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三百年後の世界で旅に出る  作者: ファルト(Falt)
第一章 出会い
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やっぱり貴族か

思ったより進まないw

俺は今走っている。馬車が襲われて時間はほぼ立っていないが、歩いていったせいで人が死んだとかになったら胸糞がわるいからだ。




「この辺りからなら見えるか?」

距離でいうと100メートルほどだろう。木々の隙間から見ているからこの距離だとバレないと思っての行動だった。幸い草原なので、周りは見やすかった。


「やはり、貴族の馬車か…助けるか……後で面倒なことになりそうだな」

正直貴族など関わりたくないものだ。けど、そんな理由で見捨てるわけにもいかない。どんな貴族かで、助けた後の行動は変えようと思っていた。



100メートル先では護衛らしき騎士と盗賊が戦っている。技量に関しては両方ともいい線をいっていた。

「不意打ちは戦略の一つだからな。許してくれ」

本当にそんな気持ちがあるのか分からないが盗賊に情けなど無用。俺は使える魔法の中でも、遠距離攻撃が可能な魔法と、自強化の魔法を選択した。


デルタリス・バースト

遠距離攻撃の魔法だ。高質力の光属性の魔法を一点に集中させ、風属性と闇属性の魔法で放つという俺のオリジナルの魔法だ。


エンチャント・エクストアップ

自身の行動速度をすべてあげるという聞いただけでは簡単そうに聞こえるが、かなり使い手が限られる魔法だ。なぜかというと、接近戦を得意とする剣士や戦士は魔法が得意ではない人がやることが多い。それに比べて魔法が得意な人は遠距離での戦闘を得意とする。接近戦を好み、魔法も使える人材は一握りしかいない。だから、使い手が少ないんだ。効力についてはかなり上がるから俺もよく使っている。



まず、デルタリス・バーストを一番近い盗賊に放つ。狙撃銃のように盗賊の頭を貫いた。やられたことを近くの盗賊が気がついたらしい。



「なんだ!何があった!」

「敵襲です!親方!」

盗賊が騒ぎ始めた。遠距離攻撃だけをしていてもいいが、どうせなら体を動かしたい。エンチャント・エクストアップを発動する。



俺は右手を空に向けた。そうしたら、何もなかったはずの右手には剣があった。剣を構えて盗賊に向けて歩き出す。肩には相変わらずルイが乗っていたが、普通のスライムではないことは分かっているから多分大丈夫だろという気持ちだった。


「正義になったつもりじゃないが…人を見捨てるほど非道にはなっていない」


誰に向けて言ったのかは俺自身も分からない。俺は今まで様々体験をしてきた。その上で生き物というものの本質をいろいろ見てきた。


生き物の愚かさを知っている。


だからこそ、俺は走る。


生き物の暖かさを知っているから走る。


この後大変なことになるかもしれない。


けど、救える命がそこにあるなら。




これが俺の三百年後の初めての戦闘だった。



主人公の名前まだ先になりそうです。

(*_ _)人ゴメンナサイ

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