後処理開始
俺に触るな!死ぬぞ‼︎
「なんなんだこいつは!こんな魔物見たことない…ガハッ‼︎」
黙れと言わんばかりに触手が1人の盗賊の頭を貫いた。そのまま、盗賊は倒れる。
果敢に接近する者もいたが、地面から出てきた触手に行く手を阻まれ最終的には触手に貫かれた。一方的な虐殺だった。もはや、どっちが悪なのか分からなくなりそうだった。
ルイが跳ねながら肩に飛び乗ってきた。ルイが定位置に着いたのを確認した俺はルイを撫でてやった。
…正直触り心地が最高で病みつきになりそうだった。
(触り心地はともかく…予想以上だな)
予想以上とはルイの戦闘能力の事だった。変異種だとしても異常だ。だからと言っていま考えられることを考えても答えは出そうになかった。触手についても気になるが後処理もしなきゃいけない。
できるだけ、穏やかな貴族でありますように!
心から願った。
俺は馬車の方に歩き出す。そして、騎士達に目を向けた。気を失っている騎士、此方を化け物とでも言うような目で見てくる騎士、単純に救ってくれた恩人という感謝な目で見てくる騎士もいた。
俺はその感謝が顔に出ていた騎士に声をかけた。
「あーー……怪我ない?大丈夫?」
何故か口から出たのはこの言葉だった。俺はコミュ障なのかもしれない。
「大丈夫ではありませんが…救ってくれてありがとうございます!貴方が助けてくれなければ我々は皆殺しでした!」
正直嬉しかった。人間褒められて嬉しくない人などいないだろう。俺は褒められて伸びるタイプなのか?そう思ってしまった。
「ありがとう!」
馬車の方に目を向けた。目に映ったのは俺と同い年くらいの少女だった。
「君が助けてくれなければ我々は今頃いなかっただろう…。改めて礼を言わせてくれ!ありがとう‼︎」
よくできた少女だな。同い年くらいなのにそう思ってしまった。俺は精神年齢がもう中年くらいまできてしまったのか?
「礼はいい。それより、聞かせて欲しいことがあるんだが、いいか?あと、口調を変えて欲しいのなら言ってくれ。」
口調を変えないとうるさい貴族か?もしそうだったら今まで勉強してきた貴族や王族に対する接し方を存分に見せてやろうと思った。
「口調に関してはいい。質問には私が分かる範囲で答えよう。あと、名前を教えてくれないか?君だと会話しにくいからな。」
「ああ。俺の名前は………
疲れた
眠い
助けて




