表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19  作者: moppero
7/10

long good bye

 手紙の内容自体には、これといった感想はあまり持たなかったが、自分自身の精神的かつ個人的なところにおいて、「手紙を読む」という行為によって、とても大切な何かが終わったような気がした。だが、そのことで悲しんだり、ましてや涙を流したりすることなんて決してない。強がりではなくて、実際その通りだった。深呼吸をして、窓の外を見た。空は雲ひとつない快晴であった。それも気味が悪くなるほどの。それから、冷たく深い井戸のような胸の奥から、水死体が浮かんでくるように、やっと喪失感のようなものが込み上げてきた。

「これからは、僕は自分自身の残された人生を浪費しなければならない」

「だから、君とはお別れだ。」

「さようなら(さよなら)」

「さようなら」

さようなら。


 僕は家を燃やして、その場を立ち去った。



んー?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ