第3話 寝床へ 1
……1ってなに?
いや、すいません 不定期更新とか言っておきながら、出来るだけ守りたいんで
字数は少ないですが……(泣き
その後、何事もなくホームルームは終了し、各自解散となった。が、シュリアは解散の前に生徒に伝えたことがあり、
「入寮する者は各自で寮の部屋割を見るように」
とのことだった。
無論タクト達は寮である。必然的に見なくてはならないーーそう、必然的に。
だが、世の中そう上手く行くわけがない。
時にはこれで終わりと思っていたのに、急に増えたり。
時には簡単だと思っていたのに、どこかで迷ったり。
つまり、何が言いたいのかと言うと。
「…迷った」
と言うわけである。ーー例えで表すならば、完璧後者である。
マモルのその一言を聞いて、タクトとレナはため息をついた。
「もー。だからこっちだって行ったんだよー」
「まったく、マモルの勘は当てにならないね」
レナには頬を膨らませてそう愚痴られ、タクトからはそのような酷評を受ける。
ーー全くその通りなので、マモルも言い返す事が出来ない。
うっと唸り、マモルは一歩後ずさりする。
「だ、だったら次はこっーー」
「そっちはさっき行ったよ」
若干焦った感じで彼は指を指すが、タクトは皆まで言わせない。
バッサリと両断し、タクトはため息をついた。
「はあー。…しょうがない、戻ろっか」
彼はそう言うと、踵を返し来た道を戻り始めた。その後にレナが続き、一番最後にがっくりと頭を垂れたマモルがとぼとぼと歩き出した。
タクトは後ろをチラッと見て、再度ため息をついた。
余程自信があったのか、とタクトはとても落ち込んだ様子で歩くマモルを見て思った。レナもそんな感じで彼を見ていが、苦笑いを浮かべながら、
「マ、マモル。そのうち良いことあるよ」
「そのうち?」
「あ、いや、その……」
若干ずれた励ましを送るレナに、タクトは思わず突っ込んだ。あたふたと慌て始めたレナを見て、タクトは苦笑する。
「まぁ、そのうち良いことあるのは確かだけどな。マモルもあまり気にしない方が……」
「………」
「? マモル?」
レナへのフォローをしつつ、タクトはそう言ったが、肝心のマモルは聞いていなかった。
どうしたんだろう、と二人は顔を見合わせーー。
突然、マモルは走り出した。それもかなりのスピードで。
呆然とする二人をよそに、マモルは床に落ちている物をひっつかんだ。
「! やっぱし!!」
彼が手にした物とはーー。
フェルアントで使われている硬貨ーー日本円で換算すると五百円ーーだった。
それを手にするなり、マモルはこぶし天に突き出し。
いきなり、うるさすぎるほどの大きな声で叫びだした。
「いぃぃぃやったぜーー!!」
ーーその光景を見て、タクトとレナを再度顔を見合わせ、深いため息をついた。
「……知り合いに思われたくないから、行こうか」
「うん」
すでに「何事かっ」と集まり始めた人だかりを見て、タクトはそう提案し、レナは即答で答えた。
二人は出来るだけ「あの人とは関係有りませんよ-」と言う雰囲気を出し、そそくさとその場を後にした。
ーーそれなりに距離をとった後、二人は一瞬だけ振り返り。そしてある人を見つけ、再び歩き出した。
集まってきた人だかりの中に、彼らの担任であるシュリアがいた。
決して長いとは言えないが、あれだけインパクトのある対面だったのだ。彼女の性格はある程度分かった。よって、二人はこれから起こりそうな出来事を予想しーー。
マモルの冥福を祈った(死ぬと決まったわけではないが)。
「何をやっている馬鹿者…」
「いやったーーーってぇー……。…シュリア先生……ってすいませんでした!!」
不気味なほど低い声と上がり下がりする声のトーン。そして大音量の謝罪の言葉。それらが聞こえた後、ドコッ、バキッ、パァァンと言う不吉な音が聞こえーー。
それでもなお、二人は後ろを振り向かなかった。
マモル……ドンマイ。
そして次は2です。