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割愛  作者: 大石 夜芽
2/2

私はある日の学校の帰り道を歩いていました。音楽を聴きながら歩道を歩いていると小さな小さなお花を見つけました。ふと目にとまり、屈んでお花を手に取ろうとしたときのことです。黒い軽自動車がお花を見ている私の後ろに止まりました。ぱぱがお迎えに来てくれたのかな、と振り向き近寄った私の手を取った男の人はぱぱではありませんでした。

「だれ?」

そう言った私の口を塞ぎその男の人は私の耳元で、

「騒ぐな、殺すぞ。」

と、言いました。

私は怖くて怖くて、ただ涙が溢れました。


一緒に帰ろうと誘ってくれた加奈子ちゃんに断ったりしなかったら、

音楽室でもう少し祐介くんとおしゃべりしていたら、

帰り道をもう少し早歩きで帰っていたら、


あの花に目をとめたりなんか、しなかったなら。


こんなことにはならなかった。

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