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精霊の担い手  作者: 天剣
2年時
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第38話 終局、されども~1~

「――その結果を、ここに示そう」


最後にそう言い残して、金髪の少年テルトは背後にある培養器と共に転移した。そして彼がいたその場所に、十数名ほどの人影が立っている。その全員にアイギットは見覚えはなかったが、元エンプリッター所属の者達が呆然と彼らを見やっていた。


「……ガデスさん? タゴ? それに、ジンゴウさんまで……」


「……おいおい、何でエンプリッターの幹部がここに……!」


ウルファはなぜここにいる、と言わんばかりの表情で名前を告げていき、ゼルファも引きつった声を上げている。どうやらテルト少年と”入れ替え転移”をした彼らは、エンプリッターにおいても重要人物なようだ。


「なぜ……どういうことだ……?」


現にアキラも訝しげな表情で彼らを見やっている。全員に見覚えがあるのだろう、明らかに狼狽しているアキラを見て、一同に不安が過ぎる。


「………?」


転移して表れた彼らを見たアイギットは、やがて眉根を寄せる。――全員、まるで生気を失ったかのような無表情で静かに佇んでいるだけであり、こちらに視線を向ける――どころか、うつむけた顔をこちらに向けることすらしてこない。


「――アイギット、気づいた?」


「コルダ……?」


いつの間にか隣にやってきていたコルダがアイギットに声をかけてくる。彼女の方へ視線を向けると、いつもツインテールにしていたはずの紫の長髪を解き、いつもの幼さを残した表情ではなく、年不相応な色香を纏った彼女がそこにいる。


――背中には見覚えのある文様が浮かび上がっている。――彼女が身に宿す”理”の人格が表れたのだ。彼女がその身に宿す理の人格が表だって出てくるときは、いつも重要かつ危機的な状況の時だ。確かに今も、重要な局面にいるだろう。


「何が……?」


「あの人達……もう”人間じゃない”」


「え……?」


彼女の言葉を耳にして、アイギットはただ立っているエンプリッターの幹部達へ視線を向ける。生気のない瞳に、アイギットはただ眉根を寄せるだけで――


「あの人達、体に”混ざってはいけないものが混ざってる”。多分、それでもう壊れているわ」


「混ざってはいけないもの……? 壊れているって……――」


彼女が言う言葉を、アイギットも自ら口にする。自分の口にした瞬間、何かに気づいたような気がした。


――ここではレナのクローンが生み出されていた。レナはフェル・ア・チルドレン計画において、成功例に近く、人と精霊の肉体を有している。その彼女のクローンと言うことは、当然その細胞の複製に成功していて――


「――まさか……」


思い出すのは少年テルトの言葉。先程彼は何と言っていた?


『髪の毛からクローンを作って、未完成ながらも完成に最も近いフェル・ア・チルドレンの体細胞を増やして解析。結果――“老人達に嬉しい報告が出来るようになったんだよ”』


『レナのクローンを使った実験だけれど……老人達に対して義理は果たした』


決定的な、確定的なことは言っていない。けれども、テルトが言っていた言葉と、“子供達”の計画主旨を思い出した途端、次々と繋がっていった。


フェル・ア・チルドレン――“精霊の子供達”は、リスクなしに“精霊人”へと変わり、半不老不死を手に入れることを目的に生み出されたのだ。その子供達のクローンを解析――調べたということは、まさか――


「――精霊人に、なったっていうのか……!?」


テルトはリスクなしに、精霊使いを精霊人に変える方法を得たというのだろうか。アイギットの疑問に、しかし隣の彼女は首を振って否定した。その視線は、今もなお呆然と突っ立ったままのエンプリッター幹部達に向けられている。


「ううん、あれは精霊人の”なりそこね”……きっと拒絶反応に耐えられなかったのよ」


――あの少年は”未来視”という能力を持つという。ならばこの結果も分かっていたはず。いや、むしろ分かっていながら、敢えて調査結果を彼らに伝えたというのか。その結果、幹部達は皆――


「……”人の業”って恐ろしいものね。永遠の命ほしさに、そこまでやれるなんて……」


呆れたようなため息をつきながらコルダは口を開き、自身の証である弓に矢をつがえた。カルアの矢とは異なり普通の矢――であるのが、本来の彼女の証なのだが。理の力を使っている今、弓は背中の文様と同じく金色に輝き、一回りも大きくなっている。そして矢も、金色に輝く剣矢となっていた。


「でも今はそのことを言っている場合ではなさそうね。来るわ」


佇むエンプリッターの幹部達に弓の標準を会わせるとほぼ同時に、彼らは顔を俯かせたまま一斉に襲いかかってきた。




(――アレはまずい……!)


鎧――否、テルトは曰く”外魔神”と呼ばれる人型の鎧人形と剣をぶつけ合っていたトレイドは、横目に表れたエンプリッターを見ながら歯を噛みしめている。


――ルキィやゼルファは彼らの名前を知っているらしく、また辛うじて耳にしたのだが、彼らはエンプリッターの幹部に当たる存在らしい。どうやら幹部のほぼ全員があの場に勢揃いしているらしく、ある意味トレイド側――つまりフェルアント本部の主目的は達成できたと言えるだろう。


だが、今はそんなことはどうでも良かった。――あそこに佇む彼らの気配は、もう”人のソレではない”。完全に自分より――つまり精霊人フェル・ア・ガイの気配に非常によく似ていた。


詳しい経緯について、彼はまだ察していないものの、ある程度の見当は付いていた。何らかの方法で精霊人になった、もしくはそれに近い存在になれたのだろう。――しかしあの佇まい、呆然と立っているだけの”人格を失ってしまった”かのような状態には心当たりがあった。


――トレイドが精霊人になった時は、自身と契約を結んでいる精霊ザイと共に”特殊な魔術”を発動し、その反動によって精霊人へと体が変質したという経緯を経ている。だがその変質の際に、想像を絶する激痛を経験しているのだ。


当然とも言える。何せ人の体に、“精霊の体”が混ざり合い、全く別のものへと変化するのだ。“拒絶反応”が生じるのは当然のことと言えた。トレイドが記憶感応で得た知識では、その拒絶反応によって人格が崩壊することもあるらしい。


――例え人格崩壊を乗り越えたとしても、トレイドのような“感情喪失”、風菜のような“身体機能の喪失”など、何らかの障害(この障害を“罰”と言われている)を得ることは確実なのだ。


おそらくあそこにいる幹部達は、”人格が崩壊した”のだと思われる。だが例え人格が崩壊したのだとしても、すでに精霊人には成ってしまっているのだ。


テルトが口にしていた、「義理は果たした」という言葉が頭を過ぎる。皮肉な話である――彼らは望んでいた永遠の命をその手にすることが出来た代わりに、そのことを実感することが出来なくなったのだから。まるで本当は幹部達を恨んでいるかのような行いである。


「手助けしたいが……っ!!」


外魔神の振る剣に、地上で戦ったとき以上の”重さ”が込められている。あのときは手を抜いていたとでも言うのだろうか。外魔神が振り下ろした長剣を受け止め、捌きつつ鎧へと一歩踏み込む。――だがその動きを予期していたかのように相手の足が持ち上がり、トレイドの腹部を蹴り飛ばした。


「――っ!」


左腕で防いだため距離を開けられただけですんだものの、やはりというべきか強引に勝負を決めるのは難しいようだ。


外魔神に注意と視線を向けつつ、気配を頼りにエンプリッターの幹部達と戦闘を始めたゼルファ達の様子を探る。――人格が崩壊し、意識がすでにないはずの幹部達からは、辛うじて”呪術”の気配がする。テルトが関係しているとなれば、十中八九”呪い人形”と同じ原理で動いているはずだ。


(――私だけでも向こうの加勢に行くか?)


(いや、お前を召喚する隙がない……!)


こちらに突進し、振り下ろされた剣を弾きつつ、相棒である精霊ザイの提案に首を振る。呪術が関係しているとなれば、浄化能力を持つザイは天敵と化す。奴らの動きを止めることが出来るだろう。


だが、今はそれが出来ない。トレイド本人が外魔神と戦闘中故、精霊召喚を行う隙がつくれないのだ。例えミニサイズで呼び出したとしても、その状態では戦闘行動は出来ない。


(それにこいつを早めに倒さないと……! アイツが満足に戦えない……!!)


こちらの振るう剣と、相手が振るう剣が幾度となくぶつかり合い、弾かれ合う。――鎧こと外魔神が及ぼす影響はまだ消えていない。現にタクトとカルアの動きが鈍く、カルアは幹部達の攻撃を除けきるのも難しいようだ。ゼルファとラルドの二人が彼のフォローに入っているが、いつまで持ちこたえられるか。


そしてタクトに至っては、テルトに一体何をされたというのか、完全に戦力外になってしまっている。こちらはアイギットとラルドの二人が守っているものの、年少組にはかなり辛い状況だ。


「――くそっ!」


右方向から来る横薙ぎの一線をはじき返し、剣を翻しながら外魔神へと一歩踏み込む。だがその途端奴の気配が一瞬消え、そして左側に表れる。瞬間移動――いや、時間停止能力。いきなり横手に現れた外魔神に対し、ほぼ無意識で反応したトレイドは左手を伸ばした。


外魔神がふるう長剣が、トレイドの左腕を斬り裂く。深く斬り裂かれ、激痛が走る物の、歯を食いしばって耐え右手だけで剣を振りかぶった。その際、踏み込んだ勢いを剣撃に乗せ、より重い一撃を放つ。


時間停止は連続して使えない、という制約があるのだろう。相手はトレイドが放った一刀を躱せずに胴を斬り裂かれた。深々と横一文字の傷跡を残すものの、その傷は瞬く間に修復されていく。


――思えば地上で戦ったときに負わせた傷も、跡形もなく消え去っている。どうやらそう簡単には倒せないらしい。


「ちぃっ!」


こちらの左腕も傷の治癒が終わったが、その頃にはすでに三合ほど剣を合わせていた。上下から襲いかかる剣撃を凌ぎながらトレイドは冷静に見極めようとする。


(――どうする!? 憑依を使うか……! だが……っ)


脳裏に過ぎる精霊憑依――しかし、トレイドの直感が告げていた。例えアレを用いたとしても、ここでは倒しきれない、と。


「………っ!」


トン、と剣先を床に触れさせるものの、ワンテンポ遅れてから床から杭が生成され、誰もいない空間を貫いた。


(魔力が通りにくいっ……おかげで魔術の反応が遅すぎる……!)


いくら知識を宿した証とは言え、これでは魔術を戦闘に用いるのは不利だ。出来なくはないが、使いづらくなっている。


これが、おそらく憑依にも関係してくるだろう。あの少年は一体どうやってバンバン杭を生成していったというのか。振り下ろされた相手の剣を紙一重で避け、下段からすくい上げるように振るうこちらの剣が、外魔神を捕らえた。


相手の動きにも慣れつつある今、このまま行けば何とか勝ち残れるだろう。だがそれでは時間がかかってしまうため、カルアをフォローしている二人が危険にさらされる。


憑依を使っても、こいつを倒す時間はあまり縮まらないだろう。それどころか魔力の補給が出来ない以上、憑依はただ負担を増加させることしかない。どうする――再び剣がぶつかり合う瞬間、後方から特徴的な気配が近づいてきた。


「っ!?」


ぞくっと肌が粟立つ感覚と共に、トレイドは唐突にその場から転がるようにして離れた。――彼が居た空間に、剣閃が走る。


「霊印流・残月――爪魔」


声はトレイドの後方から聞こえてきた。声の主を探して後方を見やると、四十代の男性が黒塗りの刀を鞘に収めているところだった。キンッと音を立てて、刀が完全に鞘におさまり――


『――――ッ!!?』


外魔神ががくりと膝を突く。慌ててそちらを見やると、外魔神の体に六つの傷が走っていた。――剣捌きをはっきりと目にすることは敵わなかった。相変わらずの早斬りである。


「ってアキラさん、今俺ごと斬ろうとしませんでした!?」


「いや、まさか。君なら気づき、躱すと思ったから遠慮なしにいった」


「気づかせるために殺気出したよなぁ! マジで止めろ!」


肌が粟立ったのは、唐突に殺気を感じたからである。あの場に居座れば、確実に六回も斬られていたことだろう。トレイドは叫ぶものの、アキラは首を振って否定するも、その信頼は正直嬉しくない。


しかし――トレイドもアキラも視線を外魔神へと向ける。たった今体を六回も斬られた奴は、すでに傷の修復を終えている。居合の構えをとり、外魔神を凝視するアキラの視線には鋭さがあった。


「――君の言いたいことはわかる。テルトのことだろう? だが今は、こちらに注意してくれ」


「…………」


――あの少年、テルトのことか、とトレイドは納得する。何やら彼らしか伝わらない話だった上に、タクトの様子がおかしい。おそらくではあるが、時間停止のさいに何かされたのだと思われるが。


「……まぁ、話は聞くが。甥っ子には一番に説明しろよ」


「……当然だ」


わかっている、と言わんばかりにアキラは頷く。――どことなくやりづらそうな顔色をしていたが、それに関しては知ったことではない。後方で大人しくしているであろうタクトの気配を心配しながらも、意識を外魔神へと向ける。


「……おっさんはこいつと戦ったことがあるんだよな?」


「あぁ、十七年前にこれの同類とな。君が居るのなら心強い」


居合の構えのまま外魔神を見据えて、トレイドの問いかけに答える。その答えに一瞬きょとんとするものの、すぐに笑みを浮かべて細身の長剣を構えた。アキラとトレイド、二人から敵意を向けられた外魔神は、ほんの僅かではあるが後ずさったように見えた。


「――新しく生み出した、とテルトは言っていた。ならば、まだ知能は高くない。……手早く片付けるぞ」


「――あぁ」


――こいつ、知能を高められるのか、と頬を引きつらせる。ただでさえ『時間を止める』という非常識極まりない能力を持っているというのに、そこに知能――知恵が加わればますます厄介なことになる。


「――てことは、あんたが昔倒したのは、知能を持っていたのか?」


「あぁ。……奴の注意を逸らしてくれ。その隙に私が斬り込む」


「了解」


昔を思い出すかのように瞳を閉ざした後、すぐに目を見開いてアキラはトレイドに伝えた。彼も素直に頷き、剣の切っ先を外魔神へと向ける。


「――行くぞ」


外魔神に向かって突進し、その勢いを乗せて右手に握った剣を突き出そうとする。さらに剣先を中心に魔力を放出、円錐状のバリアを展開させての突貫――ジャベリング・アローは外魔神の剣により防がれた。


しかし純粋魔力を用いた攻撃に、僅かではある我外魔神は体勢を崩す。その隙を逃すまいとばかりに、トレイドは突き出した剣を引き戻しつつ体を回転、外魔神の懐に入りつつ回転による遠心力を乗せた剣撃を叩き込んだ。


「―――っ!」


――螺旋剣と名付けた一撃は、外魔神が”右腕を捨てる”ことによって威力の大半を削り、耐えきって見せた。トレイドの長剣は奴の右腕の半ばあたりで止まっている。


(――知能を付けるって言うのは、あながち間違いじゃない……!)


”右腕を捨てる”という戦法は、さきほどトレイドが似たような形でやっていた。なるほど、と納得しつつ、外魔神の巨体を蹴り飛ばし強引に剣を引き抜いた。


『―――』


引き抜いた瞬間、左手で握りしめた長剣が突き出される。至近距離から自らの顔面に向かって突き出されるそれに肝を冷やすが、首を捻ることでぎりぎり躱し――頬に浅く傷が走る――トレイドはもう一度剣の切っ先を外魔神へと向けた。


「――この距離なら、防御は間に合わねぇだろ」


『―――!』


小さく呟くトレイド。その言葉と同時に、剣の切っ先から魔力が放出され始める。――その様子を見た外魔神はハッとするかのように後ずさる――も、すでに遅い。


近距離からのジャベリング・アローは外魔神を貫くには至らなかったものの、展開した魔力のバリアが激突し、大きく体勢を崩した。さらに突進の勢いを利用して外魔神から距離を取る。


『――――』


――外魔神に出来たその隙を、桐生アキラは見逃さない。離脱したトレイドの背後には、居合の構えを取ったアキラがいたのだ。ちょうど前方にいる彼が影となり、外魔神からは見えないように角度を調整して。外魔神からは、トレイドが離脱した瞬間アキラが表れたように感じたことだろう。


魔法や魔力を使った瞬間移動ではない――完全な体術、技術によって行われる錯覚。柄を握りしめるアキラの右腕に力が入る。



『―――――』



だが、アキラの右腕は動くことなくその場で止まった。同時に、世界から色が失われていく。全てが灰色で表現された世界――時間停止によって全ての動きが停止する。その中で、色を保つ外魔神のみが緩慢な動作で動き、アキラの真横まで移動する。


これで時間が動き出せば、アキラの目には突然外魔神が消えて真横に現れたように感じることだろう。外魔神は再び時間を動かした。


時間停止を使っている最中、外魔神の動きはかなり制限される。緩慢に動くのがやっとであり、戦闘などもってのほかである。僅かでも集中を切らせば大魔術が途切れてしまう。故に、時間停止はもっぱら移動にしか使えないが、だとしても効果は絶大である。


「――っ」


もくろみ通り、アキラの居合が放たれ、その一刀は空を斬る。何もない空間を斬り裂いた一刀を尻目に、外魔神は近距離から剣を横薙ぎに振るった。アキラの体目掛けて、外魔神の剣が吸い込まれていく。


「おっさ――」


その光景を見ていたトレイドは悲鳴じみた叫びを上げ――しかし外魔神が斬り裂いたのは、“水”であった。水しぶきがあたりに飛び散る。


「――言ったはずだ。”水属性を極めた”と」


水しぶきが飛び散る中、刀を鞘に収めたアキラが音もなく忍び寄る。水を使った”変わり身の術”。


地上で戦ったときにも、外魔神の剣によって斬られたと思いきや、無傷でやり過ごした場面があった。あのときも、同じ手法によって剣を交わしたのだと、トレイドはその時になってようやく気づいたのだった。


剣を振り切った外魔神に、アキラの抜刀術を防ぐ手段はない。シャッという風切り音と共に刀が振り抜かれ――


「霊印流・残月――爪魔・残」


自身の剣筋に合わせて独自に改良した霊印流残月・爪魔は、タクトの改式と同様、刃に魔力を集中させることによる切れ味の向上。そして五之太刀・残刃の特性は四つの魔力刃によって、“本体”を含め五つの斬撃とする技。


それを重ねた爪魔・残は、彼の居合の速さも相まって、外魔神を瞬く間に細切れへと切り刻んでいった。


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