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無意識あべ?べ転生  作者: いろは168
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光の影響 side 母

どうぞ

 光の母親である、あやかです。


 最近、仕事の効率が非常に上がっています。理由はもちろん光の影響です。


 今までは普通に残業とかしていましたが、今はよほどのことがない限りは残業なんてせず、家に帰って光とふれあいます。


 すごく癒されて、特に光のほにゃっとした笑顔を見ると、もう、疲れとかどうでもよくなって、ずーっと光を抱えながら過ごします。


 食事から始まり、お風呂、テレビなど。ずーっと一緒にくっつきながら過ごします。光も嫌がることはなく笑っているので我が息子ながらマジ男神(なんしん)


 そして、寝るときも一緒で寝る前に光の寝顔を見るのが今の私の習慣です。



 光と早く触れあいたくて帰ってきているのもありますがもうひとつ。メイドの存在です。


 よその保育所は信用できないので、メイドを雇っているのですが、この二人も勿論光にメロメロで甘々なので、正直敵扱いです。


 そして、私は会社にいない間彼女らはずっと一緒に光といるので、残業なんてしようものならその分だけ私に対する好感度より、向こうの方が高くなるという事態に。


 それで、私には相談せずに彼女らに相談(特に性的方面)なんてしているのを知ったら・・・。嫉妬で彼女らを五分割したうえで、チャレンジャー海峡にポイしてしまうかも知れません。


 そうすれば光も悲しむでしょうし、警察も疑うでしょう。


 ですから、そうならないために、母の愛を注ぎまくるために出来るだけ早く帰っているのです。



 そういえば、この頃彼女らが言うのですが、光は非常に優しい子だそうです。


 うちの光なんだから当たり前でしょう。何言ってんだ?こいつら。と思ったのですが、どうも普通とは違うらしく。


 いわく、落ち込んでると励ましてくれる、食べ物を譲ろうとする、少し疲れているとそれに気づいたのか頭を撫でてくれる、などなど・・・。


 聞いたときはこいつら八つ裂きにしてやろうかと思いましたが、確かに母である私にも心当たりがあります。


 少し無理して仕事を片付けて帰ってきた日、いつものように二人でお風呂に入ったら、何故か離れなかったのです。


 いつもは子供用の小さい浴槽もどきのようなものに(安全性のために)浸けているのですが、その日だけは私から離れず、結局私と一緒に入ることに。


 そしたら、なんと、光は「ままぁ、がんあっえ」と拙いながらも励ましてくれたんです!


 頑張ってなんてどこで覚えたんだろと思いましたが、つい最近言葉をしゃべり始めた光が励ましてくれるとは。


 あまりにも嬉しくて、10年ぶりくらいに嬉し涙を流しました。まあ、これのおかげでストレスはガチで0になって、快眠&快調で疲れなんて消えていました。


 あぁ、世の中の男児の母親はこういうのを経験するのでしょうね・・・。


 でも、本ではこれから先、反抗期が最もデンジャーで扱いを間違えると一生口を利いてくれなくなる、母と呼んでくれなくなる、無視するなどといった、気づいたら自殺してそうなことが書いてありました。


 光も迎えるのでしょうか・・・。今から既に10年後が心配です・・・。


 ・・・そういえば、10年ちょっと後は光は高校生ですねぇ。・・・・・・・・・。


 親戚と親に少し頼って、私が理事長を務める学校でも作りましょうかね・・・。


 母には分かります。光なんて、高校生になったら絶対、道端に芸能スカウトが列を作り、その上を害獣どもが飛び跳ねて体を狙い、犯罪組織は極上の蜜の香りに誘われたかのように息子に群がるでしょう。


 ある意味裏世界キラーにはなれそうですね。


 おっと、こんな光が危ない目にあう妄想は破棄して。


 とりあえず、まずはある程度歩けるようになってきて少し言葉も覚えた光を連れて実家に戻ります。


 母親曰く、光の後生のために渡すべきものがあるとのことで。


 まあ、うちは無駄に広く古いので効果のありそうなお守りもいくつかありそうですね。縁結び以外は全部持ち出しましょう。




 さて、今日ももう光と一緒に寝ましょうか。


「光ー、おねんねの時間ですよー。」


「あうー・・・」


「もう、結構お休みかな?」


「うー・・・z」


「ふふっ。お休みね、私の宝物。」チュッ


 本当は私の命なんですけどね。

まいどありー

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