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本屋に寄り道

作者: 葵枝燕

 こんにちは、葵枝燕です。

 今回の詩はですね、本屋に寄り道した私、を描いてみました。別に図書館でも良かったかな……とは思うのですが。

 作中の本屋とか本っぽいワードを、読者さん自身の好きなものに当てはめてみるのも面白いかもしれませんね。

 それではどうぞご覧ください。

少しだけ 少しだけ

そのつもりの寄り道


所狭しと並べられた

漫画 文庫本 絵本 児童書


見たことのある本も

見たことのない本も


目についたものを取り

開いて 読んで

「何かが気に入らない」と戻して

また別のものを取る


気に入りを見つけたら

ああ もう止まらない


少しだけ そう少しだけ

そんなつもりの寄り道だった

気が付けば軽く二時間も

この場所をうろうろしている私がいる


さあ もう帰ろう

なんて 何度言い聞かせたのだろう


少しだけの寄り道

そのつもりで立ち寄った本屋


財布は空っぽも同然で

文庫本一冊さえも買えやしないのに


特別欲しい本を決めてきたわけでもないのに


いい加減帰らなきゃ

何度目かの呟きが脳内を回る


それでも私の足は

帰る方には動かない


少しだけの ほんの少しだけの

寄り道のつもりだったのに

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― 新着の感想 ―
[良い点] わかります、わかります。 「ちょっとだけ」って自分の心を律したつもりが、全然律せてないんですよね。 もう、仕方ない!
2019/01/30 22:24 退会済み
管理
[良い点] リズミカルな言葉の響きと、「これ俺じゃねえか」というドンピシャな共感が非常に良かったです。 なにより、本屋の独特な空間の雰囲気を端的にかつ的確に表現しており、読んでて楽しかったです^^* …
2016/04/02 11:12 退会済み
管理
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