第一話 〈1〉
小説を書くのは初めてで御座います、ダメダメな作品となると思いますが生温かく見守ってやってください。
この世界を表す名前は存在しない。
人類はいまだにこの世界の全てを知らず、自分達の住む大地こそ全ての世界と思っていた、そんな大地の一つが【エレメタルール大陸】だ。
大陸中央には大山脈【ティタンボルグ山脈】が存在し北部、東部、西部の三つに分割されていた、北部は二番目に広大であるがとても寒暖の差が激しく様々な農作物や豊富な鉱物資源に恵まれた土地を持つ大陸一の勢力を持つ大国【ノーザンダリア帝国】が存在する、東部は最も広大であるが約半分が砂漠に覆われているが近年砂漠地下より特殊なオイルが発見された砂の国【オランビア共和国】が修めている、西部はこれといった特殊な資源は無く土地も最も小さいが大陸中に教えを広める唯一神である【創世の女神レムリア】を信仰する"レムリア教"の総本山のある大陸で二番目の勢力を持つ宗教大国【ゴルドティファイル法国】によって統治されている。
そしてこの大陸【エレメタルール大陸】には【魔素】という目には見えない素粒子が存在する、人類は魔素と魔素を導く術【魔導術】によって繁栄していたが同時に魔素と魔導術は人類を醜い争いへとまた導くのであった。
時は魔導暦2086年、この大陸を舞台に物語は静かにその幕を明けるのである。
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「親愛なる孫へ、この手紙をお前が読んでいるということはお前は無事戦死することなく戦い抜いたのであろう…」久しぶりに届いた祖父からの手紙は俺の無事を祈るごくありふれた一文から始まっていたそしてこう続いていた
「おそらく今の戦争は近くその幕を引くだろう、そしてお前が無事生還することが出来たならお前に是非とも頼みたい事がある、頼みとはお前に儂の跡を継いで欲しいのだ。その気があるのであれば儂の屋敷へ来てくれないだろうか、もう頼れるのはお前しか居ないのだ…
2086.シルフィアントガーデン77の日 ウィーゼル・オルトレイン」
魔導暦2086年イフリアントガーデン14 の日、後の歴史に【第二次帝法戦争】呼ばれることになる一年間にも及ぶ戦争は、一週間前の7の日に起きた帝国西部の大平原での大規模戦闘を最後に一旦幕を閉じた、一昼夜続いたこの大規模戦闘から二日後の10の日、俺は補給部隊から例の手紙を受け取った…なぜ祖父は戦争の行く末を予見していたのだろう、そして祖父の跡を継いでくれとはなんだ祖父には跡を継ぐ程の何かを持っていた様子などなかったし…だがもしかしたら屋敷に行けば何か分かるかもしれないと思った俺は遺言ともとれるこの手紙を手に部隊を離れ祖父の住む屋敷へと向かうことにした。
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イフリアントガーデン18の日
終戦した翌日に軍を除隊した俺は三日間列車に揺られようやくノーザンダリアの首都、国の中心部に位置する【帝都ノーザンベルグ】の中央駅に着いていた。別名【鉄の都】とも呼ばれるこの巨大な都は約百万人もの人が生活を送っている大陸一番の都だ駅から見える帝都の景色はとても一年にも及ぶ戦争が終結したすぐ後とはとても思えないぐらいに活気に溢れている、久しぶりに訪れる帝都であるのでいろいろ見て周りたいと思う衝動に駆られそうになるがまずは祖父の屋敷に向かわねばと気持ちを切り替えた、そしてふと俺の口から言葉が漏れてしまう。
「…人の住む…世界に帰って来たんだな…」
血で血を洗う戦場とはかけ離れた平和な世界へと帰ってきたんだな。としみじみと感じている俺の耳にあまり聞きたくない話が聴こえてきた。
「いやね、帰還兵よ」
といましがた駅に現れた中年の女性が言った。
「しっ、あまり大きな声で言うな聴こえるぞ」
おそらく夫と思われる男性が言う、まあ聴こえてるんだが…まあ言われても仕方がないな俺の格好も格好だ、急いで隊を離れた俺は完全ではないが軍装だしかも腰には剣と来たら誰でも嫌がる。それに帝都の人々が帰還兵とはいえ軍人を嫌うのは仕方がない、帝都を守るのは軍ではなく帝都守護の為の別組織【騎士団】が存在するからだ、あまり長居はしないほうが良さそうだ、
「よーしっ、行くか…町まではたしかバスが出ていたよな。」
そう俺の故郷、すなわち祖父の屋敷のある町は帝都ではない、帝都より少し離れた農業の盛んな【アンバー】という人口約三千人の小さな町だ。
町と帝都を結ぶバスが少ないながら出ていたはずだ、俺は駅を出て帝都駅前のバスターミナルへと足を向けた。
バスターミナルには何台かのバスが停まっておりバスを利用する住人などで混雑している、俺はバスの料金所を見つけアンバー行きの料金を支払おうと料金所内の男に尋ねた、、
「すみません、アンバーに行くバスに乗りたいんですが」
そう尋ねた俺に返ってきた来たのは驚くべき答えだった。
「申し訳ありませんアンバー行きのバスは現在運行を休止しておりまして……。」
「えっ…」
運行休止中だって、なぜだいくら小さな町とはいえアンバー産の農産物は帝国では高級品のはずだろう、そう考えていた俺に男はこう言った
「先日アンバー付近で戦闘がありその影響町に被害があり現在町の住人も皆他所へ避難しているようで」
「戦闘 !?こんなに帝国内部まで戦火が及んでいたなんて初耳ですが…」
アンバー付近で戦闘?そんな話聞いていないぞ、いやでもほんの数日前に戦争が終結したのであれば局地的に戦闘があったとしてもおかしくはないだがそれは最前線やその周辺のはずだろう、ならばなぜだ……
「あのぅ……私も詳しいことまでわかりませんが少なくとも町の方に大きな被害はなかったと聞いてますのでご安心ください。」
「そうですか教えてくださってどうもありがとうございます。」
俺は職員に頭を下げ、バスターミナルを後にした。
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〈2〉へつづく
ひどい内容だと思います、
しかも登場人物の名前もまだ出てきません!なんだこれは!!と思います。自分でもそう思いますからwwでもなんとか物語の終わりまで書きたいと思ってますのでお暇があればお付き合い下さい。次回の投稿にはお時間を頂くと思いますが次話では主人公の搭乗する機体が出る予定です。