本邦エンターテインメント
本邦エンターテインメント
①竹宮ゆゆこ「あれは閃光、ぼくらの心中」(文春文庫)
②こだま「ずっと、おしまいの地」(太田出版)
③笠井潔「煉獄の時」(文藝春秋)
④松崎有理「シュレーディンガーの少女」(創元SF文庫)
⑤山沢晴雄「ダミー・プロット」(創元推理文庫)
⑥東雅夫編「吸血鬼文学名作選」(創元推理文庫)
⑦「彼女。 百合小説アンソロジー」(実業之日本社)
⑧大山誠一郎「記憶の中の誘拐」(文春文庫)
⑨澤村伊智「怪談小説という名の小説怪談」(新潮社)
⑩吉川圭三「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)
A「「煉獄の時」が一位じゃないか」
B「あの煉獄さんに影響を受けたと思われるのがイヤで、発行を遅らせた」
A「違うだろ!」
B「シリーズ7作めで、整理整頓の巻だってので、ミステリとしてよりシリーズものを読み続けるファンへのサービスのような巻だったから、この順位か」
A「竹宮ゆゆこって、当たりはずれが激しいがコレ、大当たりだったからかな」
B「純文学の項でも言うんだろうが、笠井潔がいなければ、上位三人が女性」
A「男の作家のジャンルへの拘泥ってあるじゃない? その中でもマシなヤツ選んだ順位だよね」
B「これも伏線だろうが、百合的なものを描く時に男と女の差異って出るワケじゃない。七位のような企画が男性作家にしかあり得ない」
A「これも伏線だろうけど、その百合というジャンルはミステリやSFに変わる新しいジャンルでしかないんだよ、男にとって」
B「竹宮ゆゆこが本作で男同士を初めて描いたが、これがBLというワケでは勿論ない」
A「男がジャンルに拘泥するような時代は死滅したと思うよ」
B「ハードSFと本格ミステリな」