

特殊メイクに使われるものらしい。


「もし受けて頂けるのでしたら、給料に特別手当が15万上乗せされます。いかがでしょうか?」


え?まじ?基本給って22万くらいだったよな?+15万ってどうよ?


「しかし、採用試験がありますのでそれに合格して頂かないとですが。」


ええ?引き抜き?みたいなのじゃないの?試験かぁ~まぁ~やってみるか。


「では、試験を謹んで受けさせていただきます。」 


「当方の期待通りです。試験をクリアしてどうかお力を存分にふるってください。」


「はい。ご期待の沿うよう努力します。」


そして、試験内容に移る。

試験内容は、今現在虐め受けてる生徒を助けると言う内容だった。

方法は、完全に俺の自由にしていいらしい。腕の見せ所と言う訳である。


早速明日から、その問題の高校に転校生としての手続きは今日中に済ませるらしい。

ただ、トレードマーク?てか、魂のロン毛は高校生らしく、前髪は眉毛の上!後ろは

襟に掛からない様に切る事が条件だった。最悪ウィッグでもいいらしい。


「それでは、明日から登校の上、2年の学年主任の”野見山先生”より詳細をお聞きください。

 あっ、8:30にホームルームですので、その30分前に必要情報を野見山先生より状況を把握される事をお勧めします。」


 不安を抱えつつも同意し、その高校の制服と、特殊メイク用の樹脂を受け取り面接会場を後にする。

ロン毛をどうにかしないと。明日からだ。準備期間が短すぎる!心の準備も。。。

長く続けるかどもかも怪しいし、ウィッグにするか。と、適当な店を探し学生らしい

いいものがあったので購入して帰宅する。


ウィッグを被ってみた。う~ん。特殊メイク用の樹脂を頬に付けてみた。

・・・このださださなのが俺?確かに高校生に見えるが。。。

しかし、ロン毛が・・・飛び出る。やはり少しカットするか。。

 これで明日の準備もできた。突っ込み所満載だが。


まぁ。考えても仕方ない。高校の場所を確認。バスで40分か。近い所をチョイスしてくれたのか?

8:30のホームルームが最初の勝負。8:00に職員室を訪ねて・・・ふぅ。

今日は寝るか。考えても不安でも仕方ない。この試験を合格する事だけど考えよう。



ピピピピピ・・・・ピピピピピ・・・・

目覚ましの音で起床する。

出来る前準備もない。

身一つで行くだけだ。


軽く朝食を済ませ歯を磨き、顔を洗い、

ウィッグの中に上手く自毛を隠し、特殊メイクの樹脂を頬になじませる。

準備は万端?だ。


家を出てバス停で待つ。

目覚めてずっと、初めての決勝戦以来の緊張が続いている。

廻りに人もいるだろうが、全く気にならないくらい自分の世界に居た。


バスが到着。行先を確認後、乗り込む。 ・・・更に緊張が強くなるのを感じる。

もう、進むだけ。何とかする。何とかなる。何とか・・・


 バスが走りだすと更に緊張が増してきた。やばい。。


と、向いに30代前半だろう母親と、3~4歳くらいの子供が目に入る。

くぅ・・シートに靴のまま上がってる。親!!注意しろよ!

最近よく見る光景である。

いわゆる、お尻を乗せて座る場所に土足!で乗る。あり得ないだろう。普通。

俺が子供の時は拳骨+怖い説教のセットだったが。


 そう言えば俺はカツラして顔に細工してる架空の人物だ。


ふっふっふ~~~~~


 母と子に歩み寄る。子供の前で中腰になり目線を合わせて、

 まずニッコリ笑う。そして静かに


「僕?そこはね、お尻を乗せて座る場所なんだけど? 

靴のまま乗っていい場所じゃなよ?」


子供は、何?何?の様な顔でキョトンとしてる。

母に視線を移すと、怪訝そうな顔にみるみる変わるのが分かる。

母の口から小声で、微かに「お前も僕だろう。チビの癖に」と聞こえる。

しかし、子供に注意しない。しろよ! 視線を子供に戻して


「ここは靴を脱いで乗ろうね?」


母親は何も言わないが、子供が靴を脱いでくれた。そして行儀よく座りなおす。

生れながらの悪人はいないものだ。擦れて非常識なプライドを持ってる、アホ母より

その子の方が理解している。

こんな親はシートに座って自分のお尻が汚れた時、

文句は言うが我が子には黙認するアホ親だろう。


 廻りを見ると、年配のおじさんが”ぐっ”と俺に親指を立てる。拍手が出そうな雰囲気の中、緊張が消えていた。

 そして目的の高校前でパスを降りる。


外からバスの中を見ると、幾人の人が親指を立てて

アホ母に注意した事を評価してる様に思える。

ふぅ~~やれやれ。朝からいい事をした。のだろう。


 職員室を探し野見山先生を訪ねる。


「初めまして、2年教務主任の野見山です。」


「真野です。短い間ですがお世話になります。」


「いえ。お世話になるのはこちらの方です。

虐めが発覚してSOSを要請してたのですが、

 やっと来て頂いてホッとしています。」


 まぁ。何だ。手遅れで自殺されると大変だろうからだろう。と予測。


「問題の生徒についての情報が欲しいのです。」


「ああ、そうでしたね。」


野見山先生の説明が始まる。今回の背景はこうだ。


 虐めを受けてる生徒は”本間美佐代”

  成績、中の上。

  運動神経も、中の上

  リーダシップ上の上

  バスケ部に在籍

  明るく何事にも前向きで回りを引き付ける人柄らしい。


この子と仲良かった友達の”三井郁美”が1年3学期からの虐め。

詳しい時期は不明。


原因も不明だが、1年の時はとても仲がよく学校生活は勿論、クラブや

休日も一緒に過ごしていたらしい。


虐めは、主に郁美を中心に3人。

美佐代の髪が濡れてたり、制服ではなく体操着で授業を受けてたり

髪の長さが突然不自然になったりとからしい。

 授業中でも後ろから色々な物を投げられるので、一番後ろに移動してあげたらしい。


 説明が一区切りついた頃、丁度チャイムが鳴った。


野見山先生と、教室に向かう。途中は無言。教室の前、ドアに手を掛け、


「宜しくお願いしますよ。」 と不安混じりな一言。


返事は、目で返す。


そして、一緒に教室に入る。


「おはようございます。ホームルームの前に、新しい仲間を紹介します。

 彼はお父さんの仕事の都合で一ヶ月間ここで学びます。

 名前は


 木見 太助 君だ。」


ええ?突っ込み所満載なんだが。。


まず、一ヶ月以内に解決しろと?


次に、きみ たすけ? もっといい名前が無かったのか?


んで、高校の英語の教員資格を持ってる俺が・・・今更か;;


「木見君、ボーっとしてないで自己紹介を。」


「ああ、木見太助?です。趣味は・・・」


 野次が飛んでくる。「ここは~高校だよ~~ 小学校は~向こうだよ~~」

 一斉に笑い声で、俺の声がかき消される。

 

 まぁ。164cmなんで、予想通りって所か。

 ここは体育会系の俺。肺にいっぱい空気を吸い込み


「短い間だが、よっしく!!」


そんなに大きな声では無いが、ガラスが振動するくらいの重い声で発した。

教室内は、シーンとなる。


「では、木見君は一番後ろの席の本間君の隣に。」


今回のターゲットの隣だ。採用試験故に御膳立てされてるのか?

本間であろう少女が手を上げる。


「彼女の隣だ。木見君。」


ターゲットの顔を確認する。


する。


する。


えっ。えっ??えぇぇ~~~!!!


広○スズ・・・ 並みの美少女!!


目が離せない。見惚れてしまった。


「本間君、木見君はテキストが間に合ってないので見せてあげてください。」


「はい。。」


「木見君、あの席に。木見君?」


「あっ。はい。」


本間美佐代の隣の空いてる席へ座る。


4/17 ユニークの合計が250以上あるのですが

    評価ゼロって><


    基準が不明です(ノω・、) ウゥ・・・

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