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かつて親友だった人

作者: こぶた



今日は10年以上ぶりに中学校の部活のメンバーで同窓会をする。


かつて親友だった人。久しぶりだな。俺はもうダメだ。そっちはどうだ?


「そうだな、生きてるよ。」


久しぶりに会うかつての親友は楽しそうで、悲しそうで、幸せそうで。


「なぁ俺はさ、自分の幸せってやつがわからないんだよ。俺ってなんで生きてるんだろうな。」


俺はありのまま、自分について不思議と話すことができたんだよ。


「お前の生きる意味なんてわからねぇよ。」


かつての親友は言う。


当然だ。俺のわからないことが久しぶりに会う奴にわかってたまるか。


それでもかつての俺の親友は笑顔で言うんだ。


「俺はお前とこうやって笑顔で酒を飲むのがスッゲェ楽しみだったよ。」


なぁ、かつての親友。


俺もお前とこうして笑顔で語り合える日を楽しみにしてたよ。


どんなに久しぶりに会ったとしても….


俺も、お前とこうして話せるのを俺の幸せにしていいかい?


あの頃の続きみたいに、笑顔で話してくれるかい?


親友は笑顔であの頃と同じことを言う。


「俺とお前の仲だろ?」


俺もつられて笑顔になれるんだ。ありがとう、親友よ。

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