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復讐屋 ~あなたの復讐、お手伝いいたします~  作者: ましろ。
運命の出会い
5/17

扉の外




後ろでパタン、とドアが閉じた音がした。



止まっていたあいつらはまだ止まったままだった。しかし、ゆっくりスローモーションのように動きだし、そして・・・



ガキンッ!!!!



金属バットが地面に叩きつけられた音が響いた。周りもいつも通り動き出したのだ。



「なっ・・・?!!」



振り下ろした男が驚いた顔をして私の顔を見た。



そうだ。今まさに殴ろうとしていた、地面に転んでいるはずだった私が目の前に立っているのだ。しかも、頭の袋はとっている。



「いま・・・何が起こったんだ?」



5人は私を引きつった顔で見ていた。



「ん?あーーーー!!!!」



「え、どうしたのー?」



「ライブ配信してたのに!切れてる!」



5人は女がもっていたケータイの画面をのぞき込んでいた。



どうやら私がとられていた間の記録が、すべて消えているらしい。



理由はわからないが、おそらくあの不思議な部屋にいた男たちの仕業だろう。



「なんでー?さっきまで普通に動いてたじゃんよー」



「そうだけど・・・絶対あいつのせいだよ。だって、気持ち悪い動き方してたじゃん」



再び視線が私のほうに向けられた。気味の悪いものをみるような目だ。



そんな目で見られていても、さきほどの目隠しの状態と比べると何も怖くない。



「あー、気分のらねぇ。俺は帰る」



「え?!じゃあ私もかーえろ」



私も、俺も、と5人でぞろぞろと屋上を去っていった。どうやら今日は終わりらしい。



「・・・今日は不思議な体験したな」



後ろを振り返っても、そこにはもう扉は存在しなかった。




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