詩 恵まれている子供達
「私の子供になりなさい」
「愛してあげる」
「与えてあげる」
この子たちは みんな
私の生贄になるために 存在している
だからその命をどう使おうと
よその人間には関係がない
何がおかしというの?
愛情はたっぷりあげてるじゃない
役に立つ子には おいしいものも綺麗な服も
与えてあげている
自由がないなんて些細なことよ
将来がないなんて気にするようなことじゃない
この子たちは恵まれている
とってもとっても恵まれている
だって世の中には生まれた瞬間に死んでしまう者がいる
おいしい食べ物も口にできずに 綺麗な服も着れずに
この世を去っていく者たちがいるんだから