あらすじ
もし俺がプロになったら小説だろうが漫画だろうがライトノベルだろうが安く売ることにする。最近の漫画は高すぎる。貧乏にんから金をせしめるなんてあくどいマネはせーへん。俺はオタクに偏見なんてもってへん
もう少し人生を楽しむ方法があると言いたいだけ。
第9話初心な嘘
僕は今ムーンスロット2を開いてもらったとこです
マリスはいつになっても僕に稽古をつけてくれません
僕はマリスが眠った後、自分なりに月滅剣を鍛錬しています
僕は人を殺す気なんてさらさらないのに自分から月滅剣を練習しています
魔法もできるようになりました。教わってもいない魔法もです。
日記なんてつけたこともないのにいきなりこれだ
極端すぎる。僕にそんな素質があるなんて知るはずもないのに
マリスの技の中には大地再生という技があり。
自分が倒した木や大地を再生する技だそうです
しかし、木は蘇ったのではなく、木の成長を限りなく早く行うもので
木が死んだことには変わりないと悲しそうに言いました
サウザント・アン・ラピア時間で9月14日
僕はまったくわかりません・・・マリスの心は澄み切っているのに
今度は僕の心が濁りだしたような気がします
今、教わっているのは呪術という技です
マリスの説明を聞いただけでどんどん心が荒んでいきます
マリスの顔色もすぐれないようで心配です
今度はメイモント時間で2月22日
僕は怖いんだ・・・月滅剣というものの不気味さが
知れば知るほど生への執着が増してくるようです
そのこと自体は悪いことではないのですが
ここに来てから初めて悪夢を見ました
それは・・・生きても死んでも僕には不幸が続くという
あまりにも長い悪夢でした
長すぎてまったく記憶には残りませんでした
ただ、その日僕はムーンバリアーを初めて使えるようになりました
サウザント時間で9月16日
そして9月17日僕の運命の日が来ます
恐らくここから不幸で報われない人生が始まるのです
初心な嘘終わり
第10話見えない未来
マリス『今日はお前のムーンスロット3を開く。そして、今日は私もお前も本当の殺し合いをする。』
マリス『リィー!!』
とマリスが叫ぶと何もないはずの空中から・・・剣が出てきて
それをマリスが握った瞬間。僕の心臓が何かを伝えたがるようにドクンとなったのです
恐らくこれが月滅剣だろう
御剣『リィーとはどういう意味だ?』
マリス『鎮魂という意味よ。今の貴方には理解できないけれど、いずれわかるわ』
マリス『これは。御剣、貴方が使いなさい。ハンデと思って使いなさい。今の未熟な貴方には必ず必要になるわ』
御剣『今日のお前は何か…何かがおかしい…心が濁ったのか、それともついてはいけない嘘をついているのか』
マリスはなにも言わず僕も何も言わず両方共に真剣。これから始まるのは
殺し合いなのです。話すことも感情も出すこともできない
マリス『行くぞ・・・』
一方的に負ける事をイメージしていた反面甘くは無いと十分わかっている
確かに僕は月滅剣でマリスを攻撃すること自体できない
マリスは必死で自分のありとあらゆる手で僕を殺す気で
攻撃してきます・・・
その時・・・その時・・・悪魔が囁くように僕の心に入り込んできたのです
悔しいか?
御剣『誰だ!!マリスか!?』
悔しいよな?女に一方的にやられるってことはな
でも、私に力を貸せばお前の望みはすべてかなうんだぜ?
マリスじゃない!!まるで他人と会話しているようだ
僕の意識も見えたり消えたりしている
こんな感覚は人生で味わったこともない
だが、悪い気分ではなかった。酒など飲んだことはないが
そういう気分か・・・意識がだんだんと乗っ取られて・・いく
『ふん・・・さっきから貴様の件筋を見ているが、どうかんがえても才能は無いようだな
無理もない。飛ぶこともできない貴様にはそれが限界だろうな』
マリス『御剣?』
ムーンスロット7『私は御剣ではない、こいつの別人格でもなく、赤の他人だ。こういえばわかるか?
呪われたスロット』
マリス『呪われしスロット?それは・・・』
ムーンスロット7『こいつの父親はパークティア大王だ。これでもわからないかな?どうでもいいがあんたの剣の腕だがどう考えてもムーンスロット4ぐらいの実力しかない・・・それじゃあ5秒で殺せるよ』
マリス(奴が本当に呪われしスロットならば、私もフルスロットで戦うしかない・・・呪われしスロットとは皮肉をこめてそう呼ばれているだけであって実際は才能があるやつの贅沢な悩みと忌み嫌われている。)
マリス『今度は私の本気の月滅翔で。お前の人生を終わらせる!!』
ムーンスロット7『ふん・・・くだらん・・・やれ月滅翔だの月滅槍だのそんなものは目を瞑っていてもかわらるよ』
ムーンスロット7は空を飛んだ。その時のマリスの顔は青ざめていてとても見る気がしなかった
マリスは空を飛べないことを恥じているだけなのに
こいつはいやみたらしく空を舞っていた
その後は一方的だった。空を飛ばれた相手に使える技と言えば遠距離の攻撃だけ・・・
マリス『御剣が言っていたな飛ぶことはできなくても跳ぶことはできると…』
マリスの作戦はこうだ空を飛ぶことはできないが、自由に何かを作り出せれば
自由に作り出せるもの・・・ムーンバリアー?この際自分を守ることは一切考えず
ムーンバリアーで足場を作り、それを蹴って跳べばいいんだと
足場がなくなればまた作る。これを何度も続ければ奴に一撃食らわせられると
マリス『フルスロット!!』
後半へ
ムーンスロット7『ふーん…多少の力はある訳だ…でもそれじゃあ私には勝てないよ…君が例えムーンスロット10になろうが君に勝ち目などないんだからさ!!』
マリス『空を飛ぶ云々ではないな…これではみすみす死ぬようなものだ』
ムーンスロット7『そろそろ終わりにしちゃってもいいかな?この体は借り物なんだ…御剣…いや…パークティアが目覚めたら大変だからね』
ムーンスロット7『今、私が死んだら、それこそとりかえしがつかなくなる…ムーンスロット7か…あいつを御剣に戻すためには』
ムーンスロット7『そうそう…御剣の願望を叶えてやらないとな。こいつはお前に惚れてるんだぜ?私はそこにつけこんだだけ…こうでもしなければこいつの体を乗っ取れないからね…これから君を半殺しにした後、お前を犯すけどいいかな?』
マリス『…』
ムーンスロット7『自らの力のなさと己の不幸を呪うといい…』
マリス『御剣!!怒れ!!怒ればムーンスロットは自然に1つ落ちる。その方法以外でムーンスロット7は解除できない』
ムーンスロット7『できるものか!!こいつのことは私が一番よく知っている…お前などより遥かにな!!』
御剣(怒りか…でも…できるのか?第一、なにに怒りをぶつければいいんだ…ムーンスロット7のことは許せない…でも…)
ムーンスロット7には焦りがあった…いや、後悔といえる…御剣が殺されてはなんの意味もない…こいつとは運命共同体なのだから…ムーンスロット7は御剣の人格ではなく別の存在なのだ。今、こいつに倒される訳にはいかない
ムーンスロット7『気が変わった…殺すことにするよ!!』
それからは一方的だった…マリスの攻撃はことごとく外れムーンスロット7の攻撃が面白いように当たる…
マリスは血を吐き出しながら地に伏せた
ムーンスロット7『死んだか?どうだい御剣゛死体゛でも犯してみるか?面白いぞ!!』
御剣『ふざけるな…ふざけるなー!!俺の女に手を出すな!!』
ムーンスロット7『く…!!』
ムーンスロット7は再び眠りについた…体は御剣のものとなる
御剣『マリス!!マリス!!』
マリス『よくやった…やはりお前は…』
御剣『黙っていろ!!傷が広がるぞ』
マリス『温かい光だ…』
第11話 思い出作り
御剣『傷は?痛むのか?』
マリス『大丈夫…お前の魔法で出血は止まったよ。2、3日もすれば』
御剣『無理はしないでくれ』
マリス『御剣…初めに言っておくべきだったが、私はもうすぐ死ぬ。これはお前のせいではなく、私の寿命の終わりを意味するのだ』
御剣『そんな…マリスはまだ17歳だろ?』
マリス『月滅剣は己の寿命を削ることにより力を発揮する…3歳の頃からずっと月滅剣を持っていた私は死んで当然なんだ。いいか御剣。月滅剣は肌身離さず持たなくていい…どこかに置いていけそして剣を呼べは自然に剣は訪れる』
御剣『マリス…一体、なんのために…何のためにそこまで…』
マリス『決まっている…お前に月滅剣を教えるためにだ』