メディア史・文化史
メディア史・文化史
①早川書房編集部編「ハヤカワ文庫JA総解説1500」(早川書房)
②栗原裕一郎・大谷能生「ニッポンの音楽批評 150年◆100冊」(立東舎)
③渡邉大輔「新映画論 ポストシネマ」(ゲンロン)
④「新本格ミステリはどのようにして生まれてきたのか? 編集者宇山日出臣追悼文集」(星海社)
⑤C.ディッキー「ゴーストランド 幽霊のいるアメリカ史」(国書刊行会)
⑥風間賢二「怪奇猟奇ミステリー全史」(新潮選書)
⑦福留崇広「テレビはプロレスから始まった 全日本プロレス中継を作ったテレビマンたち」(イースト・プレス)
⑧「エロマンガベスト100+」(三才ブックス)
⑨桜井顔一・満月照子「日本特撮トンデモ事件簿」(鉄人社)
⑩戸部田誠「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春期1980-1998」(双葉社)
次点:藤津亮太「増補改訂版 アニメ評論家宣言」(ちくま文庫)
A「メディア史・文化史という分け方がもうね」
B「そう、批評とできないトコがもう現在日本の貧困を表している」
A「出版社的にも、出自からして三位の「新映画論」だけが批評かな」
B「サブスクやマーヴル映画、YouTubeにすら新しい映像の可能性を見ているので、むしろ作家性のある映画との接続になると思ったのだな」
A「あとはことごとくサブカルというかおたくというか」
B「上からミステリとSF文庫、音楽評論、新本格ミステリ、オカルト史、ホラー、エロ漫画、特撮、って、クイズ番組まであるのか!」
A「今まで歴史があるなんて思ってなかったものが、実はどれも30年経っているから、歴史化したのだね」
B「評論という感想を読むより、こっち方が面白い」
A「プロレスもアニメもクイズもどれもTV番組なんだが、それがちゃんとポスト戦後史に成り得ている」
B「大塚英志の最近の仕事にも繋がる」
A「批評という感想には、SNSの集合無意識には勝てなかったんだよ」
B「無意識という時間制の無さと違い、歴史とは普遍性の獲得だから揺るがない」
A「揺るがないものが意外なものばかりだったんだ。政治と宗教の癒着や東欧での戦争等、昨今の世界や日本での揺らぎは目を見張るものがある」
B「威光の衰えだろうね。薩長の明治政府も、日本近代文学も歴史だから普遍的であるハズだが、その威光がもう通用しない」
A「すると歴史化自体が、実は大したことない?」
B「いや、威光じゃなくて、今は実力でしょう。栄えある若者xって今、起業家かユーチューバーか男の娘になるんだよ(笑)」