1章 転生
??「おはようございます!おーい!起きてますかー?」
女の子の声を聞きながらゆっくり目を開けると、暗い空間にキラキラと星が光っている、まるでプラネタリウムのような空間に俺はいた。牛の角を持った体が黒い体毛に覆われた女の、、子?が俺の顔を覗き込んでいた。
??「やっと目が覚めた!!おっほん!えー、私は女神です!」
えっへん、と態度をとる。見た目に反して仕草は可愛らしいものだ。
女神?「貴方はなぜここにいるのかわからないかもしれないですが、実は事故にあって亡くなってしまったのです!!」
え?、、どうゆうことだ、確かに事故にあったのだろう
たつや「医者は?え、手術とかそんなものはなくて?!」
女神?「はい、即死でしたね。無惨な死体ですね、痛々しい。というわけで貴方は死にました。で、ですね。急で申し訳ないですけどお願いがあって。」
俺は頭をフル回転しながら思考を巡らせた。いや、それは建前だ。現実を受け入れられない。
女神?「今、貴方のいた世界とはまた別の世界。そこは魔族が支配している世界で、今私を信仰する種族は危うい状況なのです。そこで、貴方に助けて欲しいのです!現世ではゲームが好きなので悪くはないと思いますよ?」
(俺、死んだのか。あー、最後に親孝行すればよかった。学校にも行って、告白とか、、)と後悔にふけていた
女神?「もちろん!何もなしにとは言いません。私の力で特別な最強の力を与えますよ!どうですか?!」
女神?がそう強くいうと俺はハッと意識を戻した。
たつや「ごめん。もう一回聞きたい。」
女神?「だーかーらー!私の信仰する種族が危ういんです!で世界を助けて欲しくて、でも特別な力を与えますよ?どうですか?」
「でも、女神?様。貴方は悪魔の容姿しているけど本当に女神?」
女神?「???。あー、そうでした。この世界では魔族の魔法も届きましたね。この薬を飲んでもらうと元に戻りますよ!」
たつや「元に、、なるほど。もう死んでるし飲んでみるか」
そう言いながら黒い錠剤を飲むと一瞬光に包まれた。光が収まると目の前にはとても美人な女神が立っていた。
たつや「本当に女神だ。めっちゃ可愛い、、」
女神「そうですよ。私は可愛いですし本当に女神ですから。で異世界転生、どうですか?」
たつや「特別な力をくれるって言ってたけど例えばどんなのだ?」
女神「そうですね、望むものがあればなんでもいいですよ。例えば最強の剣とか魔法使い、身体能力もですね!」
たつや「なら、そうだな。その世界で最強の魔法使いかな。とゆうか女神なら魔族ぐらい倒せそうだけど。」
女神「それが、私たち神は信仰心で強化されます。でも私を信仰する者は減少していって力はそこまでないのです。」
たつや「魔王を倒せばいいってことだよな。転生後は赤ちゃんになるのか?」
女神「そうです!話がはやいですね!そうですね、転生後は赤ちゃんになっちゃいますけどこの記憶も前世の記憶も残ってますよ。あ、そうそう。薬の効果は魔王を倒すまで消えないので安心してください。これも女神の加護ですよ!なんてね。うふ」
たつや「わかった。それじゃ転生してくれ。」
女神「はーい。頑張ってくださいね、何か困ったことがあれば小さい石像に助言魔法を使えば私が答えますよ」
これが第二の人生か。前世では出来損ないのニートだったけどこの世界ではみんなの役になって世界を平和にしてやる
2章 生誕
「いつみても可愛いわぁ、ルーシュ、あぁ愛おしい我が子ね」
澄んだ女性の声が聞こえる。目を開くとそこにはとても美しい女性が俺を覗いていた。
(あぁ、転生に成功したんだな。にしても美人な女性だ。もしかして、この人が俺の母さんか?よっしゃ!これは大当たりだ!女神もいい仕事するぜ全く。)
「おい、戻ったぞ。」
これは男性の声だろうか、少々疲れたような声が部屋に響く。
「お帰りなさい。ご飯作っているわよ、それともお風呂にする?うふふ」
他愛もない、家族の会話が広がる。すると、すこし厳つい顔つきの男性が俺の姿を覗き込んだ。
(この人も厳つい顔はしているが、中々にイケメンだな。ってことは俺は、イケメンに産まれたって事だな!)
「今日も元気そうだな。健やかに育ってくれると嬉しいものだ。欲を言えば俺の後を継いでさらには俺より強い戦士に、、」
「まぁまぁその辺にして、ね。まだ赤ちゃんよ。それにこの子はどの役職になるのかまだわからないしこの子が決める事なんだから。早まるのは良くないわよ、もぅ」
そうして、俺は幸せな幼少期を過ごした。しかし、幼少期の時代から女神から授かった特別な力で「最強の魔法使い」の頭角を表していた。意識をすれば物をなんでも動かせたし、難しそうな魔法書でさえ簡単に読めた。理解もできたし少し努力をすれば使用さえ可能だった。しかし父はあまりその様子に良い印象はなかったようだ。父の役職は戦士、前線で敵を倒しヘイトを稼ぐ。という前衛だったため一人息子にも同じように前衛の道を進んで欲しかったのだろう。でも俺は魔法を使いたかった。とゆうか未だにもっと強い魔法を使いたい。だから父とは少し気まずい関係になっていった。母は相変わらず優しくて、家で家事に追われている。至って平凡だった