表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊の担い手  作者: 天剣
2年時
191/261

第23話 収める刃、振り上げる拳~5~

フェルアント本部長であるミカリエからの頼まれ事を聞いたトレイドは、顔をしかめて返答に詰まった。


『……俺、リーダーのこと全く知らないんだが……そういえば、なんでアンネルがリーダー代理なのかも知らないな……』


『その辺は追々。こうやって魔法で話すよりも、直接会って話した方が良いだろう?』


通信相手であるミカリエからは、微かに笑ったような印象を受けた。髪の毛をかきながら、トレイドはふぅっとため息をついて、


『……俺は現在、あなた達本部の旗下にいる。その本部の総大将からの命令とあっちゃ動くしかない……が』


そこで彼は一区切り付けた。要請や命令には従おう――だが、彼には一つ気になっていることがあった。


『何で、頼み事なんだ?』


『…………』


トレイドの指摘に、ミカリエは息を呑んだ。そう、要請や命令には従う――半ば強制的とはいえ、彼らの旗下に入ったのだ。それが嫌ならば、とっととこの世界からおさばらしている。それをしないのはひとえに、この世界の住人――特に彼らには、多大な迷惑をかけてしまったという一点だ。


ミカリエはやや黙った後、感心したような声音でトレイドと通信を取る。その口調は、どこか笑みを含んでいるように感じられた。


『……驚いたな。これは完全に私個人の見方だったのだが、君は命令とかを嫌うような気がしたんだが』


『個人的には嫌いだ。……だけど、責任を取らずにこちらに丸投げしてくるような奴の頼みなど聞きたくもない』


――“命令”する以上、その責任は誰が取るのか。それは当然、命令を下した人物にかかってくる。つまりこの場合、ミカリエが取ることになる。だが、彼はそれを“頼み事”として、こちらが自主的に動いたことにしようとしたのだ。


その場合の責任は、自主的に動いたトレイドが取ることになる。そのことを察した彼は、ばっさりと断った。


そもそも、彼がフェルアント本部に従う理由は、”この世界の住人にかけた迷惑”の後始末故だ。あくまでも全体――個人のために動くのはあまり気が進まなかった。ましてやミカリエのように、責任をこちらになすりつけてくるような奴には。


――だが。


『――……なるほど……あー、すまない。そういう捉え方をしても仕方のない言葉だったな………』


本当にすまない、と通信相手は謝罪してきた。その口調からは、本当に申し訳なく思っているのが伝わってきた。


『そういう意味合いは全くなかったのだ。……あくまで、本部長としての頼みではなく、ミカリエ個人の頼みとして』


――それは、トレイドの深読みだった。あー、とある程度を察したトレイドは頬をポリポリとかく。


『……なんかすみません……』


『いや、君がそう勘ぐるのは仕方ないさ。……私も、よく腹黒と呼ばれるからね』


自覚あるんかい、と内心で突っ込んでしまうトレイド。彼にとってミカリエとは、少々警戒するべき相手と捉えていたのだった。なぜなら、トレイドを本部所属の精霊使いにする工作を、間近で見ていたのだから。


そういうことがあったために、トレイドはミカリエに対してあまり快く思ってはいなかった。だが、どうやら彼が腹黒と呼ばれるのには、少々込み入った事情がありそうだった。


『……そのリーダーって奴は、あなたにとってなじみ深い相手か?』


『……なじみ深い……か。そうではないな』


本部長としてではなく、個人的に頼んでくると言うことは、相手であるリーダーとは旧知の仲なのかと思い問いかけてみたが、予想とは違う答えが返ってきた。ミカリエは苦笑する様子で、


『実は彼は……改革の時は、フェルアント側……つまり私たちにとって、敵側の相手だったのだよ』


『……ほほう……』


――改革については、概要しか知らないトレイドだが。それでも、ある程度は察しが付く。改革の時、ミカリエ達は改革を起こす側、言わばレジスタンスである。十七年前に起こった改革は、レジスタンス側の勝利で終わったはずだが、その時対処に困るのは当時の敵対勢力――つまりフェルアント側である。


『ということはそのリーダーって奴は、元からマスターリットなのか?』


『あぁ。……現在、あの改革を生き残った唯一のマスターリットだ』


あの改革を生き残った――何度か聞いたことがあるニュアンスだが、それを知ってトレイドはますます眉根を寄せる。唯一生き残った――それはつまり、その人以外のマスターリットは死亡したと言うことだ。


十七年前のマスターリットの力量など知らないし知る術もないが、仮に現在のメンバーと同じ力量だとしても、そう易々と死亡するような事態が起こるとは考えにくい。以前から疑問を抱いていた彼は、思わず問いかけてしまった。


『……差し支えなければで良いんだが、教えてくれないか? 当時のマスターリットは、何故死亡したんだ?』


『―――』


通信相手が、微かに息を呑む気配がした。慌ててトレイドは問いかける。


『いや、すまない。人の死に様を、気安く聞くべきではなかったな』


『……構わない。……君ならば、そう易々と言いふらす奴ではないだろうしな……。それに、君とは縁遠い話ではあるが、全くの無関係という話しでもない。……もしかしたら、何か心当たりがあるかも知れないな』


『……?』


どこか覚悟を決めたように、そしてあまり思い出したくない当時のことを思い出すかのように、張り詰めた空気が流れ込む。気になることをトレイドに言い放ち、それに首を傾げる彼にミカリエは口を開いた。


『……大まかな経緯は省くが、十七年前、紆余曲折の果てに我々レジスタンスがフェルアント本部を襲撃したときだ。……追い詰められた本部長が呼び起こした”物”。……それを封じ込める際に、彼らは命を落としたのだ』


『……呼び起こした、物……?』


『あぁ。公では、“事故”となっているが……』


ミカリエは前置きをし、一呼吸置いた。呼び起こした物――彼の口調から、それがろくでもないことなのは確かだ。そのことを感じ取り、押し黙ったまま聞き耳を立てる彼に言いづらそうに口を開いた。



『――遙かな昔、まだ”精霊王”が健在だった頃……”王への反逆者”が呼び起こし、召喚した物……それを、奴は使ったのだ』



「―――っ!!?」


その言葉を聞いて、トレイドは思わず自身の胸元を掴んだ。ドクンと、心臓が高鳴ったような気さえする。――あぁ、なるほど。確かに自分自身に覚えは一切ないが、完全に無関係ではない。自分の先祖が――自分の“血”は、どうやらそれを知っているらしい。


――記憶感応の前兆はない。ということは、この”血”にはそれに関する記憶はないのかも知れない。


『……大丈夫か、トレイド君?』


『……あぁ。大丈夫……』


動悸は収まりつつある。知らぬうちに頬を伝う汗を拭い、トレイドは通信を再開した。


『体は正直なようだ。思い出す前兆はないが、どうやら本能で知っているらしいな、そいつを』


『そうか……』


半ば予想していたのだろう、ミカリエは淡々と呟いた。――いくら王の血を引いているとはいえ、当時と比べると代を重ねすぎている――つまり血が薄くなっているのだ。王自身の記憶など、もう残ってはいない。


それでも、”血”自体に”それ”に対する何らかの感情を持っている。どうやら王は、”それ”に対して並々ならぬ感情があったのだろう。でなければ、ここまで反応しないはずだ。


『話を戻そう。”それ”は、今はもう……?』


『あぁ。もう一度封じられたよ。……犠牲は大きかったがな……』


犠牲――それが、当時のマスターリット達と、おそらくそれと戦った者達なのだと言うことは、トレイドでも察せられた。そしてかつての敵であったマスターリットの生き残りを、そのままリーダーとしていたことを。


単純に、人がいなかったため――改革を終え、やらなければならないことは山のように累積している。それを処理するためにも、リーダーの力は必要だったのだろう。


『………』


『……? 本部長殿?』


『……いや、何でもない』


押し黙ったミカリエに、首を傾げて問いかけるトレイド。通信越しであり、顔が見えないため分かりづらかったが――何やら、思い詰めた様子が感じられたのだった。問いかけるトレイドに首を振り、ミカリエは通信を再開する。


『それよりも、どうだろうか。私の頼み、聞いてくれるか?』


『頼み……? ……あぁ、そうだった』


つい話が逸れてしまったが、ミカリエの頼みを思い出し、トレイドは苦い顔をする。――まぁこちらの深読みによる恥ずかしい失敗は、うまいこと流れた様子なのが幸いだった。彼はため息をつき、


『……了解。まぁ、そのリーダーとやらを探してみるさ。ただ、流石に手がかりなしで探せって言う無理難題じゃないだろうな?』


『そこまで押しつけるつもりはない』


やけくそ気味のトレイドの言葉に苦笑し、ミカリエは続けた。


『アンネルとクー。この二人と共にある世界で探して欲しいのだ』


『それ、俺必要なのか?』


アンネルとクー。両名共にマスターリットに名を連ねる人物だ。そんな奴らと共に赴き、人一人を探して連れてくる――それだけだというのに、何故マスターリットを二人も付けるのか。明らかに異常だった。訝しげに問いかけるトレイドに対して、


『必要だ。……というのも、場所と時期、そして相手が悪い』


『……?』


時期――というのはがわかる気はする。学園がテロ組織に襲撃された直後であり、これからそのことについて正式発表がある。その内容も、エンプリッターが復活した、というものだ。それに対して何らか反応があるはず、警戒するのは当然だ。だが、それが何の関係が――


『その場所は、現在エンプリッターが潜んでいるとされている場所なのだ』


『……まさかとは思うが、連中もついで叩きのめせ、と?』


『とんでもない。どちらかというと内密に事を運んで欲しいのだ。だから、以前義賊をやっていたという君に助力を頼んでいる』


『………』


義賊――ここでその名を持ち出され、顔をしかめるトレイド。だが、それだけではないことも理解している。


『そしてもう一つ――同じ世界に、英雄ルフィンがいるのだ』


「……な……んだと……?」


――ルフィン。その名前を聞き、トレイドは思わず通信するための念話ではなく、言葉として言い放ってしまった。当然ミカリエには伝わらないが――それでも、彼が尋常ではない様子に気づいたのだろう。念話越しに問いかけてくるが、今のトレイドには伝わらなかった。



『――ほう、こんな所でお前のような者と出会うとはな』


『抑えきれぬ激情を持って力を振るう。……つくづく、私とお前は似ているところがあるようだ』



『――だから言っただろう? その力の”先”は、地獄に通じていると』



――かつて自身に忠告し、それを破った自分を呆れた目つきで眺めた後、そう言い捨てた男。一時期、自身に武術を教えてくれた師でもあり、そして――



『トレイド、俺の悲願達成のために、力を貸してくれないか? ……見返りは、そうだな……』



「……”貴様が愛した少女と、もう一度会わせてやる”」



(……トレイド)


(わかっている……)


彼の内で、相棒であるザイが心配そうな声音で語りかけてくる。――奴の悲願がなんなのかはわからないが、かつて自分はそれを断った。いや、返事を先延ばしにした。当時は、“やらねばならないこと”があったために。


(……分かっているとは思うが……)


(……ユリアは死んだ。……わかっている)


――死者と会うことは絶対に敵わない。それは分かっている。分かってはいるが――


(…………)


思いに揺れている彼に、ザイは無言を貫く。彼が何を考えているのか、何を思っているのかは、ザイには朧気ながら伝わってくる。



『――トレイド君! 大丈夫かトレイド君!?』


『っ……すまない、ちょっと思いがけない名前を聞いてね』


『……もしや、ルフィンを知っているのか?』


『あぁ……以前、世話になったことがある』


ぽつりと告げたその一言を境に、通信の雰囲気ががらりと変わった。これまでの声音とは違う、厳しい声音でミカリエは告げる。


『――今すぐ私の元に来てくれ、トレイド。セイヤにも伝えておくから、二人で私の元に来るように』


『…………まて、ちょっと待て』


そのあまりの変容に、トレイドは慌てて再度問いかける。


『何だ、俺不味いこと言ったか?』


『……君はこちらの事情を何も知らない。だから君が、ルフィンに会ったことがある、ということを伝えなかったのは仕方がないことだ。だが知った以上、何も聞かずに放置するわけにはいかない』


ミカリエの口調は、相変わらず厳しい真剣な物だ。どうやら、知らぬ間に地雷を踏んだらしい。一体何をやったルフィン。


『知っているのならば聞かせて欲しい。奴は今……いや、君が奴と別れるまでの間、一体何をして……そして何を思って行動しているのかを』


「―――っ」


トレイドは息を呑む。ちょうどそこで通信が途切れたため、そのことはミカリエには伝わらなかっただろうが――


「…………」


深く息を吐き出し、トレイドは学園の廊下の壁に寄り掛かり、傷だらけの天井を見上げた。


「……どうやら、分岐点にいるらしいな……」


確証はない。だが予感を覚えた。フェルアントとルフィンの間に何が起こったのかはわからないが、それでもミカリエの様子からかなり深い事情があるのだろうと思える。もし――もしも、ルフィンの申し出を受け入れたら――


(俺は、あいつ等に“敵”って見なされるかな……?)


もしもの話だが、今思いに揺れている彼にとっては、どうするべきか――


――トレイド――


(……言うまでもない……)


――声が、聞こえた気がした。


胸を掴みながら、トレイドは内心で呟く。


――そうだ。あいつは、最初から側にいたんだ――だったら、答えは、決まっている。


「……迷いはあるんだがな……」


「何に迷っているって?」


呟いた独り言を聞かれたのか、突然聞き返された。今更ながら驚き、声がした後ろを振り返ると、やや張り詰めた表情をした黒髪の青年が立っている。お互いに黒髪、外見は同い年に見えるため、本部に厄介になっていたときはそこそこ話の合う良い奴だった。


――まぁ、タクトの従兄なので納得してしまったが。その彼、桐生セイヤは気安く片手を上げて、


「よ、トレイドさん。話は聞いていたが……もう行けるか?」


「あぁ、俺は……話し、どれくらい掛かるんだろうな……」


「あの雰囲気からすると、ちょいと時間かかるかもだな。まぁあんたの話す内容にもよるだろうが……」


しばし考え込むセイヤは、やがて首を振る。――ということは、数日かかるかも知れない。現にダークネスの一件で本部の厄介になっていたときも、何度も似たような説明を繰り返しそれだけで数日もかかっている。今回も同じようなものかも知れない。


「ま、俺も聞きたいことがあるしな」


「お前もか……。まぁいい、ちょっと厨房の料理長に挨拶してくるわ。あの人に話し通しておけば何とかなるだろ?」


「そうだな……あ、俺も行こう。本部所属の俺が話を通した方がすんなりいくだろ」


一応学園に所属しているトレイドは厨房――コックの一人ということになっている。確かに料理長には話をして置いた方が良い。頷くセイヤは、ついでに学生時代世話になった人と話をしに行くか、ということで話はまとまった。


「ま、その最中に聞きたいことを聞くんだが……」


「……最近質問攻めだよな……」


道中歩きながらセイヤは問いかけ、トレイドははぁと深いため息を漏らす。自身の巡り合わせの悪さには慣れているつもりだが、こうも連続して続くと嫌になってくる。セイヤは苦笑いを浮かべて、


「そうは言っても協力してくれ。こっちも仕事なんだよ」


「そうか。そういえば、この事件の担当責任者、だったか?」


「あぁ。正直やりたくないし向いてないと思うが、”表向き”はしっかりやらんとな」


表向き――仕事熱心なことで。トレイドは苦笑いを浮かべてそう思うも、そのことを口にすることはなかった。


「んで、何を聞きたいんだ」


「昨日の襲撃者達の件だ。あいつら、何でも異形の姿に変身したとか言っていたよな?」


問われ、そのことか、とトレイドも察しが付く。頷き、


「あれは、おそらく呪い……呪術と呼ばれるものだろうな」


「呪術……」


考え込むように俯くセイヤ。彼は気むずかしい表情を浮かべながら、


「……俺はそんなに呪術には詳しくないが……どうやって人を呪うんだ?」


「さぁ? 俺は呪術が使えるわけじゃないからわからんよ。ただ、あれは……人の負の感情が高まって、”魔法”の域にまで達したもの……ってことを、聞いた覚えがある」


眉根を寄せながら、昔聞いたことを必死に思い出そうとしているトレイド。あれは、いつ聞いたのだろうか。あまり覚えていないが、それでも確かに聞いたことがある。


「……怨念が魔法の域にまで達した?」


「何だっけなぁ……あいつ、雑談の最中にそんなことを言っていたような……」


”あいつ”のことを思い浮かべながら必死に思い出そうとする。とはいえ、とてもではないが雑談にするにはいささか物騒な話だったので、大半を聞き流してしまった。覚えていることは少ない。


「……あんまり覚えてない。ただ、魔法とは違うが、魔法のような物……だったかな……?」


「魔法とは似て非なる物、か……。ちょっと調べてみるしかないな」


トレイドのおざなりな説明に、ふぅとため息を漏らすセイヤ。余計な仕事を増やしちまったかな、と気まずそうに視線を逸らすトレイドは、誰から聞いたのかを思い出そうとしていた。


(確か……”土の賢者”から聞いたんだっけか……)


土の賢者――コベラ式の魔法の始祖の一人であり、精霊王とともに精霊と契約――いや、盟約を結んだ六賢者の一人。現在はその功績により、人々に語り継がれ”神の座”に至ったフェルアントにおける神の一柱でもある。その賢者の元で世話になっていた時期があり、その時に聞いたはずだ。


ちなみに土の賢者はフェルアント由来の神だが、今は別の異世界に留まっている。何でも、土の賢者が生前使っていた”聖遺物”たる杖が昔盗まれ、その杖に宿っているため、賢者はあの異世界に留まっているということなのだ。


ちなみに盗まれたのは今から数百年前のことだそうだが、当時の混乱はとてつもない物だったらしい。まぁ、言わば国宝が盗まれたと言える大事なので分からないでもないが。


「まぁ、分からないものを今考えても仕方がない。それより、ついたぞ」


ふうぅとため息をついてセイヤは扉を開ける。そこは彼も長年活用していた食堂であり、再びやってきたセイヤは懐かしさを感じていた。――まだ学園を出てから三年も経っていないのに、どこか遠くへ来てしまった――そんな感慨深さを覚えている。


遠い目をして食堂を眺めている彼を置いて、トレイドは厨房の方へと歩き出した。昼近くではあるが、昨日起こった事件の影響か食堂に人はいない。それでも、厨房で調理をしている者達はいた。そんな彼らに、トレイドは笑みを浮かべながら近づくのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ