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無意識あべ?べ転生  作者: いろは168
11/23

お友達 side あやか

どうぞ

 やばいわね・・・。


「(^-^)」ワクワク


(・・・光の存在感がとんでもないわ。)


 現在光は゛友達゛と会うのがとても楽しみなようだ。


 まあ、当たり前だろう。今まで基本私と菫と蛍しか身の回りにいなかったのだ。物心ついて初めての知り合いか血縁関係にない人との邂逅。


 ただ、あまりにもワクワクしてるようで。気のせいか、光の存在感が非常に大きい。まるで、昔、とある大企業の社長と取引したときレベルの圧力を光から感じる。


「これは少々まずいぞ」


「あなたは、例の鬼・・。」


「光の力はわっちが適度に抑えていたんじゃが、光の興奮に応じるように力も強くなってのぉ・・。」


「もう抑えられないということ?」


「いや、現在も抑えてる途中じゃ。それで尚これだけ漏れてしまっている。」


 光が漏らしてる・・・。はっ!駄目よ。私は母親よ。母親母親。興奮なんてしてはいけない。


「何か外部に影響はあるのかしら」


「特にない。まあ、お主のように圧力を感じるだけじゃ。」


 それ友達作る際には最悪に邪魔なんじゃ・・・


「この力は神から愛された光がこぼしてしまっている祝福や加護の一部じゃ。悪いことにはならんじゃろう。」


「ならいいけど・・・」


「(^-^)」ワクワク


 神様・・・。








「九衛 光様とそのお母様ですね?」


「はい。」


「それでは、こちらの端末をお持ちください。何かありましたらその端末からお伝えください。」


「わかりました。」


 ふぅ。本当に厳重ね。建物の周りは黒服が囲んでて、中に入れるのは試験に受かったスタッフのみ。

 更に子供の面倒を見れるのはスタッフの中でも社内独自のテストを合格した極一部のみ・・・。


「まあ、可愛いこの子のためならそれくらいくぐり抜けて当然とも思うんだけど。」


「この先に皆いるの?」ワクワク


「そうよ。お友達たくさん出来るといいわね。」


「うん!」


 うちの子が一番可愛い。




 ワイワイ

 キャッキャッ

 そうねー。



「あら、初めての方かしら・・・・・・っ。」


 光を見て固まったわね。


「はい。子供に友達をつくってあげるために来ました。」


「そ、そうですね。ここでも無いと安心して友達なんて作れないですものね。」


「光、あっちの広場の方で遊んでらっしゃい。頑張るのよ」


「うん!遊んでくる!」






 さて、いわゆるママ会とやらに攻めてみましょうか。







「まあ、そうなんですか?」


「ええそうなのよ。男はもっと子供の頃から女性と触れ合った方がいいなんてこと言い出してるのよ。」


 普通に気が合いました。まあ、一部育児に関してはノーリスクハイリターンな難易度に嫉妬はされたものの。


「さて、光は友達が・・・・え?」


「九衛さんどうしたんで・・・は?」


 光の方を見ると、


 何故か他の男の子たちが、


 光の子分みたいになってた。


 私の愛息子はいったい何をしたのでしょうか。


「あれはいったい・・・」


「あ、ママー!」


「ひ、光?お友達たくさん出来た?」


「うん!皆お友達になってくれたー!ね?」


「「「「はい!!」」」」


 ちょっと怖いです。


「えっと、どんな遊びをしたのかしら?」


「最初はおままごとをしてね・・・」




 原因が判明しました。


 どうやら最初に混ぜてもらったおままごとで、女性役の子の扱いが酷かったらしく。


 優しい光は女性(役の子)にも優しくしなければ駄目だと諭し、発してる威圧感も加わって皆受け入れてしまったらしい。


 そして、そのまま光を上と認識した子供達は光を自分達のトップという認識で従っているようだ。


世界で有名な宗教を立ち上げた人物というのは、光のように圧倒的カリスマ(?)があったのだろうと思わされた。


 というわけで。結果、光はたくさんの友達(信者)を得たわけである。


 昔冗談半分(半分本気)で光教を考えたことがあったが、下手すると本当に出来そうだ。教祖は私。


「(^-^)」ニコニコ


 

まあでも、光に友達が沢山出来て嬉しそうだし、問題ないか・・・。






 後日、ママ友の皆さんからお礼の品がたくさん届きました。


 光の「女性にも優しくすべし」という言葉を心に刻んだ子供たちが一次反抗期にも関わらず、自分に甘えてくれるようになったという理由だそうだ。


その証拠に顔を赤らめた男の子と顔が赤く染まっている女性のツーショットなどが添付されていたりした。

流石に写真取りながら鼻血吹くのは引きました。



「ママー!このプリン美味しいよ!ママも食べようよ!」


「はーい。今行くよー。」


 色々ありましたが、もう細かいことは気にしないことにします。

 可愛いは正義。光は正義。つまり、問題なし。

QED

友達(なんでも)

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