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無意識あべ?べ転生  作者: いろは168
16/23

初めてのお買い物 前編 side あやか

どうぞ

「光。今日はお出掛けするわよ」


「お出掛け~?どこどこ?」


「デパートよ。光もお金についてある程度知らないといけないしね。」


「お金!百円とか、百ドルとか、いちおく()()()()()とか!」


「えっと、最後のは少し違うけどまあ、そんな感じのよ。というわけで、今日の光はこの服を着てね?」


「うん!・・・?このお洋服どうやって着るの?」


「あー、そうね。じゃあ、両手あげてー」


・・・






「奥様。私たちもですか?」


「ええ。今日は皆でデパートよ。」


「デパートなんて久しぶりですねー。」


「えはーと?」


「大きいお店のことですよ。」


「おみせ・・・。」


「桜ちゃんは光より反応が薄いのね。」


「ええ。どうも、桜はあまり感情の起伏が無い子のようですね。」


「ママー、これでいい?」


「にーにー!!」


「・・・光様のことを除きまして。・・・今日は女装なのですね。」


「普通の光を表に出せばろくに買い物なんて出来ないし、歩くことすらままならない可能性があるわ。まあ、女装させてもスカウトとかはされそうだけど。男の姿よりはマシでしょう。」


「そうですね。とりあえず、記念写真取っておきましょう。」


「桜ー。よしよし。」


「えへへへへ。にーにー。」


「・・・羨ま妬ましいわね。桜は。生まれたときからずっと光のような兄と共にいられるなんて。」


「そうですね。ですが、その分桜が身につけるべき技能は多いです。そこで苦労する運命なのかもしれません。」


「・・・私たちとして、何事もないことを祈るしかないわねぇ。」


「あのー、お二方。早く出発しませんと、光様と桜ちゃん寝ちゃう可能性ありますよ?」


「そ、そうね。急ぎましょう。」


「至急用意してきます。」





今日は、初めての外での買い物。


これまで光ちゃんの洋服やおもちゃなどは全てハンドメイドと通販、もしくは私たちが買いに行っていたので、光ちゃんはこれまでお金をほとんど見せたことがない。


下手すれば1円玉から500円玉まで判別がつかない可能性すらある。いままでの唯一のお金はお年玉のみで、基本皆万札をぽんぽん渡すので、光の中の現実的なお金は一万円札のみであるとすら考えられる。


流石に小学校に行くのにお金の概念が分かってないとまずいと思ったので、デパートに連れていくことにしたのだ。


「でぱーとってどんなところー?


「デパートはね、すごく大きなお店のことよ。」


「・・・おおきい?大きい!」


・・・まず、基準となるお店がアニメと特撮だけだから分からないわよね。


「そう、大きいのよ。それで、中に色んなお店が詰まっているの。」


「・・・????」


「行ってみたら分かるわよ。楽しみね。」


「うん!」


さて、呼び方はひかるのままで良いかしら。それとも、ヒカリにした方がいいかしら。・・・ヒカルのままで良いわよね。意外に母さんはこういうことも想定していたのかしら。


「そろそろ駐車場入りまーす。」


「わかったわ。」


さて、ご飯はどこにしましょうか。






<綺麗な子ねー・・・

<子役かしら。

<見たこと無いわよ

<ママ、あの子なんかすごい

<・・・そうね。

<・・・・。

<タケル?どうしたの?



「やっぱりかなり目立ってるわね・・・。」


「仕方ないかと。ただ、性別はバレていないようなので問題ないでしょう。」


それもそうねぇ。


「光。ここは人が多いからママからはぐれないようにね?」


「うん!ママのお手々にぎってる!」


はぁー。もう、光以外の男なんていらないわー。


「奥様。顔に出ています。」


はっ。




「・・・?ママ。あれなーにー?」


「え?あれは・・宝くじ売り場よ。」


「たからくじ?」


「ええ。お宝を引けるかも知れない魔法のくじよ。」


「あ・・・」


「まほうのクジ!?」


何かやらかした感・・。


「引きたい!」


「えっと・・・」


「(奥様、光様は最近アニメの影響で魔法などに弱いので、今のは禁句でございます・・・)」


・・・ごめんなさい。そして、それを知ってるあなたに嫉妬して、それを知らない私に怒りを抱く。


「・・・だめ?」


もー、上目遣いは反則でしょー?


「もちろん良いわよ!」


(これは親バカと言うべきなのか・・・。いえ、男の子供にはこうなってしまいますね。)「1枚程度なら問題ないかと。」


「それじゃあ、よいしょっと。」


光を抱き上げて・・、良いにおい。じゃなくて、


「この紙が宝くじよ。」「うん。」


「それで、この紙に数字がいっぱい書いてあって、その中から7つ塗りなさい。それで、右側の1~5はどれでもいいから一つ塗りなさい。」


「うん。ぬりぬりー。・・・出来た!」


「その紙を、このお姉さんに渡すのよ。」


「はーい。」


「お、お預かりします・・・。」


お姉さんというよりおばさんかしら。


「で、あとは1ヶ月待てば、結果がわかる。ということよ。」


「へー。で、魔法は??」


う。


「えっと、この結果がよければ魔法は成功で良くなかったら失敗したと分かるのよ。すごく時間がかかる魔法なのよ。」


これでどうかしら。


「魔法って難しいんだね。」


「そうねー・・・。さ、それじゃあ光のお洋服買いに行きましょう?」


「うん!」



「・・・5口購入で、キャリーオーバー10億ですか。」





「また今の子来てほしいわ~。」












後編はそんなに遅くならないかも。

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