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魔法の国と異世界転移者  作者: 旅人サン
1章 異世界へGO編
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1話 トラブルは突然起きる

初めまして、旅人サンです。

初の小説作り、投稿となります。誤字脱字や日本語がおかしい文章になっていると思いますが、

ご容赦ください。


 目覚まし時計が鳴り響き、今日の朝が訪れる。この俺、尾崎 翼は睡魔の誘惑に耐えながらも目覚まし時計のスイッチを押し、スーツに着替える。部屋を出て朝食を食べにリビングに向かうとテーブルには母が作ったご飯、味噌汁、ベーコンエッグが置いてある。母はどうやら出掛けているらしい。


 「いただきます」


 朝食を食べ終わり、今日のニュースと天気予報を見ようと思いテレビをつける。


 「次のニュースです。○○市××町で18歳の女子高校が遺体で発見されました。警察は連続誘拐殺人犯の犯行とみて…」


 テレビを見ている途中、家のインターホンがなる。玄関ドアを開けるとそこには一人の女性が立っていた。


 「おはよう!翼」


 彼女の名は柊 真理。俺の幼馴染で隣の家に住んでいる。しっかり者で真面目な性格だが、たまに天然な部分をみせる。


 「おはよう、今日は自力で起きたぜ」

 「珍しいね、いつもは目覚まし時計じゃ起きない癖に。昨日も遅くゲームしていたんでしょう?」

 「俺も日々進化しているってことさ、さあ行こうぜ。」


 真理と一緒に会社に向かう。俺達は今月IT関係の会社に入社して、今は研修期間中である。今日も会社に出勤してプログラミングの研修を受けている。正直、担当の冴島先生の言っていることが呪文にしか聞こえないんだよなぁ。何を言っているのかさっぱりわからない。真理の方は先生の話を理解できているようで、ノートに今日勉強した事を書いている。


 「お前、良くわかるよな。この呪文じみた言語」

 「それは翼が先生の話聞いてないからでしょ、あたしはきちんと予習と復習をしているから大丈夫」

 「流石は高校で学年トップの成績を取った真理さん。俺なんかとはレベルが違いすぎるぜ」


 真理と話をしていると横から先生が割って入ってきた。


 「尾崎さん、真面目に先生の話聞きましょうね?この問題もう解けたの?」

 「ちょっと待ってください!真理だって先生の話を聞いてn…」


 真理の方に振り向いたら、真理は物凄いスピードでキーボードを打ち、気がついたらホワイトボードに書いてある問題を解き終わっている。


 「何か言った?翼」

 「さすが柊さん、もう問題を解いたのね~。さぁて尾崎さん、授業ちゃんと聞きましょうね~。…それとも補習を受けたいのかしら?」

 「ひ、ひぃ!」


 普段はおっとり系な冴島先生の背後にドス黒いオーラを感じる。これはやばい!!


 「真理様助けて!!」

 「しーらない」

 「尾崎さん、後で今日の授業のおさらいをし・ま・しょ♪」

 「い、嫌だ。嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」



 そして夕方、本来ならば定時で上がれるのだが先生に目を付けられてしまった俺は補習する事になった。真理はこの後、用事があるらしく先に帰っていった。

数時間後、冴島先生の補習授業は終わり、会社を出るとすっかり夜になっていた。


 「酷い目にあったぜ……」


 精神的にボロボロになった翼は気力を振り絞って何とか自宅に帰る。玄関を開けてリビングに向かうと母が料理している。


 「お帰り翼、随分遅かったわね」

 「ただいま、今日は本当に疲れたよ…。晩ご飯は後で食うよ、先にやりたい事があるからね」


 そう言って翼は自分の部屋に入り、PCの電源を付けデスクトップ画面のアイコンをクリックしVRゴーグをつける。VRゴーグルから音声が流れる。


 ―ファンタジー・ワールドにようこそ、プレイヤーネームとパスワードを入力してください。―

空中にメニュー画面が出てきて、プレイヤーネームとパスワードを入力する。

 ―ようこそ、オゼットさん。セッションを開始します。-


 体が光に包まれ、光が消えるとさっきまで翼の部屋にいたはずだったが、今は草原にいる。服装もスーツから黒いコート、黒いカーゴパンツに変わっている。この『ファンタジー・ワールド』というゲームは五感のすべてを使い、現実とほぼ変わらない体感(痛覚は抑制されている)を味わう事ができる。


 そしてこのゲームの特徴としてクラス(職業)を2つ選び、合成する事ができ、能力、スキル、魔術、技を引き継いで新たなクラスを作成する事ができる。翼が作ったアバター『オゼット』は戦士と魔術師のクラスを合成させた『魔導戦士』という特殊クラスであり、魔導戦士ならではの身体能力と戦技と魔術が使える。


 「さぁて、今日もやりますか!」


 右手で指を鳴らすと翼の影が大きくなり、影から黒い炎をまとった馬が出現する。

 「いくぞ、(ごう)()!!」


 翼の合図を聞くと剛火は遠くに見える都にむかって走り出した。




 一方、真理はデパートに買い物をし、自宅に帰る途中である。


 「一時はどうなるかと思ったけど、何とか手にいれたわ…」


 彼女が購入したのは、テレビでも話題になっている有名パティシエが作ったシュークリーム。かなり行列が出来ていたが、真理の順番で最後の一個だったらしく無事に購入できた。外は月が出て辺りは真っ暗である。

 シュークリームを購入出来てテンションが上がっている中、黒いフードと仮面を被った男が真理の前に立ちはだかった。

 真理はその男を不審がり、距離を取ろうと後退しようとしたが、男は真理に近づき腕を掴む。


 「は、離して! 警察を呼…」


 真理は抵抗むなしく、男の強い力によって引っ張られてしまい、敢え無くスタンガンを首の後ろに押し付けられてしまった。

 すると一瞬にして真理の体中に電気が走り、意識が遠のいていく。


 ―助けて、翼―


 真理は意識を失った。男はボソッと何かを言うと空間が歪み、扉が出現する。男は真理を担いで扉に入っていった。


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