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精霊の担い手  作者: 天剣
2年時
237/261

第34話 魔法科学の世界へ~4~

二つに分かれたグループのもう片方――アキラとコルダ、そしてウルファの三人である。こちらはもう片方の三人組のように会話が極端に少なかった。


いつもは明るいコルダも、その場の雰囲気を察しているのか押し黙っているし、ウルファも目の前を歩くアキラを警戒して話しかけられずにいた。


――目の前にいるのは、かつての改革の時英雄とまで呼ばれた精霊使い。当時のフェルアントの幹部達を葬り去った最強の男だ。そんな者が目の前を歩いていたら、嫌でも警戒してしまうだろう。


今は協力関係にあるものの、この関係の薄氷さにはウルファはもちろん、グレムも気づいている。こちらの申し出を受け入れてくれたが、それが何かの拍子にあっさりとなくなってしまうことは十分に考えられた。


だからこそ、自分を人質にするようなことをしたのだろう。あの行動がなければ、アキラは良いとしてもその他の精霊使い達が納得しなかったと思う。


それにアキラ自身も、こちらの言うことを信じてくれてはいるが、未だ完全に気を許しているわけではないだろう。――注意深く観察していなければ分からないが、前を行くアキラは完全にこちらに気を張って歩いている。


――まるでウルファが後ろからナイフを突き刺そうとしても、即座に反応できるように。


だがこちらにその意思はない。故に心外だと思うが、彼女がこうして気づけたのもアキラを警戒しているが故なのだから文句は言えない。お互いに疑心暗鬼の状態――何とかしなければ不味い状況であることを彼女も理解した。


だが――だがどうするべきか。彼女にも、それがわからない。悶々としながら歩いて行くと、やがて周囲の街並みから離れていることに気がついた。進行方向を見やると、どうやらアキラは目の前にあるやや古ぼけた扉に向かって歩いているようだ。


「……あれが部屋の外に繋がる扉か?」


「え、えぇ……でもなぜ分かったんですか?」


アキラに問われると、ウルファは以前の記憶を掘り起こし、部屋の外に繋がる扉であることを思い出した。頷いてそうだと伝えたが、なぜここがわかったのだろうか。案内しますかと提案したのだが、彼は首を振って大丈夫だと言っていたが、まさかここに来たことがあるのだろうか。


「向こうで地図を貰ったからな。それに案内されて歩くよりは、自分の足で歩いた方が気づくこともある」


ぴらりとこちらに地図を見せてくれた。なるほど、転移証明書を提出したときにでも貰ったのだろうか。せめて地図があるから大丈夫だと一言言って欲しかったが。


「ねぇアキラさん。部屋の外って、最初通った廊下みたいな?」


「あぁ、そうだ。……おそらく下に繋がる階段があるはずだ」


「地下に向かうということですか。……ということは」


「あぁ」


頷き、アキラは目の前の扉に近づいていく。その最中に頷いて、


「一足先に見ておきたいと思うのだ。……無論、危険を感じたら即座に引き返すさ」


ふっと微笑みを浮かべて、彼はドアに手を掛けるのだった。そのままくるりと回して扉を開き――目の前には、歪んだ廊下がある。歪んだ廊下だが、実際にはそう見えるだけだ。何せ今彼らがいる空間と扉の向こう側の空間は、“質”が違うのだから。


その扉をくぐると、途端に転移をしたときにも感じた立ちくらみにも近いふらつきを覚えた。だがそれもすぐにおさまり、彼らは薄暗い廊下へと出て来た。その瞬間、ウルファは違和感を覚えた。


「うぁー。……なんか変な感じするねぇ」


そう言って後ろの扉を見やるコルダは、口をすぼめている。どうやらこの感覚がお好きではないようだ。そういえば彼女は、一番強く転移後の反動を受けているようだった。


「……技術者の世界だが、見張りはおろか監視カメラの一つもないのか?」


先に廊下に足を踏み入れたアキラは、周囲を見渡して顔をしかめながらそんなことを口にした。だが監視カメラは至る所にあるはずだ、とウルファは首を振って、


「……ない、わね……」


科学技術が進んでいるために、監視カメラは小さく見つけづらい。だが知る人が注意深く見れば、見つけることは出来るのだ。そしてウルファも、この世界で暮らしていくうちに監視カメラを見つけることが出来るようになっている。


「ないことはないと思うのだが……うむ。……それにそこの扉も、”許可なしで開くことが出来た”」


その彼女が探しても、どこにもカメラはない。眉根を寄せて訝しむ彼女に続き、アキラは周囲を見渡してさらに表情を曇らせた。


「これは……」


「ねぇ、ここに地下に続く階段があるの?」


コルダの声が響き、ウルファは眉根を寄せながら頷いた。そのはずだ、と首肯して彼女も探し出すが、しかしものの数秒で表情を曇らせる。


――この廊下に入ってきたときから感じていた違和感の正体に気づいたのだ。以前ここを通って地下――というか下層に向かったことがあるが、その時とは廊下の扉の位置が微妙に変わっているのだ。


「……扉の位置が違う」


「……それに、下層に向かう階段がない。逆に上層への階段はあるが」


廊下全体を見渡したアキラがそう呟いた。――チッと舌打ちを一つし、二人に視線を移して扉を顎で示した。ついてこい、ということだろうか。ウルファは並々ならぬ嫌な予感を覚えた。


――もしかしてここにあるといっておきながら何もなかったから、起こっている――というか、騙されたと思っている? と。


もしそうならば、ここは頭を下げるしかない。――何せグレムの安全がかかっているのだ。言い訳というか、こちらとしても不思議に思うことはあるのだが、それを口にすることは出来ないだろう。


「……さて」


「っ」


三人が再び扉をくぐり、元の部屋――部屋の中ではあるが、一つの街と青空が広がる所へと戻って来るなり、アキラがそう声を出した。その一言にびくりと肩を振るわせるウルファは頭を下げようとして。


「……どうやらあの扉、予想の斜め上を行くセキュリティのようだな」


「……え?」


「実は私も以前、スプリンティアに来たことがあってな。その時は当然支部長としての仕事の一環なのだが……その時も、あの扉を通って下層へ下ったのを覚えている。だから最初にここを目指したのだが……」


そう言って、意味ありげにウルファを見やるアキラ。――一も二もなく、彼女はコクコクと頷いた。


「私も来たことがあるのですが……”変わっていました”」


「やはりな。……おそらくだが……あの扉、いくつかの廊下へ繋がっているのではないだろうか」


――アキラの脳裏に浮かぶのは、フェルアントにある牢獄。階段部屋にある扉からは、いくつもの牢獄に繋がっている監獄のことであった。それと同じものではないだろうか。


そういえば、あの監獄は相当古い魔術によって造られた監獄だ。おそらくこの建物と監獄では、監獄の方が先に造られたのだろうが――術式は大きく異なるだろうが、異世界同士で用途が似通っている魔術というのはそう珍しい事ではない。その因果関係も気になるところだが、今は置いておこう。


「つまりあの扉、入る度に中が違っているってことなの?」


「おそらくそうだろうな。……だがそれでは不便すぎるから、何らかの方法で行き先を特定できるのだろうが……」


俯きながら呟き、ウルファの方を見やるアキラ。だが彼女としても、あの扉がそうなっているということは初耳であったため、ふるふると首を振った。


「……正直に言えば、あの状況は私も初めてなのだ。確かに私も、以前あの扉から地下に入ったのだが……なぜ……」


「その時、誰か別の者がいたり、特別なものを渡されたりはしなかったか?」


「……ないわ。一人で言ったこともあるし、その時も許可証のようなものも持っていなかったし……」


「なるほど……」


彼女の説明に耳を傾けつつ、アキラは俯いて何かを考えていた。だがすぐに対応策が出てくることはなく、やがてため息をついて首を横に振る。


「……今はわからんな。……だが似たような施設がフェルアントにもある」


「地下監獄、のことですか?」


「あぁ。あちらも同じで、一つの扉からいくつもの牢に通じている。古代魔術らしく、もはや理屈は解明できないが、しかし目的の牢を探す方法はわかっている。それを参考にすれば……」


「な、なるほど」


対応策は出なかったが、今後の方針の足がかりになりそうである。――だが、まずは――


「ねぇ、他の所にも行ってみようよ」


「……そうだな、他の扉も確かめてみよう。ウルファ殿もそれで良いか?」


「あぁ、構わない。むしろ他がどうなっているのか調べなければならないだろう」


運良く他の場所から地下に降りるところが見つかるかも知れない。例えそれが望み薄だとしても、確かめておいても損はないだろう。


――結局この行動は徒労に終わってしまったが、この後に一つ、重要な事を発見できたのであった。


 ~~~~~


「……動き出したか」


遠く離れたところから”鷹役”を行うカルアは、ふぅっとため息をついてタクト達を見守り続けている。新たに一キロほど離れ、四キロの距離を置いているのだが、どうにもタクトには気づかれている節がある。奴の自然の加護はどれほど強くなっているのか。


普通そこまで離れていれば普通は気づかれないのだが。ふぅっとため息をつくカルアだが、今の彼ならば尾行する者がいれば気づけるだろう。仕事が減ったような気分ですっと視線を動かし、もう一方のアキラ達のグループへ目を向ける。


どうやら下層に降りられる所はなかったらしく、周囲とは趣が異なる、外の空間へと通じる扉を次々と明けて回っている。だが空振りらしい。


タクト達の方も順調とは言えないだろう。というのも、事前に聞いていた建物に入っても、沈んだ表情で出てくるのだ。――彼らが回っているのは、グレムが言っていたスプリンティアに残っている、彼に属する派閥の精霊使いの元だ。ここからでは建物内の様子がわからないため、どういう状況なのかはわからないが――良い報告は聞けそうにないだろう。


――どうやらどちらも調査は難航しているようだ。ふむと独りごちながら彼らの動きを見続け、先程ちらりと視界に収めた、見覚えのある人影を探そうと視線を動かしたその時。



「こんな所で何をしているんだ?」



「っ!」


「ぬっ!?」


唐突に背後からかけられる言葉と、首筋に感じる冷たい感触にカルアは戦慄し、即座に証を”背中側で”展開し、背後にいる人物に距離を取らせた。そのうちにカルアの方からも距離を取り、手元に二振りの剣を握りしめる。


彼の証は弓矢であるが、矢に関しては少し特殊であり、剣の特性も持ち合わせているという希有なものだ。とはいえ刀剣類を証とする者達と比べると、その強度は大きく落ちるが。


振り返った先にいたのは、見知らぬ大柄な人物である。その両手には大剣が握りしめられていた。おそらく男性だろうが、フードで顔をすっぽり覆っているためその顔は判別できない。


一体どうやってここまで接近したのか、等という疑問は置いておき、彼をどう無力化するかを考える。出来ることならば手早くだ。そして早々にこの場から離脱する。


「こんな高い建物に登って何かを探していたようだが、何を探していたのか教えて貰おうか」


「――――」


大男の問いかけに、カルアは答えない。先手必勝とばかりに右手に持つ、幅広で短めの剣を投擲し、彼に向かって突撃する。


「お前な……っ!」


いきなりの攻撃と行動に驚き、チッと舌打ちをする気配と共に大剣を振り上げ飛んでくる剣をはじき、返す一刀をカルアに向かって振り下ろした。


「っ!」


「なに!?」


だが大剣の一撃は辛くも受け止められた。――二本の剣が交差し、大剣を挟み込むように受け止める形で。


気づけばカルアの右手には、弾いたはずの剣が握りしめられていた。大男はちらりと視線をはずし、先程弾いた剣を目にする。――三本目の剣にますます顔をしかめる。


(短剣型の証……それも二振りではなく、複数持つ……っ!)


――正確には違うのだが、しかし複数の剣を持つという点では一致していた。大男はぎりぃっと歯を食いしばり、さらに力を込めてカルアを押し込める。


「ちぃ……っ」


単純な力比べには、大男の方が有利だった。徐々に体が沈み込んでいく――舌打ちをして、しかしすぐに口の端をつり上げた。その笑みに気づかない大男はさらに力を込めて大剣を押し込んでいき――


「危ないッ!」


「っ!?」


(新手――!)


――唐突に響く女性の声。その声に、”自身に向かって飛んでくる四本目の剣”に気づき、身を引いた。その隙にカルアも離脱して新しい声がした方向をちらりと見やる。


それは女性だった。大男とは違ってフードを被っておらず、顔が見えていた。――その顔を見て、カルアは眉根を寄せる。彼が知る女性に似ているように感じたのだ


だがその既視感を振り払い、カルアは手にする短剣を新手の女性に向かって投擲し、五本目、六本目の短剣を取り出した。


「ふん」


女性は飛んでくる短剣を見て鼻を鳴らし体捌きのみで投擲をかわした。――だが、かわしたはずの短剣は、女性の背後で急に軌道を変え、再び女性目掛けて飛来する。


「――なっ!?」


何かを感じ取ったのか、背後を振り返った女性は襲いかかってくる短剣を見て目を見開き、自らも証――二本の細剣を取り出して迎撃していた。その時にはカルアは大男に向かってかけ出している。


「てめぇ、ずいぶんと器用な……!」


大男は剣を振りかざし、カルアを見据えている。その構えから察するに、おそらく間合いに入ると同時に大剣を振るうつもりだろう。ならばと、自身の背後に法陣を展開させ、七本目の短剣をそこから取り出して投擲する。――魔力操作の応用である。


「ちぃ、一体何本出せるんだよ!?」


「教えるか」


苛立ちを露わにさせる大男に対し、カルアは無表情に呟いて二本の短剣を振りかぶる。とは言ったものの、今出した七本目が最後である。正確には、一度に実体化出来る矢の数が七本、というべきか。


だが所詮、一度に出せる数である。証をしまうなりなんなりすれば、また新たな剣を生み出せる。二振りの剣を持って、怒濤の連続攻撃を繰り出すカルアだが、地面に突き刺し、まるで盾のように大男とカルアの間にそびえ立つ大剣によって防がれる。


(面倒な……)


突き刺した大剣を軸に、体捌きと最小限の動きのみで双剣を防ぐか、あるいはかわす。その動作から、大剣がまるで盾のように思えてくる。左右から絶え間なく振るう双剣を、一瞬のためを持って十字に切り被るが、これも意味をなさない。


「ちっ……」


舌打ちを一つして、切り崩せないと言うことを悟るとバッと大男から距離を取る。大剣を盾がわりに防いでいる間、いつでも正拳を突き出せるように右腕をずっと握りしめていたのだ。


あのまま闇雲に攻めていても、やがて手痛い反撃を喰らうのが落ちだろう。それに右手にちらりと視線をやると、新手の女性が細剣二本を持ってこちらに近づいてきている。


「何者かは知らない。けれど、貴方にはここで果てて貰うわ」


「悪いがまだ果てるわけにはいかん。ここでお前達を倒すことにする」


そう言って、双剣を構え直すカルア。――だが一瞬の挙動を付いて、双剣を女性目掛けて投げつける。


「何度も喰らうと思っているのかしら!」


自身に向かって飛来する二本の短剣を難なくはじき飛ばし、女性はカルアに向かって突撃する。


「さて――」


彼女がこちらの剣を弾いたのを見て、一瞬チャンスと思ったものの、あまり派手な魔術の使用は控えた方が良いと言うことを思い出す。戦闘になってしまったが、一応隠密行動中なのだ。


「それじゃ……」


「行くぜっ!」


視線を戻して大男を見やると、彼も大剣を振りかぶってこちらに突っ込んでくるところだった。正面と右手から、時間差を置いての突撃行動。カルアはふぅっと息を吐き出し、


「―――」


――最初になくした一本目と二本目の剣を、再び手元で出現させる。右手の剣を逆手に、左手は順手に持ち。


「はあぁぁぁっ!!」


「おらあぁぁっ!!」


最初に二本の細剣による斬撃が襲いかかってきて、僅かな間を置いて大剣による痛打。これをまともに受けきるのは出来ない。ならば――


「うおぉぉぉぉっ!!」


――逆手に構えた右を女性に向けて投擲。その後空いた右手は再び剣を握りしめ、左の剣と共に大剣を受け止める。


女性の二刀流は、カルアが投擲した剣を弾いた。だが”彼女に向かって投げた六、七本目の剣”が一人でに動き出し、彼女の前方を通過して動きを牽制――つまり彼女の突撃を止めたのだった。


「なっ!?」


自身の背後から動き出して、目の前を通り過ぎるようにカーブを描いて通過した剣に驚き動きを止める――が、すぐにハッとした。


「しまった!」


目の前を通り過ぎていった剣は、そのまま相方である大男の元へと向かっていく。女性の背後から飛んできた剣に気づき、しかし男の目の前には、左の剣を構えて突撃してくるカルアの姿もある。


挟撃は失敗した。慌てて体勢を引き戻そうとするが、すでに遅く――自らに向かって来るカルアを見て、悔しげに表情をしかめ――



『ストップストップストーップッ!!』



「っ!?」


停止を呼びかける声と共に、黒い何かが猛スピードで突っ込んできて、カルアと大男の間に割って入った。一振りの剣が飛んでくる剣を弾き、もう一方の剣がカルアの突きを食い止める。


普段ならここで身を引いて体勢を立て直すが、聞こえてきた声に、その正体を悟ったこと、そして相手の顔に覚えがあったこと。――鷹役の最中にちらりと見えた後ろ姿が、目の前の人物と重なり、カルアははぁっとため息をついた。


「……なぜお前がいる? トレイド」


「それはこっちの台詞」


細身の長剣でカルアの矢――今は剣――を受け止めているトレイドもまた、はぁっとため息をつくのだった。


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